JUJU 10周年「ジュジュ苑」で2万5000人感動

JUJUが昨日10月12日に埼玉・さいたまスーパーアリーナでデビュー10周年を記念したライブ企画の第3弾「JUJU SUPER LIVE 2014 -ジュジュ苑 10th Anniversary Special-」を開催した。

このイベントはJUJUがさまざまなアーティストのカバーを披露する人気企画「ジュジュ苑」の10周年スペシャルバージョン。今回は事前にオフィシャルサイトで募ったファンからのリクエストをもとに、カバー曲とオリジナル曲の数々が届けられた。また会場に集まった約2万5000人のファン全員には無線制御されたLEDリストバンド「FreFlow（フリフラ）」が配布されており、楽曲の雰囲気にあわせて変化する光の演出でライブに華を添えた。

開演時間になると横浜を拠点に活動するマーチングバンド・ロビンズが登場し、大編成ならではの迫力ある演奏とパフォーマンスでオープニングを盛り上げた。その後ステージに現れたJUJUは「Voice」からライブをスタートさせ、「Dreamer」「やさしさで溢れるように」と序盤から人気曲を惜しみなく披露。JUJUはこの日のセットリストが10周年バージョンとしてオリジナル曲10曲とカバー曲10曲の計20曲であることを説明し、続けてYEN TOWN BAND「Swallowtail Butterfly ～あいのうた～」、サザンオールスターズ「真夏の果実」、テレサ・テン「つぐない」、竹内まりや「駅」などで美しい歌声を聴かせた。またEXILE「Lovers Again」のカバー時には、JUJUとデュエットできるという「ジュジュ苑」恒例の企画が行われた。JUJUとじゃんけんをして見事勝ち残ったデュエット希望者の女性は、緊張しながらもJUJUとの共演を存分に楽しんでいる様子だった。

ライブ中盤にJUJUは「空」「YOU」といった珠玉のバラードを情感豊かに歌い上げ、観客の感動を誘う。「明日がくるなら」では、今回のイベントの出演権を賭けたカラオケオーディションの優勝者がJUJUとデュエット。優勝者はJUJUに憧れて歌手を目指しているという女性で、JUJUとともにたおやかなハーモニーを聴かせて観客を魅了した。JUJUは「最後ハモられると思わなくてゾクッとしました」と優勝者の歌唱力を褒め称えた。ライブの終盤、JUJUはアリシア・キーズ「If I Ain't Got You」、Coldplay「Viva La Vida」と洋楽曲のカバーを連発。勢いを保ったままアン・ルイスの「六本木心中」、ラストナンバーに「Hot Stuff」を届けて本編を締めくくった。

アンコールでは、9月リリースの最新シングル曲「ラストシーン」が届けられ、クールな歌声とスリリングなアンサンブルが会場を包み込んだ。続けてJUJUは「『ジュジュ苑』には『今月のユーミン』というコーナーがあって、これは私が『日本の音楽といえばユーミン』と思うほど、松任谷由実さんが好きだからやらせていただいてるんですけども」という言葉に続けて松任谷由実への愛を語ってから、幼少期に初めて聴いたときに心をわしづかみにされたという松任谷由実の「ANNIVERSARY」を歌い上げた。そして最後のMCでは「デビューのときはこうやって10周年を迎えられるとは思いませんでした。デビューしたときは、怖いことばっかりで誰に対してどう歌っていいかもわからなかった」とデビュー時の心境を振り返ったJUJU。彼女はその後ファンへの感謝の言葉を口にしつつ、デビューから2年ほど続いたつらい日々を打開するきっかけになったという3rdシングル「奇跡を望むなら...」を熱唱。会場が大きな拍手と声援に包まれる中、彼女にとって初のさいたまスーパーアリーナ単独公演は大盛況のままに幕を降ろした。

なおJUJUは12月3日にカバーアルバム「Request II」をリリース。さらに2015年初夏からは10周年を締めくくる全国ツアー「全国大都市ARENA TOUR」を開催することも決定している。