ふくろうず、内田“感無量”のツアーファイナル

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ふくろうずが7月22日に東京・赤坂BLITZにて全国ツアー「マジックモーメントツアー」のファイナル公演を実施した。

内田万里(Vo, Key)

内田万里(Vo, Key)

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このツアーは彼女たちが6月にリリースしたアルバム「マジックモーメント」を携えて全国8カ所を巡るというもの。彼女たちはこの公演で「マジックモーメント」の収録曲はもちろん、The Beatlesのカバーや初期ナンバーなどバラエティに富んだ21曲を披露し、会場に集まった大勢の観客を魅了した。

場内に「GINGA GO」が流れ出し、石井竜太(G)、安西卓丸(B, Vo)、サポートメンバーの尾田遼平(Dr)の3名が登場。少し遅れて内田万里(Vo, Key)が現れると「マジックモーメントツアーへようこそ。ゲッツ!」という謎の挨拶をして、同曲の続きを歌い出した。

石井竜太(G)

石井竜太(G)[拡大]

序盤でふくろうずは石井の豪快なギタープレイが印象的な「街はいつも雨のよう」や、内田と安西のツインボーカルが絶妙なグルーヴを生み出す「フラッシュバック」などのライブ定番曲を次々と繰り出していく。続く「テレフォン No.1」では歌詞にまつわるカラフルなイラストやタイポグラフィが登場する映像がステージ後方に映し出され、楽曲の持つポップさをより引き出したにぎやかなステージを見せつけた。

安西卓丸(B, Vo)

安西卓丸(B, Vo)[拡大]

安西がボコーダーを通してカウントを取り、「マーベラス!」を始めようとしたところ内田が出だしを間違えてしまう場面も。内田は照れ笑いを浮かべ、再度「マーベラス!」を歌い出す。するとステージにはカラフルな照明と映像が投影され、まるで同曲のビデオクリップを再現したかのような空間が作り上げられた。

その後バンドは「イージーカム・イージーゴー」や「デスティニー」、「ユアソング」など「マジックモーメント」の収録曲を演奏。センチメンタルなナンバー「37.3」を届けたところで会場が暗転し、ピンスポットで安西が照らされた。安西は用意してきたメモを片手に、このツアーで自身が行ったMCを振り返り自己採点していく。客席から「今日のは最高でしたよ!」という声があがると「本当に? 100点? ありがとうございます」と感謝するも、内田からは「甘いんじゃないかな?」というバッシングを受けることとなった。

「マジックモーメントツアー」赤坂BLITZ公演の様子。

「マジックモーメントツアー」赤坂BLITZ公演の様子。[拡大]

内田万里(Vo, Key)

内田万里(Vo, Key)[拡大]

中盤では今年3月に行ったプラネタリウムライブをイメージしたドリーミーな演出の中、「砂漠の流刑地」と「通り雨」の2曲をスペシャルアレンジで披露。その後内田が自身の住む街を歌ったという「ベッドタウン」を届けると、観客はそのやわらかなメロディと内田の切ない歌声に熱心に耳を傾けた。

MCで内田は「これ自慢なんですけど、ふくろうずはなぜかthe pillowsの山中さわおさんにちょっと好かれていて。どれくらい好かれているかというと、アルバムの感想を長文で送ってきてくれるくらい好かれていて」とうれしそうに語る。そしてバンドは内田が山中への感謝の気持ちを込めて作ったという新曲を演奏した。

彼女たちはThe Beatlesの「Hello Goodbye」をカバーし会場をハッピーな空気で満たすと、疾走感あふれるナンバー「もんしろ」でラストスパートをかけていく。そして間髪入れずに「トゥーファー」を投下。安西がステージ前方で手を叩きながら観客を煽りフロアを熱狂させ、ふくろうずは熱量の高いパフォーマンスをオーディエンスに届けた。

内田万里(Vo, Key)

内田万里(Vo, Key)[拡大]

「マジックモーメントツアー」赤坂BLITZ公演の様子。

「マジックモーメントツアー」赤坂BLITZ公演の様子。[拡大]

最後の1曲を残し、内田は「こんなにツアーを回ったことないし、こんなにワンマンで曲をやったことがなくって。正直すごく疲れたんだけど、心地良い疲労です。本当だよ? 本当に今日は楽しかった。正直赤坂BLITZでやるってなったときに、ふくろうず大丈夫なのかなって思ったんです。でも結果的にこんなに人が来てくれて本当にうれしく思うし、ライブってメンバーだけじゃやれなくて、来てくれる人がいて初めてやれるんだなって。ガラじゃないけど正直にそう思いました。疲れたなんて言ってごめんね。本当にありがとう」と感謝の言葉を述べる。そして最後の力を振り絞るようにしてラストナンバー「赤い糸」を観客に送り、ステージをあとにした。

アンコールに応えて再登場したふくろうずは10月30日に東京・下北沢SHELTERにてワンマンライブを実施することを発表。そして特別アレンジの「ごめんね」を披露した。同曲を歌い終えると内田は顔を両手で覆ってしまう。そして感極まった様子を見せながら「感無量です。ありがとう」と話す。最後にバンドは初期楽曲「できない」でパワフルな演奏を届け、初の全国ツアーの幕を下ろした。

ふくろうず「マジックモーメントツアー」
2014年7月22日 赤坂BLITZ公演セットリスト

01. GINGA GO
02. グッドナイトイズカミング
03. 街はいつも雨のよう
04. フラッシュバック
05. テレフォン No.1
06. マーベラス!
07. イージーカム・イージーゴー
08. デスティニー
09. ユアソング
10. 37.3
11. 砂漠の流刑地
12. 通り雨
13. ベッドタウン
14. 新曲
15. Hello Goodbye(The Beatlesカバー)
16. もんしろ
17. トゥーファー
18. だめな人
19. 赤い糸
20. <アンコール>
21. ごめんね
22. できない

ふくろうず ワンマンライブ

2014年10月30日(木)東京都 下北沢SHELTER

※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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読者の反応

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kaneko chiharu @_gzas

"@natalie_mu: ふくろうず、内田“感無量”のツアーファイナル http://t.co/dFIv2dlzkz"
ラストが、ごめんねからのできないは、特別によかったんだろうなあ、、!

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