カスタマイZ、チームZと“呪い”解いた東名阪

カスタマイZが本日10月3日、東京・渋谷CLUB QUATTROにて初の東名阪ツアー「カスタマイZ FIRST LIVE TOUR 2014 愉快！爽快！全開！大正解！ ～俺らの一気イチYOU!!～」の最終公演を行った。

この日のクアトロには天井にシャンデリアが設置され、開演前におどろおどろしいBGMが流れるなど普段とは異なる雰囲気が漂う。定刻を迎えるとステージに飾られた男性の肖像画が光り出し、この会場は“迷い込んだ者を怪物に変える呪いの館”であり、カスタマイZは“呪いの犠牲者”となったことが語られた。肖像画がガイコツに変貌すると狼男やフランケンシュタインなどに扮したメンバーが登場。それぞれのイメージカラーである紫、赤、緑、黄色のペンライトの光がフロアいっぱいに広がる中、4人はパンクアレンジの「もののけ姫」でツアーファイナルの幕を開けた。のっけからシャウトを響かせるHAMA（Vo）を筆頭に、GORO（Vo, G）、HIROKI（B）、DAICHI（Dr）もエンジン全開のプレイで気合い十分の様子を見せる。吸血鬼の仮装をしたHAMAは「いくぞ東京！」と叫んで観客を煽ったり、客席を見つめながら「食べちゃうぞ」とささやいたりしてチームZ（ファン）を翻弄した。

メンバーがジョークを盛り込んだコミカルな寸劇で挨拶をしていると、肖像画が再び光り「この呪いを解くにはこの会場にいるチームZ全員の声を集めなくてはならない」と説明。これを受けてHAMAが「俺たちの呪いを解くために、みんな一緒に歌ってください！」と呼びかけコール＆レスポンスを行ったあとは、ORANGE RANGE「ビバ★ロック」、オリジナル曲「校門×Crusher」、DOES「バクチ・ダンサー」とアッパーチューンの連続に。ここでは熱気が充満した客席をGOROが気遣う場面も見られた。

肖像画にそそのかされるようにして始まった「EBiDANスペシャルメドレー」では、彼らはそれぞれの楽器を置きDISH//「ピーターパンシンドローム」「晴れるYA！」、超特急「Shake body」「Believe × Believe」、EBiDAN 39「けもパン世界タイトルマッチ」と、自分たちと同じくEBiDANに所属するグループの楽曲を踊りながら熱唱。観客はすべての曲に即座に反応し、コールを入れてメドレーを盛り上げた。その後バンドはGOROがメインボーカルを務め、HAMAがキーボードを奏でるメッセージソング「君の名前を呼んでいる」、HAMAとGOROがツインボーカルで片思いの恋心を歌う「刹那スクールゾーン」とオリジナル曲を続けて会場を揺らす。本編最後にはFLOW「GO!!!」でフロア中にシンガロングを巻き起こし、無事肖像画の“呪い”から放たれた。

アンコールでHAMAは観客に現在抱えている悩み事を尋ね、それをいっせいに叫ばせる。そして「よし、全部受け止めてやる。つらいときはさ、俺たちのライブに来て発散して、一緒に乗り越えていこうぜ！」と力強く話して大きな歓声を浴びた。1人ずつツアーを終えての感想を語るときには、DAICHIは「みんながついてきてくれたからこういうところでライブできるんです」、HIROKIは「みんなが僕たちのライブで元気になってくれるのが、僕たちの元気の源です」とそれぞれ感謝の気持ちを述べる。GOROはツアーへの満足感を露わにしつつ「またやろうぜ！ チームZマジ愛してる！」と声高に叫び、HAMAは「1人残らず笑顔にすること約束するから！ だからずっとついてきてください！」とファンへ呼びかけた。