Pay money To my Pain、Zepp初ワンマンで活動停止宣言

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Pay money To my Painのイベント「~From here to somewhere~」が昨年12月30日、東京・Zepp Tokyoで行われた。

紗幕に浮かび上がったK(Vo)のシルエット。

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Pay money To my Pain「~From here to somewhere~」の様子。

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Pay money To my Pain「~From here to somewhere~」の様子。

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K(Vo)の命日である12月30日に開催されたこのイベントは、内容が一切明かされていないにも関わらず2万通近いチケットの応募が寄せられるなど、多くのファンから注目を集めていた。またこの模様はYouTubeを通じて生配信され、会場に足を運ぶことができなかった人たちもこのイベントの全貌を見届けた。

イベントはまず、ステージ前に下ろされた紗幕にPTPの歴史を振り返るドキュメント映像が映し出される。ここではKの急逝後に発見された2003年12月の初ライブ音源が紹介されたほか、レコード会社スタッフ、イベントプロモーター、そしてPTPとゆかりの深いアーティストたち、最新アルバム「gene」にゲスト参加したボーカリストたちがKとの思い出話を語る姿が上映された。

1時間ほどの映像が終わると、場内にはアルバム「gene」のオープニングSE「gene」が流れ始め、紗幕にはPTPメンバーのシルエットが浮かび上がる。マイクスタンドの前に立つKの姿が映し出されると、会場からは悲鳴にも似た歓声が沸き上がり、エネルギッシュな「Sweetest vengence」が爆音で鳴り響くと同時にPTPのワンマンライブがスタートした。紗幕が下ろされるとそこにはKの姿はなく、PABLO(G)、T$UYO$HI(B)、ZAX(Dr)がKのボーカルトラックとスクリーンに映されたKの姿に合わせて激しい演奏を繰り広げた。ライブではその後も「Here I'm singing」「Drive」「Deprogrammer」などの人気ナンバーが連発され、曲間の煽りが含まれたKのボーカルトラックに観客はいつものライブと変わらず熱い声援を送る。さらにメンバーのパワフルな演奏に乗せて、フロアにはモッシュサークルがいくつもできあがり、クラウドサーファーの姿も多数見受けられた。

ライブ中盤ではステージ中央にKのマイクスタンドが置かれ、「Home」「Rain」といったミディアムナンバーが立て続けに披露された。観客はここで改めてKの不在という現実に引き戻されたのか、曲間の静寂の中で嗚咽を漏らす者もいた。そして「Another day comes」「This Life」の2曲を終えるとPABLOがマイクの前に立ち、「Zeppはバンドを組んだときから目標にしてきた場所。10年間バンドを支えてきたファンの皆さん、本当にありがとう」と感謝の気持ちを吐露。続けて「Pay money To my Painは今日この日をもって、活動を停止します」と宣言すると、フロアからはショックを隠せないファンの叫び声や泣き声が上がる。その後もZAXが「俺やみんなの胸にぽっかり空いた穴は、Kそのもの」、T$UYO$HIが「KのいないPTPは絶対にない」と現在の心境を口にし、「ここからは俺たち3人だけで演奏するので、みんな力を貸してくれませんか? 一歩踏み出しませんか?」と観客に呼びかけ、Kを欠いた3人で「Greed」「The sun, love and myself」などのハードコアナンバーを連発。Kが歌うべきボーカルパートは観客が大合唱することでバンドを手助けし、その場にいた全員でPTP最後のライブを作り上げていった。そしてラストナンバー「Against the pill」エンディングではPTPメンバーが印刷された紙幣が頭上からばらまかれ、ライブは終了。T$UYO$HIがまるでKと肩を組むかのようにマイクスタンドを抱えてステージを降りると、最後にステージ後方にPTPのロゴが入ったバックドロップが下ろされ、大歓声と大きな拍手が鳴り響く。中にはそのままアンコールを求めてハンドクラップを続ける者もいたが、メンバーはステージに戻ることなく3時間におよぶイベントは幕を閉じた。

Pay money To my Pain「~From here to somewhere~」
2013年12月30日(月)東京都 Zepp Tokyo セットリスト

SE. gene
01. Sweetest vengence
02. Here I'm singing
03. Drive
04. Deprogrammer
05. Wallow in self pity
06. The answer is not in the TV
07. Gift
08. Weight of my pride
09. Pictures
10. Home
11. Rain
12. Another day comes
13. This Life
14. Greed
15. The sun, love and myself
16. Black sheep
17. Paralyzed ocean
18. Against the pill

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読者の反応

Yamanaka Takuya @OralJOE

活動停止しても、ずっと偉大なバンドです。“@natalie_mu: Pay money To my Pain、Zepp初ワンマンで活動停止宣言 http://t.co/J8njYd3ZVh”

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