マルチプレイヤーABEDON、ビルボードで熱演

2014年9月19日 23:57 708 27 音楽ナタリー編集部

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ABEDONが9月16日と17日に東京・Billboard Live TOKYOにて単独ライブ「ABEDON SPECIAL 2DAYS "BLACK AND WHITE"」を開催。2日間で計4ステージを行い、精力的なパフォーマンスで観客を魅了した。

ABEDON（撮影：三浦憲治）

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2日間のライブを支えたのは、八熊慎一、奥田民生、木内健、斎藤有太というABEDONの盟友たち。楽曲ごとに編成や担当楽器を変えるスタイルで、それぞれがマルチプレイヤーぶりを発揮していた。Billboard Live TOKYO公演のラストを飾ったライブは、ABEDONがグラスを片手に持って登場するところから幕開け。観客から「近い！」と思わず声が漏れると、ABEDONはすかさず「香水付けてきたから！」と切り返し、笑い声が場内に響く中でライブはスタートした。

ABEDON「ABEDON SPECIAL 2DAYS "BLACK AND WHITE"」Billboard Live TOKYO公演の様子。（撮影：三浦憲治）［拡大］

ABEDONはこの日、「SUN SET SUN」「SO SO GOOD」といった最新アルバム「BLACK AND WHITE」からの楽曲をたっぷりと披露。ブルースハープを吹いたり、ギターを弾いたり、キーボードを操ったりと大忙しだがそれすらも楽しんでいる様子。序盤のMCでは「いつもはMadison Square Gardenとかでやってるんですけど、日本の皆さんと触れ合いたいと思って。日本に来れてうれしく思っています」となぜか来日アーティスト風の挨拶で観客の笑いを誘うなど、ラグジュアリーな空間のライブであっても本人は至ってマイペースだった。中盤ではグランドピアノを弾きながら切々と歌い上げたり、「虹の彼方に」のフレーズを盛り込んだ独奏を披露したりと、さまざまなパフォーマンスを展開。「日本一鍵盤を触らないキーボーディストだから」と自身のことを称していたが、ABEDONの指先から繰り出される音色に観客はうっとりと酔いしれていた。

ABEDON（撮影：三浦憲治）［拡大］

ライブの後半では、「白い虹」を前代未聞のスタイルで演奏。5人が息の合ったプレイで1曲を演奏し切ると、大きな拍手が場内に響きわたる。ABEDONは「やれやれ、もう終わったようなもんだ」と安堵したように口にすると、それまで以上に自由奔放にパフォーマンス。さらにはダブルアンコールにも応え、1人でステージに戻ってきた彼は「私も死なない程度にやりたいと思います」と今後も活動していくことを明言し、最後は投げキッスを客席に贈ってBillboard Live TOKYO公演を締めくくった。

なおABEDONの「ABEDON SPECIAL 2DAYS "BLACK AND WHITE"」は、このあと9月26日と27日に大阪・Billboard Live OSAKAで各日2回公演ずつ実施。さらに10月13日に宮城・retro Back Pageにて追加公演が行われる。