ピエール中野ソロツアー、東京で有終の美飾る

2014年7月28日 17:47 326 18 音楽ナタリー編集部

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ピエール中野（凛として時雨）が7月21日に東京・音処手刀にてソロツアー「ピエール中野 47都道府県ドラムを叩いてまわるツアー 2014」の最終公演を行った。

「ピエール中野 47都道府県ドラムを叩いてまわるツアー 2014」東京・音処手刀公演終了後に行われた記念撮影の様子。（撮影：西槇太一）

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ツアーファイナルとなったこの日、ピエール中野はオープニングDJ、ソロドラムコーナーに登場したほか、カオティック・スピードキング、玉筋クールJ太郎のメンバーとしても出演。多彩なパフォーマンスで満員の観客を終始楽しませた。

DJピエール中野（撮影：西槇太一）［拡大］

オープニングDJとしてフロア後方のDJブースに立った中野は、序盤から氷川きよし「きよしのズンドコ節」や、MAN WITH A MISSION「FLY AGAIN」、SPEED「Body&Soul」、BABYMETAL「メギツネ」といった彼らしい選曲で会場を盛り上げた。DJタイムの終盤には自身初のミニアルバム「Chaotic Vibes Orchestra」に収録される「チョコレイト・ディスコ」カバーをスピンし、フロアを揺らした。続けて、嵐「A・RA・SHI」を歌いながらドラムセットに向かった中野は、凛として時雨「Telecastic fake show」「COOL J」のドラムレス音源にあわせてパワフルな演奏を観客に見せつけた。

ピエール中野（撮影：西槇太一）［拡大］

中野は続けて、でんぱ組.inc「でんでんぱっしょん」の倍速ドラムアレンジと、Perfume「レーザービーム」にあわせた激しいドラムソロを披露。MCではPerfumeに関する話題で大きく盛り上がり、「Perfumeがすごい好きでファンクラブに発足当時から入ってます。先日、新しい会報も無事届きまして、そこにはかみじょうちひろ（Dr / 9mm Parabellum Bullet）が載ってましたよ……いいなあって思いながら読みましたよ！」と愛憎入り混じったトークを展開。さらにPerfume主催の対バンイベントツアー「Perfume FES!!」に誘われなかったことなど思いの丈を語ったのちに、この日のPerfume「レーザービーム」ドラムソロが“「Perfume FES!!」に出れない僕の気持ちアレンジ”だったことを明かした。その後、NHK Eテレ「いないいないばあっ！」でオンエアされた楽曲「ぐるぐるどっか～ん！」や、童謡「どんぐりころころ」にあわせて手数の多いハードなドラムソロを繰り出した。

カオティック・スピードキングのライブの様子。（撮影：西槇太一）［拡大］

ドラムソロのラストには凛として時雨「nakano kill you」が届けられ、中野の叩くアウトロのフィルが鳴り響く中、カオティック・スピードキングのtakuto（G / about tess）、井澤惇（B / LITE）がステージに登場。カオティック・スピードキングの3人は、レコーディングにKYONO（WAGDUG FUTURISTIC UNITY、T.C.L）がゲストボーカルとして参加したハードコアチューン「SORA」からライブの口火を切る。この日のステージにはKAZI（Dr / THE JUNEJULYAUGUST、HUMAN TAIL）がゲストとして参加し、彼らはツインドラム編成で予測不能の即興セッションを展開。一心不乱にドラムを叩く中野の横で、takutoがステージ袖のスピーカーによじ登ってテクニカルな速弾きを披露するなど、破天荒なパフォーマンスでも観客を魅了した。

玉筋クールJ太郎のライブの様子。（撮影：西槇太一）［拡大］

中野のツアーファイナルでトリを飾ったのは、玉筋クールJ太郎。彼らはダークなヒップホップトラックに乗せて「手に入れるぜ、ビッグマネー、ビッグチンポ」と冒頭から下ネタ全開のリリックをフロアに浴びせかける。MCではタマキン・スカイウォーカーが「今日だけ中卒なんで、ちょっと言葉悪くいきますよ。おいお前ら行くぞ。今日はクールJ（ピエール中野）のツアーファイナルだぜ！」と盛り上げてから「玉筋のー！裏筋！」といった観客を置き去りにするコール＆レスポンスを繰り返すなど、爆笑と失笑の間を行き来するトークを展開していく。その後、下ネタのオンパレードが続いたかと思えば、「どうしたうしろの奴ら、俺たちにビビっちまったのか！」と突然、かつてX JAPANのHIDE、D'ERLANGERのkyo、Tetsuらが在籍していたバンド・横須賀SAVER TIGERのMCを拝借するなど独特のマイクパフォーマンスで会場を最後まで盛り上げた。

バースデーケーキを持ったスタッフとピエール中野。（撮影：西槇太一）［拡大］

すべての演目が終了したのち、中野は“Xジャンプ”でライブを締めくくった。その後ステージが暗転し、7月18日に誕生日を迎えた中野に向けて、サプライズでバースデーケーキが贈られる。ロウソクの火を吹き消した中野は感謝の言葉に続けて、47都道府県をともに回ったスタッフを紹介。中野はリラックスした表情で最期に観客との記念撮影を行い、一本締めで有終の美を飾った。

なおピエール中野は8月13日にソロミニアルバム「Chaotic Vibes Orchestra」をリリース。10月29日には東京・LIQUIDROOM ebisuにて今作のレコ発イベントを開催することも決定している。

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