このライブは彼らにとって初の全国流通盤となる「金星人に恋をした。」のリリースを記念して実施されたもの。ウソツキはゲストのpaionia、GOOD BYE APRIL、夜明ケマエと競演を繰り広げた。
トップバッターの夜明ケマエは「グッドデイサンシャイン」から勢いよくライブの口火を切る。その後彼らはロックンロールナンバー「こっそり猫を盗む旅にでた」や浮遊感のあるギターサウンドが印象的な「コーカスレース」など、緩急あるセットリストでライブを展開。告知MCを挟み「end」「スーベニア」の2曲を披露したのち、パンキッシュな「ハートに火をつけて」を投下して出番を終えた。
続くGOOD BYE APRILのステージは、倉品翔(Vo, G, Key)のギターストロークから始まる「I'm for you」でドラマチックにスタート。そしてセンチメンタルなメロディの「がらんどう」「ブルー・ライト・ブルー」や倉品と延本文音(B)による美しいコーラスワークが特徴の「夢みるモンシロ」などを次々と披露していく。そして最後に「パレードが呼んでる」を届け、「ウソツキ、レコ発おめでとう!」とメッセージを残してステージをあとにした。
3番目に登場したpaioniaはそれぞれの定位置につくと「boredom」から静かに演奏を始めた。終わりに近づくにつれて轟音に変化していく同曲の雰囲気を引き継いで披露されたのは「スケールアウト」。高橋勇成(Vo, G)のかき鳴らすギターと菅野岳大(B)の骨太なベースが絡み合い、重厚なサウンドを生み出した。「東京」では高橋の情熱的な歌声と尾瀬松島(Dr)の力強いドラミングを菅野のやわらかなコーラスで包み込む。そして最後に「素直」をドロップするとウソツキへとバトンを渡した。
トリのウソツキは念入りにセッティングをして、竹田昌和(Vo, G)と吉田健二(G)の奏でるイントロから「アオの木苺」を挨拶代わりに披露。そして竹田が会場に集まった大勢の観客を眺めながら「『金星人に恋をした。』レコ発企画USOTSUKANIGHT Vol.3にようこそ」と告げ、バンドは林山拓斗(Dr)のドラムに導かれるようにして「京葉線SOLDOUT」へと突入していく。竹田のボーカルを追いかけるように吉田、林山、藤井浩太(B)が「ガタンゴトン」という特徴的なフレーズをコーラスし、にぎやかなムードで同曲を演奏した。そして竹田のピュアな歌声や吉田のエモーショナルなギターソロが際立つ「金星人に恋をした」を届けると、全国デビューを祝福するかのようにオーディエンスから大きな拍手が贈られる。本編ラストには「ダル・セニョールの憂鬱」を披露。牧歌的なリズムに乗せて同曲を軽やかに歌い上げ、ステージを締めくくった。
アンコールで登場したウソツキは9月からフルアルバムの制作に取り掛かることを発表。フロアから歓声が湧き上がる中、竹田は「僕たち垢抜けないままですけど、これからも全力でやっていきます。また次会うときにはもっと大きいところで会いましょう」と宣言した。そして彼らは前作「雨降るバス停」より「1、2、3、」と、初披露となる新曲「新木場発、銀河鉄道」の2曲を届け、レコ発企画「USOTSUKA NIGHT Vol.3」は大成功のうちに幕を下ろした。
USOTSUKA NIGHT Vol.3 セットリスト
夜明ケマエ
01. グッドデイサンシャイン
02. 11号
03. こっそり猫を盗む旅にでた
04. ブルーサンダー
05. コーカスレース
06. 傾斜
07. 天文学的夏休み
08. end
09. スーベニア
10. ハートに火をつけて
GOOD BYE APRIL
01. I'm for you
02. がらんどう
03. ブルー・ライト・ブルー
04. 夢みるモンシロ
05. パレードが呼んでる
paionia
01. boredom
02. スケールアウト
03. 田舎で鳴くスズメ(仮)
04. 東京
05. いまだにクリスマス
06. 素直
ウソツキ
01. アオの木苺
02. 京葉線SOLDOUT
03. 君は宇宙
04. 金星人に恋をした
05. 過去から届いた光の手紙
06. ピースする
07. ダル・セニョールの憂鬱
<アンコール>
08. 1、2、3、
09. 新木場発、銀河鉄道
リンク
- ウソツキ公式ホームページ
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ウソツキ @usotsukida
ナタリーが昨日のレコ発のライブレポートを書いてくれました!
遠くて来れなかった方も見てみてください◎
“@natalie_mu: ウソツキ、“金星人”レコ発「USOTSUKA NIGHT」大成功 http://t.co/djTxv6E467”