ハナレグミ&レキシ、笑いたっぷりの野音対バン大団円

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ハナレグミレキシが、4月5日に大阪・大阪城音楽堂、翌6日に東京・日比谷野外大音楽堂にてライブイベント「Laughin' 8周年記念イベント La族がやって来る ラァ!! ラァ!! ラァ!!」を開催した。この記事では、東京公演のレポートをお届けする。

アンコールのハナレグミとレキシ。 (photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])

アンコールのハナレグミとレキシ。 (photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])

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レキシ (photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])

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ハナレグミ (photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])

ハナレグミ (photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])

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このイベントは、ハナレグミとレキシの所属事務所・ラフィンの創立8周年を記念したもの。肌寒い春の日比谷野音では、先にレキシのライブが行われた。健介さん格さん(G / 奥田健介 from NONA REEVES)、元気出せ!遣唐使(Key, Cho / 渡和久 from 風味堂)、ヒロ出島(B / 山口寛雄)、大仏ランドのプリンス(Dr / みどりん from SOIL & "PIMP" SESSIONS)というバンドメンバーを率いて、「おニュー」だという黄色とオレンジ色の着物に、藍色の裃を着たレキシがステージに出る。

レキシにとって、この日は今年初めての関東でのライブ。レキシこと池田貴史は「みんなで一緒に“武士”初めしましょうかー!?」という言葉を合図に「きらきら武士」からライブを始め、「大奥~ラビリンス~」「古墳へGO!」を歌唱。「大奥~ラビリンス~」では「日比谷野音へお越しの春日局様! レキシ様がお待ちでした!」と呼びかけてファンとの再会を喜び、「古墳へGO!」では恒例の「K.O.F.U.N」コールに加えて「紅だー!!」と叫びオーディエンスにXジャンプをさせた。

MCでは、今回のイベントについて「なんで中途半端に8周年かというと、完全に後付けだからです」と説明。さらに「今日はシャカッチは出ませんので。なんか『あとに差し支える』っていう謎の言葉を……」と加える。「ひさしぶりのライブで超楽しいんだけど!」と笑顔の池田は、自由奔放なネタやモノマネ、元気出せ!遣唐使をはじめとするバンドメンバーへのイジりがどんどん加速。これについて自身も「完全にヤな予感する! 自由になってきてる! ワンマンじゃねえのに。今日対バンいるのに!」と持ち時間を超過しすぎないようツッコミを入れていた。

続いて新曲「キャッチミー岡っ引きさん」を初披露。この曲は“岡っ引きさん”に「私をつかまえて」と好きな気持ちを打ち明けるポップチューンで、初見の観客たちもそのキャッチーさに引き込まれていた。最後に「狩りから稲作へ」を届け、ここでは東京スカパラダイスオーケストラ風やX JAPAN風など他のアーティストのスタイルを取り入れたアドリブが炸裂。池田は「大事なとこ、全部人の曲! 今年もこんな感じで行きます」と宣言して、計5曲の約1時間にわたるパフォーマンスを終えた。

日が落ちて月が輝き出す頃、ハナレグミの出番に。ハナレグミこと永積崇はまず「レキシ、すごかったね(笑)」と先ほどまで舞台裏で観ていたライブを振り返り、ギターをポロンと弾いて自分のペースで「大安」を歌い出した。伸びやかな永積の歌声が野音に響いた瞬間、オーディエンスから歓声が沸き、場内はハナレグミ独特のピースフルなムードに染まっていく。

ハナレグミのバンドメンバーは、茂木欣一(Dr / 東京スカパラダイスオーケストラ、フィッシュマンズ、So many tears)、加藤隆志(G / 東京スカパラダイスオーケストラ、So many tears)、柏原譲(B / フィッシュマンズ、So many tears、Polaris)、沖祐市(Key / 東京スカパラダイスオーケストラ)、NARGO(Tp / 東京スカパラダイスオーケストラ)、GAMO(T.Sax / 東京スカパラダイスオーケストラ)というそうそうたる面々。永積は彼らを率いて「Jamaica Song」「Crazy Love」「オリビアを聴きながら」をつなげたメドレーを披露。こちらは各楽曲に観客の踊りを誘うスカアレンジが施されており、永積も「お酒でも飲みながら好きなように楽しんでってくださいね。あなたたちの最高のBGMになれれば本望です」と口にした。

じっくりと「家族の風景」を歌ったあとは、ポール・サイモン「Still Crazy After All These Years」のカバー、ハナレグミがボーカルとして参加したスカパラの楽曲「追憶のライラック」、そして軽快なリズムに乗せて「明日天気になれ」を披露。GAMOのムーディなサックスソロ、沖や加藤によるアドリブの効いたソロプレイのパートもあり、それぞれ持てる力を遺憾なく発揮していた。本編最後は「あいまいにあまい愛のまにまに」で、曲名のフレーズを観客と大合唱した。

アンコールではレキシとハナレグミがコラボパフォーマンスを展開。池田と永積は“La族”をイメージして、原始人を思わせるコスチュームにフェイスペイントを施し、ハンマーや骨付き肉といった小道具を持って登場した。2人は「寒いよ!」「生地が薄すぎ」と文句を言いながらしばしトーク。「タカ&タカです!」と強引にコントを始めようとする池田に対し、永積は「最終的にレキシのイベントみたいになってんじゃん! バタードッグ(SUPER BUTTER DOG)のときから、あなたのMCが一番怖かった」と困り顔。すると池田はすかさず「それが解散の理由だもんね!」と応戦して笑いを起こした。

2組で歌ったのは、イベントタイトル「ラァ!! ラァ!! ラァ!!」にちなんで久保田利伸の「LA・LA・LA LOVE SONG」。オーディエンスも全員手を挙げて踊り出し、盛り上がりは絶頂に。主役の2人は「レキシ!」「ハナレグミ!」と互いに紹介して観客の拍手を煽り、この日の盟友のライブを称えるとともに事務所の8周年を大いに祝った。

Laughin' 8周年記念イベント La族がやって来る ラァ!! ラァ!! ラァ!!
2014年4月6日 日比谷野外大音楽堂 セットリスト

レキシ

01. きらきら武士
02. 大奥~ラビリンス~
03. 古墳へGO!
04. キャッチミー岡っ引きさん
05. 狩りから稲作へ

ハナレグミ

01. 大安
02. メドレー(Jamaica Song~Crazy Love~オリビアを聴きながら)
03. 家族の風景
04. Still Crazy After All These Years
05. 追憶のライラック
06. 明日天気になれ
07. あいまいにあまい愛のまにまに
<アンコール>
08. LA・LA・LA LOVE SONG / ハナレグミ&レキシ

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レキシ 池田貴史 @ekechang

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