andymori最後のワンマン、3人で魅せた32曲

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andymoriが7月27日、東京・Zepp Tokyoにてワンマンライブ「ひこうき雲と夏の音」を実施した。

「andymori ワンマン ひこうき雲と夏の音」東京・Zepp Tokyo公演の様子。

「andymori ワンマン ひこうき雲と夏の音」東京・Zepp Tokyo公演の様子。

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小山田壮平(Vo, G)の療養からの復帰を機に、大阪および東京でのワンマンライブ開催、イベントやツーマンライブへの出演を経て8月29日の「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2014」をもって解散という旨をアナウンスしていた彼ら。この日はバンドにとって最後のワンマンライブにあたり、会場には彼らの勇姿を見届けようと大勢のファンが集った。ロビーにはバンドロゴの入った大きなバックドロップが設置されており、来場者はそれに思い思いのメッセージを書き込んでいた。

小山田壮平(Vo, G)

小山田壮平(Vo, G)[拡大]

歓声と拍手に迎えられた3人は、小山田がギターのみで歌い出した「1984」からライブの幕を開ける。楽曲の持つセンチメンタルな雰囲気がZeppに広がる中、身体を揺らしながら耳を傾ける観客はワンコーラスが終わるとさっそく彼らに拍手を送る。次の「ベンガルトラとウィスキー」が始まると拳を掲げながら跳ね上がり、フロアの温度はみるみるうちに上昇していった。序盤は「Life Is Party」「ユートピア」「Peace」と起伏あるセットリストが展開される。3人は熱量の高い演奏でオーディエンスの興奮度をぐんぐん引き上げ、小山田はときおり感情をむき出しにするかのようながなり声を上げた。

「イエー!」とテンション高めの第一声を放った小山田は、「心配かけてごめん、ほんとに。ありがとう!」とファンへ感謝。客席からの「大丈夫?」という声に「大丈夫、大丈夫。愛してるぜー!」と返して喝采を浴びると、「大丈夫ですよ 心配ないですよ」という歌い出しの「投げKISSをあげるよ」を届けた。東日本大震災のチャリティソング「兄弟」のあとにはメンバー紹介を行い、「じゃあ歌うか。みんなで歌おうか」と藤原寛(B)、岡山健二(Dr)とともに「路上のフォークシンガー」を歌唱。藤原はシェイカー、岡山はタンバリンを担当し楽しげなアンサンブルを聴かせた。

藤原寛(B)

藤原寛(B)[拡大]

小山田の「ひさしぶり、みんな」という言葉を契機とした2度目のMCでは、彼が自身の療養期間中に何をしていたかメンバーに尋ねる。藤原がDVDで「ダークナイト」を観たと答えたことからバットマン談義が始まったり、岡山が「俺はたまに壮平さんに呼び出しくらった」と明かして客席の笑いを誘ったりと和やかなやり取りが続く。そんな中、藤原が小山田へ「よかったね、帰ってこれて」と声をかけ場内は温かい空気に包まれた。さらに小山田の「悪かった、2人にはほんとに」という謝罪に対し藤原が「いや、いいけど」と笑うなど、彼らの絆が垣間見えるひとときとなった。直後は「ゴールデンハンマー」「空は藍色」とゆったりとしたミドルナンバーが場内を彩った。

また小山田が入院中のエピソードを語る一幕も。彼は3週間ぶりの入浴時、窓から杉の木を見て「緑の葉ってこんなにキレイだったんだ」と感動したと話す。小山田と藤原が共同生活をしていた頃の話題など自然体の会話を繰り広げた彼らは、「ベースマン」から一気に10曲を立て続けにプレイ。「クラブナイト」ではミラーボールの光に照らされて場内がきらめき、「カウボーイの歌」ではどっしりとした岡山のリズムと藤原の奏でるキーボードの音色、小山田と藤原の美しいハーモニーがドラマチックなシーンを作り出した。さらに「FOLLOW ME」「MONEY MONEY MONEY」「Sunrise & Sunset」がいっそうオーディエンスを踊らせ、「グロリアス軽トラ」の肩肘張らない軽快さがリラックスムードを醸し出す。そして本編ラストを飾ったのは新曲「おいでよ」。シンプルながらも力強く芯のあるアンサンブルで満員の観客を魅了した。

岡山健二(Dr)

岡山健二(Dr)[拡大]

アンコールは「16」でしっとりとスタートし、1分に満たないショートチューン「andyとrock」から「革命」へ。「革命」で声を振り絞りながら熱唱した小山田は続く「遠くへ行きたい」では一転、哀愁を帯びた歌声を響かせてファンの心をつかむ。「愛してやまない音楽を」は3人が楽器を置いてボーカルに徹し、観客の手拍子に乗せてアカペラで披露。会場中が一体となって楽曲を奏で、ステージと客席の距離はより近付いた。楽器を持ち直したメンバーは「すごい速さ」で全32曲のライブを締めくくり、「ありがとう!」「楽しかったです!」と残してステージを去る。感傷的になることもなく清々しさを感じさせるステージで、andymoriとして最後のワンマンライブを完遂した。3人がいなくなっても、観客は名残惜しむようにしばらく拍手を送り続けた。

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「andymori ワンマン ひこうき雲と夏の音」
2014年7月27日 Zepp Tokyo セットリスト

01. 1984
02. ベンガルトラとウィスキー
03. Life Is Party
04. ユートピア
05. ボディーランゲージ
06. Peace
07. 投げKISSをあげるよ
08. 兄弟
09. 路上のフォークシンガー
10. クレイジークレーマー
11. Sunny Side Diary
12. ハッピーエンド
13. ゴールデンハンマー
14. 空は藍色
15. ベースマン
16. everything is my guitar
17. クラブナイト
18. 青い空
19. カウボーイの歌
20. 宇宙の果てはこの目の前に
21. FOLLOW ME
22. MONEY MONEY MONEY
23. Sunrise & Sunset
24. グロリアス軽トラ
25. 夢見るバンドワゴン
26. おいでよ
<アンコール>
27. 16
28. andyとrock
29. 革命
30. 遠くへ行きたい
31. 愛してやまない音楽を
32. すごい速さ

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読者の反応

ヒラバヤシ(たーまん) @taaman_b

行きたかった…。
@natalie_mu: andymori最後のワンマン、3人で魅せた32曲 http://t.co/wapNd6KsHX”

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