各公演で異なるコンセプトを設けて行われた今回のツアー。「~東京ファイナルファンタジー / 吉田山田全曲ライブ~」と銘打って開催された最終公演は、これまでに発表された楽曲をすべて披露するライブが実施された。
満員のオーディエンスが放つ熱気がフロアを満たす中、ライブは吉田結威(G, Vo)と山田義孝(Vo)の2人だけによる「約束のマーチ」の弾き語りからスタートした。吉田は「今日は牛丼で言うと特盛り3杯分です」とライブが長時間にわたることを前置きすると「希望とキャンディ」「カシスオレンジ」と新旧のナンバーを続けて披露。バンドメンバーと合流したあとは「カシオペア」「涙の海」「旅立ちの合図」などをパフォーマンスし、合間のMCでは山田が「早いものであと40曲になりました」と語り笑いを誘うなど和やかな空気が漂った。
中盤に入った頃、バンドメンバーが退場しステージは再び吉田と山田の2人だけに。イスに座った彼らは「サンシャイン」「泣いてもいいよ」「花鳥風月」などをメドレー形式で歌い上げる。さらにバンドが再び加わってからは、シングルのカップリング曲を中心にしたメドレーを展開。コンセプチュアルなライブだからこそ披露される貴重なナンバーに、オーディエンスはじっくりと耳を傾けた。
山田は終盤で「時々考えるんです。音楽ってなんだろうって。何かが変わるかもしれないし、変わらないかもしれない」と音楽の力について語り、「魔法のような」へとつなげる。同曲ではフロアから大合唱が起こり、あたたかな一体感に包まれたまま本編は幕を下ろした。
アンコールの1曲目はロングセールスを記録中の「日々」。その後、山田は「なんか最初より元気になってきちゃったよ」と口にし、吉田は「もうすぐ終わっちゃうのにすごくワクワクしてる。なんだこの気持ち」と語りラストスパートをかけていく。約4時間におよんだ全曲ライブのラストを飾ったのは「ガムシャランナー」。無事5周年ツアーを終えた吉田山田だが、「5周年ですが、これから10年、15年と皆さんとワクワクするようなことをし続けたいと思います」と宣言しており、今後の動きにも注目が集まる。
なお吉田山田はライブ中に12月17日にシングルコレクション「吉田山田シングルズ」をリリースすることと、2015年5月4日に初の東京・渋谷公会堂でワンマンライブを開催することを発表し、ファンを喜ばせた。
吉田山田「555ツアー~東京ファイナルファンタジー / 吉田山田全曲ライブ~」
2014年10月18日 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト
01. 約束のマーチ
02. 希望とキャンディ
03. カシスオレンジ
04. カシオペア
05. 涙の海
06. 旅立ちの合図
07. 地図にない路
08. ごめん、やっぱ好きなんだ。
09. カケラ
10. ハローグッバイ
11. ごめんね
12. 泣いて泣いて
13. 僕らのためのストーリー
14. サンシャイン
15. ルーとナンシー
16. ありがとう
17. ソウルフード
18. 一番星
19. 泣いてもいいよ
20. ラブレター
21. 花鳥風月
22. かさぶた
23. SMILE
24. 愛するキミがそばにいる
25. 水色の手袋
26. 全部そのままのキミでいい
27. 明日がくるよ
28. 頑張ることに決めた
29. 風と雲と虹
30. 光
31. イッパツ
32. 春色バスと初恋ベンチ
33. 航海
34. メリーゴーランド
35. 天使と悪魔
36. ORION
37. Yes
38. フリージア
39. 魔法のような
<アンコール>
40. 日々
41. ダイジョーブ
42. Wonder
43. ツボミ
44. 涙流星群
45. 夏のペダル
46. ガムシャランナー
※14~21曲目、23~30曲目はメドレー。
吉田山田ワンマンライブ@渋谷公会堂
2015年5月4日(月・祝)東京都 渋谷公会堂
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