初のベストアルバム「The Best 2008-2014『MONUMENT』」を携えて、4月から国内だけでなく、台湾やシンガポールでもライブを行ってきたflumpoolの4人。2日間にわたる横浜アリーナ公演では、両日あわせて2万4000人のファンを前にバンドの集大成とも言えるパフォーマンスを届けた。
10日の公演では、開演時刻を迎えゆっくりと場内が暗くなるとオーディエンスは総立ちに。満員のオーディエンスの歓迎を受けて現れた山村隆太(Vo, G)は「横浜、会いたかったぜ!」と叫び、ときに情熱的に、ときに優しくflumpoolの歴史を彩ってきたナンバーを次々と歌い上げていく。また「昨日は昨日、今日は今日しかできないライブをやりますんで、最後まで楽しんでいってください」と呼びかけ、特別な一夜にする旨を宣言した。一方、阪井一生(G)と尼川元気(B)はそれぞれの楽器をアグレッシブに奏でながら、ステージの両脇から伸びる花道に足を運び、オーディエンスとのコミュニケーションを重ねる。小倉誠司(Dr)は力強いリズムで屋台骨としてバンドを支えつつ、ときおりカメラに笑顔を向けてライブを楽しんでいることを観客に伝えた。
演出面でも広い会場を活かした仕掛けが随所で展開され、映像やレーザー、火炎、リボンキャノンといった特効が楽曲の世界をドラマチックに盛り上げていく。会場全体を巻き込んでいく堂々としたパフォーマンスを繰り広げる4人だが、MCになると一瞬で等身大の素顔があらわに。特に山村と阪井による掛け合いは、和やかな空気を会場にもたらした。
2時間半以上におよんだライブの最後で山村はメンバーを代表して、観客に感謝の思いを口にする。「みんなが楽しんでくれたのならホンマに幸せです。それが伝わってきてホンマにうれしかったです」「5年間本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします」とさらなる飛躍を誓った。
この日、最後にステージを去ったのはリーダーの小倉。彼はステージの中央でマイクを通さず「ありがとうございました!」と叫ぶと花道に駆け出し、着ていたTシャツを脱ぎ客席に投げ込む。スクリーンに映し出されたその顔には、充足した笑顔が浮かんでいた。なおflumpoolは「ARENA SPECIAL」の大阪公演を8月23日と24日に大阪城ホールで開催し、約5カ月におよんだツアーに幕を下ろす。
また横浜アリーナでのライブの模様は、9月23日(火・祝)にWOWOWにてオンエアされるので、ファンは楽しみにしておこう。
WOWOW「flumpool tour『MOMENT』<ARENA SPECIAL> at YOKOHAMA ARENA」
2014年9月23日(火・祝)22:00~
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- flumpool(フランプール) オフィシャル ウェブサイト
- WOWOWオンライン
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