geek sleep sheep、単独リキッドで新曲連発

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geek sleep sheepが10月3日に東京・LIQUIDROOMにてワンマンライブ「confusion bedroom vol.3」を開催した。

geek sleep sheep「confusion bedroom vol.3」の様子。(撮影:河本悠貴)

geek sleep sheep「confusion bedroom vol.3」の様子。(撮影:河本悠貴)

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今年の夏は、自主企画「geeks vol.2」を開催しハルカトミユキと対バンしたり、ムックの対バン企画にゲスト出演したりと、ほかのアーティストとの化学反応で新たなリスナーを獲得したgeek sleep sheep。最近はネットラジオ「geek sleep sheepの真夜中にお腹が空いたら」の配信などを通して各メンバーの素顔を明かすなど、新たな挑戦でファンを魅了している。

kazuhiro momo(Vo, G)(撮影:河本悠貴)

kazuhiro momo(Vo, G)(撮影:河本悠貴)[拡大]

単独公演としては8カ月ぶりのライブとなった今回は2部構成で展開され、新曲やカバーを含むパフォーマンスがオーディエンスを楽しませた。第1部でメンバーは、白衣風のパジャマを着用して登場。kazuhiro momo(Vo, G)のノイジーなギターが口火を切る「Strange Circus」でライブのスタートを飾り、攻撃的な一面を観客に印象付けた。さらに「SANPO」では軽妙なリズムとギターリフでフロアを揺らし、徐々に場内の熱気を上昇させていく。最初のMCでmomoは「ようこそいらっしゃいました!」と呼びかけ、「今日のgeek sleep sheepは医学部にいる人に見えん?」「一応これ寝間着なんですよね(笑)」と衣装について触れ、「yukihiroさんなんて後ろ姿、女性にしか見えなかったから」と観客を笑わせる。これを受けてyukihiro(Dr)は立ち上がり、観客に後ろ姿を披露するサービスで会場を盛り上げた。和やかな一幕を経て、ライブのために作ったという新曲の初披露に。ひずんだギターや345(Vo, B)のゆらぎのある歌声が不可思議な空気を紡ぎ出すナンバーが届けられ、オーディエンスを酔わせた。

第1部のカバーコーナーで3人は、Nirvana「Lithium」とThe Cure「Just Like Heaven」のカバーを披露。「Lithium」のカバーでは345がメインボーカルを務め観客を驚かせたほか、サビではmomoが噛みつくような歌声でフロアを刺激する。「Just Like Heaven」はmomo曰く、自身とyukihiroの“大好物”というナンバーで楽しげなセッションが繰り広げられた。なおリスナーからリクエストが寄せられた曲としてレベッカの「フレンズ」が挙がると、「やってみる?」というmomoの言葉を受けて、yukihiroがドラムを叩き出す場面も。彼ららしい気ままなセッションに場内は沸き立った。

yukihiro(Dr)(撮影:河本悠貴)

yukihiro(Dr)(撮影:河本悠貴)[拡大]

幕間では羊のキャラクターの呼びかけで、オーディエンスが「メエー!」とシャウト。異色の掛け声に呼ばれる形でメンバーが再登場し、第2部の幕が上がる。序盤はmomoと345の穏やかなツインボーカルがアンニュイなムードを醸し出す「Teardrop」や、高揚感を煽るドリーミーな「Weekend Parade」など既発曲が次々と届けられた。ほどよくフロアがあたたまった頃、momoが「次も新曲でございます。できたてほやほやでございます。ステージ上は本日一番の緊張でございます」と告白。そんな言葉から届けられたのは、タイトなリズムと豪快なギターフレーズが炸裂するロックチューン。サウンドはハードロックテイストだが、345のやわらかなボーカルが曲にスパイスを与え、geek sleep sheepらしいサウンドを描き出していた。そのままLove and Rocketsの「Motorcycle」のカバーへ流れ、アグレッシブなモードが続いた。

345(Vo, B)(撮影:河本悠貴)

345(Vo, B)(撮影:河本悠貴)[拡大]

その後、激しい雰囲気を一変させる345のチャーミングな物販紹介を経て、ライブは後半戦に突入。夕焼けを思わせる写真を用いた映像が目を引いた「Daydream」や、yukihiroの叩くタイトなリズムに345の浮遊感のある歌声が絡む新曲「Kakurenbo」がパフォーマンスされた。momoは「今日は重大発表はなかったですけど、有言実行やってみましょうか。今年中にレコーディングしましょうかね」と宣言し、ラストナンバー「hitsuji」につなげていく。轟音の中でドリーミーなフレーズが光る1曲で観客に別れならぬ“おやすみ”を告げた。

なおgeek sleep sheepの今後のライブスケジュールは未定。ファンはネットラジオ「geek sleep sheepの真夜中にお腹が空いたら」を楽しみつつ、来る続報をゆっくりと待とう。

※記事初出時、本文と写真キャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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