2023年2月に恒岡章(Dr)がこの世を去り、過程を非公開とするドラムオーディションを行ったものの新メンバーを迎え入れることはなかったHi-STANDARD。約6万人が見守った先ほどの生配信では、横山健(G, Vo)が「僕とナンちゃん(難波章浩)の口から直接話したいことがあって。自分たちの言葉で伝えたいなと思ってこの場を設けさせていただきました」と企画の趣旨を説明する。そして、横山と難波章浩(Vo, B)は恒岡との活動を振り返り、彼との思い出や偉大さを口にしながら、「ハイスタを続けたい」「ハイスタはサポートメンバーでやっていくタイプのバンドじゃないよね」と意思確認をしていたことを語った。
オーディションを通じて何百人から送られてきた動画をすべて確認したものの新たなドラマーが見つからなかった点について、難波は「俺はあれでめちゃくちゃ励まされてたところもあったんだよね」と胸の内を明かし、横山は「オーディションではツネを追い求めてたんだよね。だから見つからなかったんだよ。でも、実は俺たちは一切あきらめてなかったんだよね」と力強く語る。そして2人は、NOFXの来日ツアーへの出演時にハイスタのライブのサポートを務めたZAXを紹介した。難波は「人間がすごいよくて、当時すごく連絡をくれて『そばにいますよ』と言ってくれました」とZAXに支えられた過去を明かし、横山は「いいヤツすぎて怖くて! こんなにまっすぐなヤツはいるのかと」と彼の人間性を称えた。
ZAX本人は「一生懸命叩かせていただきます。The BONEZもハイスタもフルマックスで行きますのでよろしくお願いします」と明るく挨拶。3人はHi-STANDARDの1stフルアルバム「GROWING UP」の収録曲「MAXIMUM OVERDRIVE」、新曲「song about FAT MIKE」、3rdアルバム「MAKING THE ROAD」の収録曲「Dear My Friend」をパフォーマンスした。
ハイスタは新体制で「song about FAT MIKE」を含む新曲6曲をすでにレコーディングしており、11月26日に新体制初の作品としてミニアルバム「Screaming Newborn Baby」をリリースする。本作のミックスはアメリカのパンクバンドDescendentsのビル・スティーヴンソンが担当している。ハイスタが新作を発表するのは2023年4月リリースの「I'M A RAT」以来2年7カ月ぶり。なおハイスタは主催フェス「AIR JAM」復活の可能性も示唆した。
手塚るみ子 @musicrobita
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