ユニコーン、遊び心全開「イーガジャケジョロ」幕張公演

ユニコーンが全国ツアー「ユニコーンツアー2014“イーガジャケジョロ”」の追加公演を、6月28日と29日に千葉・幕張メッセ国際展示場1～3ホールにて開催した。この記事では29日の模様を紹介する。

最新アルバム「イーガジャケジョロ」を携えて、3月下旬から全国を回ってきたユニコーン。ライブでは各地で披露する中でライブ仕様に練り上げられた「イーガジャケジョロ」の収録曲14曲を軸に、アルバムのセブン＆アイ盤のみに収録された「はいYES!」や懐かしいナンバーを織り交ぜた充実のセットリストが組まれた。

またスモークやリボンキャノンなど多彩な演出も用意され、メンバーそれぞれがメインボーカルをとるナンバーでは随所で遊び心が炸裂。EBI（堀内一史 / B）は自身がボーカルをとる「夢見た男」でフラフーパーズと呼ばれるダンサー集団を引き連れてチャーミングなパフォーマンスを披露し、「俺のタクシー」では川西幸一（Dr）がタクシーを模した工作を抱えながらステージを練り歩く姿が観客を爆笑させる。手島いさむ（G）は得意の速弾きだけでなく、キーボードの弾き語りによる「それだけのこと」で穏やかで大人な一面をアピールした。

そのほかにも「あなたが太陽」ではYouTubeで公開されるや否や反響を呼んだお色気とギャグ満載のビデオクリップを上映しながら、盤石のアンサンブルを聴かせるというギャップでオーディエンスを惹き付ける。ツアータイトルにもなっている「イーガジャケジョロ」では、サビの「イーガジャケジョロ」を川西のリードで観客とメンバーが大合唱。広い会場に奇妙な一体感が生み出される瞬間もあった。

そしてMCはメンバーそれぞれのキャラクターが浮き彫りに。川西が上機嫌で「ハロー幕張！ 『イーガジャケジョロ』アリーナ2日目にようこそ。（会場が）正方形ですな」と語ると、奥田民生（Vo, G）がすかさず「長方形ですな、でしょ？（笑）」とツッコミを入れ「なぜに横に長いステージ作るの？」と移動に苦心していることをぼやく。本編でも奔放なMCとパフォーマンスを展開していた5人だが、アンコールに入ると暴走モードに突入。ABEDON（阿部義晴 / Key）は映像収録が入っているにも関わらずカットされることを前提で際どいトークを繰り広げ、モノマネをメンバーに強要するも不発に終わり観客を爆笑させる。ABEDONが「今日はひどいですよ（笑）。こんなひどいアンコールこれまでありました？」と言うと、奥田も「ないねー」と同意するほど。いろいろボヤくメンバーだったが、演奏中は笑顔を浮かべライブを存分に楽しんでいる様子だった。

なおこの日のライブは約3時間におよび、最後に奥田は「2日間ありがとうございました。こんな広いところでライブをさせていただいて……正直しんどかったです（笑）。お付き合いいただいてありがとうございます」「そのうち皆さんとお会いしたく思います。どうもね。またねー」という言葉をもって幕張公演を締めくくった。

約3カ月にわたる「ユニコーンツアー2014“イーガジャケジョロ”」は7月7日と8日の大阪・大阪城ホール公演をもってフィナーレを迎える。大阪公演のチケットは各プレイガイドにて販売中。また幕張公演の模様は8月31日（日）22:00よりWOWOWにてオンエアされる。

WOWOW「ユニコーンツアー2014“イーガジャケジョロ“at 幕張メッセ」

2014年8月31日（日）22:00～