サポートメンバーとしてバンドに参加していた後鳥亮介(B)を今年の夏に正式メンバーとして迎え入れたindigo la End。新体制となってから初の単独ツアーで彼らは、9月から10月にかけて大阪、岡山、福岡、愛知、東京と各地を巡り全5公演を実施した。
ツアー最終日、LIQUIDROOMに集まった約1000人のファンが待ちわびる中、ほぼ定刻通りに場内が暗転すると川谷絵音(Vo, G)、長田カーティス(G)、オオタユウスケ(Dr)、後鳥、サポートメンバーのササキミオ(Cho)がステージに姿を現した。
川谷のかき鳴らしたギターの音を合図に「ダビングシーン」でライブの口火を切った彼らは、そのまま「名もなきハッピーエンド」へとつないでいく。後鳥のテクニカルなベースプレイが際立った「billion billion」のあと披露されたのは「染まるまで」。川谷のやわらかな歌声とカーティスによるエモーショナルなギターサウンドが場内を満たし、夕暮れの情景をLIQUIDROOMに描き出した。
ポエトリーリーディングのインタールードから始まった「スウェル」、オオタの力強くゆったりとしたドラミングが特徴のミドルチューン「抱きしめて」と、アルバム「夜に魔法をかけられて」の収録曲を続けて披露したのち、川谷は「新曲をやります」と一言。グルーヴィなアップテンポナンバーに会場は揺れた。8曲を届けたところで川谷は改めて後鳥がバンドに正式加入したことを報告。加入に至るまでの経緯を話したあと「バンドをやってると悩むこととかもあったんですけど、後鳥さんが入ってから本当に楽しくやっています。今っていい状態なのかなと思っていて。この4人をぜひよろしくお願いします」と強く宣言した。
後鳥を含めたメンバーでレコーディングし、レーベルに直談判してツアー前にリリースしたという「瞳に映らない」で再び演奏を始め、バンドは会場の熱気をグンと引き上げる。オオタによる怒涛のドラミングと川谷とカーティスによる浮遊感のあるギターサウンドが特徴の「夜明けの街でサヨナラを」、「瞳に映らない」に収録されている軽やかなナンバー「シベリアの女の子」をプレイするとオーディエンスから大きな拍手が送られた。
川谷は7年間続けてきた音楽活動の中で、立ち止まりそうになったこともあったけれど、カーティスの「音楽で飯食います」という発言を聞いたときに続けなくてはいけない、引っ張っていかなくてはいけないと強く思ったと話す。そして「indigo la Endとゲスの極み乙女。、どちらも家族みたいなものと感じていて、俺がちゃんと曲を作らないとどうにもならないなと思って。自分の人生はあるんだけど、自分だけの人生じゃなくなっちゃった。俺は自分の音楽を好きでいてくれる人に聞いてほしい話がたくさんある。ライブがなかったら俺死んでるなって思うんですよ。だからこんなこと言うの恥ずかしいんですけど……俺についてこい!」と照れくさそうに言った。
「彼女の相談」を歌い終え、ライブアンセム「秘密の金魚」でフロアを沸かした彼らは、本編の終わりを「幸せな街路樹」で彩る。演奏は終わりに近づくにつれて激しくなり、4人が放つ轟音で会場を包み込むと、バンドは余韻の残るステージをあとにした。
アンコールでは12月24日に2曲入りシングル「さよならベル」をリリースすることを発表。バンドは同曲を初披露したのち、代表曲「緑の少女」をさわやかに届けると、4人となったindigo la Endの初単独ツアー「ハートは4つ」の幕を下ろした。
indigo la Endワンマンツアー「ハートは4つ」
2014年10月24日 LIQUIDROOM公演 セットリスト
01. ダビングシーン
02. 名もなきハッピーエンド
03. billion billion
04. ハートの大きさ
05. 染まるまで
06. スウェル
07. 抱きしめて
08. 新曲
09. 瞳に映らない
10. 夜明けの街でサヨナラを
11. シベリアの女の子
12. アリスは突然に
13. 彼女の相談
14. 秘密の金魚
15. 幸せな街路樹
<アンコール>
16. さよならベル
17. 緑の少女
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リンク
- indigo la End(インディゴ ラ エンド) official website
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enon kawatani @indigolaEnd
「俺についてこい!」と照れくさそうに言った。笑 "@natalie_mu: indigo la End、4人での初ツアー恵比寿で完結 http://t.co/ttyzXjePMd"