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黒夢、ACIDMAN、かまって、ゲス、PUSHIM異色競演を満喫

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昨日3月6日に東京・赤坂BLITZにて、TBS「オトナの!」から派生したライブイベント「オトナの!フェス OTO-NANO FES! 2014」が開催された。番組MCのいとうせいこうとユースケ・サンタマリアが司会を務める中、ゲスの極み乙女。神聖かまってちゃんPUSHIMACIDMAN黒夢が熱いライブを繰り広げた。

初開催となった昨年に続き異色のラインナップが実現した「オトナの!フェス」。開場前にはステージ上で出演者全員による囲み取材と記念撮影が行われ、せいこうは「通常フェスで組み合わせない方々が出ていただけるので大変ありがたいし、ここで何かが生まれたらいいなと思ってます」、ユースケは「僕はついこの間までもうこの仕事辞めてしまおうと思ってたんですけど(笑)、このフェスが決まって、俺の大好きなバンドがこんな集結してくれるならもう1回がんばってみよう! そう思えました。ものすごい興奮してます! 好きなバンドばっかりだから」と冗談も交えて喜びを語った。なお、開演前の影アナは杉作J太郎と劔樹人(神聖かまってちゃんマネージャー / あらかじめ決められた恋人たちへ)が務め、2人もしばしばステージに登場した。

本番のトップバッターを飾ったのは、ユースケのイチオシアーティストとして出演が決定したというゲスの極み乙女。。彼らは「キラーボール」からライブを始めると、「ぶらっくパレード」「餅ガール」と続けざまに曲を繰り出し、骨太なグルーヴで早くもフロアを乱舞させる。

ラストの「ドレスを脱げ」では、ほな・いこか(Dr)がイスの上に立って「ブリッツー!!」と叫んで恒例の「ドレスを脱げ」コールが始まるかという瞬間、ステージ袖からユースケが登場。ユースケは「ゲスの極み乙女。カッコいいだろ!? 俺もゲスの極み乙女。に入りたかったのね。だから、いこかがやってるの聞きたいだろうけど、半分俺にもやらせて!」と言って、いこかと交互に「ドレスを脱げ」コールを巻き起こし、5人そろって「♪ラーララーラララーララー」と合唱した。まさかの共演にフロアは大きく沸き上がった。

2番手は神聖かまってちゃんで、メンバー4人は「ウラー!!」とハイテンションで現れた。手始めに「ねこラジ」「男はロマンだぜ!たけだ君っ」を届けるとMCタイムへ。の子(Vo, G)は「俺がここに立ってるのは、スタッフの皆さんのおかげなんだよ! こういうことを言うってことは、また出せー!!」と番組への再出演を要請し、mono(Key)、ちばぎん(B)、みさこ(Dr)も「テレビ出たいんだよー!!」とそれに続く。

さらにの子は「てかよ、ユースケさんいつ来んだよ!?」とまくし立てる。呼びかけに応えて登場したユースケは「いきなり2組続けて飛び入りって狂ってるだろ!!」とツッコミを入れるも、の子に「いいんだよ! ここでは狂ってるのが正常なんだよ!」と返されてしまい、monoの横でデジタルパーカッションを叩きながら「ロックンロールは鳴り止まないっ」を1曲丸々コラボレーションした。

この日唯一の女性ボーカリスト・PUSHIMは、Home Grownバンドをバックに付け、まず名刺代わりに「Jamaica Jamaica」を披露。レゲエフレイバーを振りまいて場内の雰囲気を一変させると、「初めて聴くようなリズムも多いと思うけど、心開いて楽しんでいってな! じゃあ(美空)ひばりちゃんの歌、歌うわ」と親しみやすい関西弁のMCで観客を惹きつける。3曲目の「夕陽」の後半には、いとうせいこうがラップで参加。この日限りの共演に、オーディエンスのみならずPUSHIMも大喜びで「家帰ったら自慢しよ(笑)」とテンションを上げていた。最後に代表曲のひとつ「a song dedicated」で渾身の熱唱を響かせると、PUSHIMのソウルに胸打たれた会場から温かい拍手が起こった。

次のACIDMANは、スリーピースならではのシンプルなステージを展開。「to live」「FREE STAR」と冒頭からエネルギー全開の選曲で魅せ、フロア全体もジャンプするファンでうねる。さらに「ある証明」「新世界」と間髪入れずにストイックな演奏を続け、バンドの持ち味である疾走感を十二分に発揮。MCに入ると、大木伸夫(Vo, G)は昨年7月に「オトナの!」に出演した際を振り返り「なかなかテレビって濃いことをするのが難しいと思うんですけど、そういう濃いことをやろうとしてる若いスタッフがいましてね、この番組に。それに感動しまして、2つ返事で、いや3つ返事くらいかな(笑)。OKしました」とイベント出演に至る経緯を語った。

黒夢はこの日のトリとして登場。SEが鳴り出すとフロアの黒夢ファンは一斉にメロイックサインを掲げ、ゆっくり歩いてくる清春(Vo, G)を黄色い歓声で迎える。彼らのライブは眩しい閃光とともに幕を開け、立て続けに「FAKE STAR」「MASTURBATING SMILE」「SPOON & CAFFEINE」の3曲が投下された。清春は口に含んだ水をファンに吹き付けたり、はだけた胸元に水を垂らしたり、マイクスタンドをフロアに差し出したりと、オーディエンスを激しく挑発しながらパフォーマンスを展開。その後のMCでは「初めて観る人、黒夢ってなんだっていう人も多いと思いますけど、ただ、これは文化なんで。僕が文化です」と話すなど、黒夢独自の世界観をしかと見せつける。

彼らはこの日最多となる11曲を演奏。後半には、「テレビだけど暴れて大丈夫だからね」という言葉に呼応するようにクラウドサーファーも続出し、場内全体が熱気であふれかえった。結果、初見の人も多い環境を自分たちのペースで楽しんだ清春は「オトナの!フェス、すげー楽しかった。なんか知らねえけど」とコメントを残し、「SICK」で会心のシャウトを放ってステージを去った。

そしてイベントはフィナーレへ。ユースケとせいこうが「こんないろんな種類の音楽が短い時間で聴けるのは素晴らしいことだね!」と満足気な表情で5組のパフォーマンスを讃え、全出演者を改めてステージに呼び客席をバックに記念撮影を行った。司会の2人は「またすごいフェスをやるから、ぜひ来てください!」と第3回への意欲を示しつつ、4時間以上におよんだ「オトナの!フェス」を締めくくった。なお、このイベントの模様は4月に「オトナの!」にてオンエアされる。

「オトナの!フェス OTO-NANO FES! 2014」
2014年3月6日 赤坂BLITZ セットリスト

ゲスの極み乙女。

01. キラーボール
02. ぶらっくパレード
03. 餅ガール
04. ドレスを脱げ

神聖かまってちゃん

01. ねこラジ
02. 男はロマンだぜ!たけだ君っ
03. 聖マリ
04. 自分らしく
05. ロックンロールは鳴り止まないっ

PUSHIM

01. Jamaica Jamaica
02. リンゴ追分
03. 夕陽
04. a song dedicated

ACIDMAN

01. 最後の国(introduction)
02. to live
03. FREE STAR
04. ある証明
05. 新世界
06. アルケミスト

黒夢

01. FAKE STAR
02. MASTURBATING SMILE
03. SPOON & CAFFEINE
04. BARTER
05. 少年
06. FREE LOVE, FREE SEX, FREE SPEECH
07. I HATE YOUR POPSTAR LIFE
08. C.Y.HEAD
09. CANDY
10. 後遺症
11. SICK

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