凛として時雨×9mm Parabellum Bullet、大阪熱狂の同世代競演

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凛として時雨が12月18日に大阪・フェスティバルホールにて自主企画「トキニ雨#14」を開催。9mm Parabellum Bulletを迎えてのツーマンライブを行った。

凛として時雨(撮影:渡邉一生)

凛として時雨(撮影:渡邉一生)

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9mm Parabellum Bullet(撮影:渡邉一生)

9mm Parabellum Bullet(撮影:渡邉一生)[拡大]

滝善充(G / 9mm Parabellum Bullet)(撮影:渡邉一生)

滝善充(G / 9mm Parabellum Bullet)(撮影:渡邉一生)[拡大]

約3年3カ月ぶりに開催された今回の「トキニ雨」。先攻を務めた9mm Parabellum Bulletの登場シーンでは先日のライブで左足小指の付け根を骨折した滝善充(G)が車椅子に乗って姿を見せると、会場からは大きな歓声が沸き起こった。滝は演奏に集中したステージを展開するかと思いきや、椅子に座って1曲目「Discommunication」からギターを高く掲げたり、激しく体を揺らしながら演奏。激しいパフォーマンスを見せるフロント3人の後方でかみじょうちひろ(Dr)はクールな表情で曲芸のようなスティックさばきを見せつつ、強靭なビートでフロアを踊らせていく。

菅原卓郎(Vo, G / 9mm Parabellum Bullet)(撮影:渡邉一生)

菅原卓郎(Vo, G / 9mm Parabellum Bullet)(撮影:渡邉一生)[拡大]

4曲を届けたところで、菅原卓郎(Vo, G)は「みんな、滝は座ってライブしてるけど大丈夫です」と開口一番で宣言し、過去に滝が骨折した際は横浜から渋谷まで滝の機材をメンバーが持って移動してライブを行ったことなどを語った。さらに「俺たちが結成10周年を迎えた今、凛として時雨とまさに対バンしたいなと思ってました。こんな素敵なところでライブができてうれしいです」と思いを述べてから、バンドの初期ナンバー「The World」を届けた。

ライブ中盤は、中村和彦(B)がエレクトリックアップライトベースに持ち替えた「キャンドルの灯を」や、バンドサウンドやコーラスのアンサンブルが美しく響いた「黒い森の旅人」が披露される。2度目のMCでは、菅原が凛として時雨とは同世代のバンド仲間であることを語る。さらに2005年に発表された凛として時雨の1stアルバム「#4」のリリース記念コメントでthe band apartの原昌和が「凛として時雨ている」と書いていたことに触れ、「名は体を表してる雰囲気はあのときからあった」と振り返った。そして「さっき凛として時雨のリハーサルを観てたら、すげえカッコいいけどなんて変なバンドだろうって思ったのね。時雨のみんなもたぶん俺たちに同じこと思ってるだろうけど、みんなもそうだよね。そうじゃない人たちはこれから仲間入りさせるからな!」と煽り、「Black Market Blues」を投下。その後「Vampiregirl」「Termination」とキラーチューンを連投し、会場全体の大合唱に興じるなど一体感あふれるステージを展開していく。ライブ終盤で4人はラストスパートとばかりに「新しい光」「生命のワルツ」を立て続けに演奏してフィニッシュ。怪我をものともしない滝のパフォーマンスを含め、バンドのエネルギッシュな姿を全12曲の中で存分に見せつけた。

TK(Vo, G / 凛として時雨)(撮影:渡邉一生)

TK(Vo, G / 凛として時雨)(撮影:渡邉一生)[拡大]

続いて登場した凛として時雨が大阪でライブをするのは2013年のツアー「Dear Perfect」以来およそ1年7カ月ぶりのこと。3人はこの日のグッズとして用意されたイベントTシャツを着て姿を現し、「想像のSecurity」からライブの口火を切る。「DISCO FLIGHT」ではブレイクのタイミングでピエール中野(Dr)が立ち上がって観客を煽るなど序盤からアクセル全開のパフォーマンスを繰り広げた。

345(Vo, B / 凛として時雨)(撮影:渡邉一生)

345(Vo, B / 凛として時雨)(撮影:渡邉一生)[拡大]

TK(Vo, G)が「おひさしぶりです。凛として時雨です」と挨拶をしてから「Enigmatic Feeling」を演奏しはじめると、大阪で初披露となる楽曲にフロアは大きく沸いた。その後「JPOP Xfile」「abnormalize」「illusion is mine」といった人気曲が次々に演奏され、切れ味の鋭いバンドサウンドと、345(Vo, B)とTKの突き抜けるようなハイトーンボーカルが場内に響きわたった。その後TKが「楽しんでます……か?」「3人おそろいでTシャツを着ています」「新曲を1曲やりたいと思います」とだけ語ってから、1月14日リリースの新曲「Who What Who What」を初披露。躍動感あふれるアンサンブルで観客を魅了した。

Who What Who What

凛として時雨「Who What Who What」
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ピエール中野(Dr / 凛として時雨)(撮影:渡邉一生)

ピエール中野(Dr / 凛として時雨)(撮影:渡邉一生)[拡大]

新曲を届けたあと、ピエール中野が「ありがとう!」と声を張り上げ、「TK、345、ピエール中野! 3人あわせて凛として時雨です!」とPerfumeの自己紹介にも通じる挨拶から自身のMCパート“ピエールコーナー”へ。ここではおなじみのコール&レスポンスが展開され、345とTKは大きく盛り上がる会場の様子を微笑みながら見つめていた。ピエール中野のMCで会場の一体感が高まったところで、3人はラストに「Telecastic fake show」「nakano kill you」「感覚UFO」を連発。会場を轟音で満たし、14回目の自主企画を盛大に締めくくった。

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「トキニ雨#14」
2014年12月18日 フェスティバルホール セットリスト

9mm Parabellum Bullet

01. Discommunication
02. The Revolutionary
03. ハートに火をつけて
04. Cold Edge
05. The World
06. キャンドルの灯を
07. 黒い森の旅人
08. Black Market Blues
09. Vampiregirl
10. Termination
11. 新しい光
12. 生命のワルツ

凛として時雨

01. 想像のSecurity
02. DISCO FLIGHT
03. Enigmatic Feeling
04. JPOP Xfile
05. abnormalize
06. illusion is mine
07. I was music
08. Who What Who What
09. Telecastic fake show
10. nakano kill you
11. 感覚UFO

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読者の反応

COOTIE🫶俄然綾香 @COOTIE_0215

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「TK、345、ピエール中野! 3人あわせて凛として時雨です!」とPerfumeの自己紹介にも通じる挨拶から

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