6月25日、さいとうまりなが「1st Acousitc Live」を東京・渋谷のカフェfactoryで開催した。
「カフェで逢えちゃうシンガー企画」と題し、4月よりfactoryで週3回“ガチで”アルバイトをしている、さいとう。これまで同店で毎週土曜日、来店客向けにミニライブは開催してはいたが、有料制のライブは今回が初めて。しかし、その活動と、ネットメディアを中心に“かわいすぎるカフェ店員”として彼女が話題を集めたことなども手伝ってチケットは完売。当日のfactoryには多くの観客が駆けつけた。
入り口の引き戸を開けて姿を現す、カフェライブならではのスタイルで店内に登場した彼女はスツールに腰掛けるとアコースティックギターを手に、はっぴいえんど「風をあつめて」をカバー。続けて自身の“ギターの師匠”ヨースケ@HOMEを招き入れ、荒井由実「ルージュの伝言」や、さいとうが8月6日に配信リリースする「はじまるふたり」の表題曲を手がけた堂島孝平の「葛飾ラプソディー」をセッションするなど、“平成POP”をキャッチフレーズに2014年現在のシティポップを指向する彼女ならではのセットリストを構成した。
この日、さいとうはTwitterとの連動企画を準備していた。観客に「#さいとうまりな」付きでライブの模様をリアルタイムでツイートしてもらうよう促し、また小沢健二「ラブリー」をプレイ前にはTwitter連動型動画配信アプリ「ツイキャス」での撮影も許可。そして彼女とヨースケが「ラブリー」も文字通り“ラブリー”にプレイすると、多くの観客がスマートフォンを掲げるなんとも不思議な光景が繰り広げられた。なお、生中継を試みる中、その観客のTwitterアカウントなどを通じて、およそ3000人に視聴されたという。
最近撮影したというアーティスト写真を公開するコーナーで、彼女が全12枚のアー写を次々とプロジェクターで表示していくと、それぞれの写真ごとに観客から「いいね」「かわいい」など、さまざまな反応が。そこでさいとうは急きょ写真の人気投票を実施。その結果、走っている姿を収めた1枚に女性票が集まり、正面を見据えたバストショットに男性票が集まると「参考にします」と笑顔を見せた。
そしてヨースケのアコースティックギターとブルースハープをバックに「はじまるふたり」収録の「crazy for you」を初披露。“平成POP”のキャッチフレーズ通りのスタイリッシュでヌケのいい楽曲で魅せると、ヨースケを送り出し、1人残ったステージで観客とfactoryへの感謝の言葉を語り出す。
アルバイト当初、不安も少なくなかったがfactoryのオーナーや常連が支えてくれて心強かったこと、“カフェ修行の集大成”ともいえるこの日のライブを開催できたことへの感謝を涙ながらに語ったのち、「3年後には絶対に武道館ライブをやります!」と力強く宣言すると、factoryは感動的なムードに包まれたが、その後は一転。改めてアコースティックギターを手にするも、なかなかチューニングが決まらず「どなたか1分くらいつないでおいてください」とつぶやき、観客の笑いを誘った。
この日のラストナンバーは竹内まりやの「純愛ラプソディ」のカバーバージョン。自身の母親の影響で子供の頃から好きだったというこの楽曲をアコースティックギター片手にしっとりと歌い上げ「本当にありがとうございました!」と、自身初めてのチケット制ライブを締めくくった。
さいとうまりな 1st Acousitc Live
2014年6月25日(水)東京都 factory セットリスト / オリジナルアーティスト
01. 風をあつめて / はっぴいえんど
02. ルージュの伝言 / 荒井由実
03. 葛飾ラプソディー / 堂島孝平
04. ラブリー / 小沢健二
05. crazy for you / さいとうまりな
06. 純愛ラプソディ / 竹内まりや
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神田智 @tomokanda0910
こういうライブもいいね。http://t.co/XBBI0T7TBf