目指せ福男！忘れらんねえよ新プロジェクトをつぼ八で発表

忘れらんねえよの酒田耕慈（Dr）が1月10日に兵庫・西宮神社で行われる「十日戎開門神事福男選び」に挑戦する。

忘れらんねえよは昨年12月22日に東京・つぼ八 新宿歌舞伎町店で宴会を開催。この席上で「2014年、酒田の挑戦プロジェクト始動」という煽り映像とともに、全国各地から集まった面々が西宮神社の表大門から本殿までの230メートルを競走し、その年の“福男”の座を争う同行事に酒田が参加することが明かされた。

このプロジェクトはメンバーにも明かされていなかったサプライズ企画。そのため事情を上手く飲み込めない上に、「福男選び」を知らなかった酒田は「福男って何？」を連呼するも、柴田隆浩（Vo）、梅津拓也（B）、宴会に参加したファンに煽られた結果「福男を獲ります！」と高らかに宣言し、手にした瓶ビールを飲み干した。

なお今回の宴会は忘れらんねえよの昨年6月リリースのシングル「僕らパンクロックで生きていくんだ」の購入者特典として開催されたもの。シングル初回生産分にランダム封入された参加券を見事引き当てたファンが、バンドのデビュー曲「CからはじまるABC」の歌詞の中にも登場する、居酒屋つぼ八に集まった。

メンバーは宴会開始時刻の19:00を回ったところでつぼ八の座敷に登場。梅津と酒田がサンタクロースのコスプレ、特に酒田がミニスカサンタルックで姿を現すと、3つの卓にわかれて座った30人から歓声とも悲鳴ともつかない声が上がる。そしてメンバーはそれぞれの卓を回りながらファンたちとトークを繰り広げた。

梅津の周りに女性ファンが集まれば柴田がその様子をひとしきりひがみ、その柴田はほとんど観客が入らなかったかつてのライブの思い出話を身振り手振りを交えつつ披露。その客の中に外国人がいたことに「オレら、言葉の面白さとかメッセージで勝負してるバンドなのに、あの人たち楽しめたのかな？」と首をかしげてみせる。そして隣席に宴会前日に婚約したという男性を見つけると、およそ活字化できないような下ネタを交えつつその男性を祝福した。

一方、酒田はツアー中の宿泊先のホテルでタダでペイチャンネルを観るべく悪戦苦闘した話を熱弁。梅津はお父さんに連れられてやってきたという中学生の女の子を前に音楽との出会い方をレクチャーしていたかと思いきや、その後は一転、柴田とお父さんとともに若い頃と年を取ってからの感受性の変化について語るオッサン丸出しのトークを展開する。

また柴田は途中宴席を離れ、ミニライブを敢行する。アコースティックギターを手に座敷奥の小部屋のビール箱に上に座り、一般客もいる居酒屋でのものとは思えない音量で「この高鳴りをなんと呼ぶ」をかき鳴らすと「新曲です」「売れると思う」とTHE BLUE HEARTS「リンダリンダ」をカバー。宴会出席者の大合唱と大「ヒロト」コールを誘ってみせ、立て続けに披露した「夜間飛行」では再び大合唱を巻き起こした。

梅津がスケッチブックを手に、3月からの対バンツアー「ツレ伝ツアー」にグッドモーニングアメリカが出演することを発表し、スタッフから酒田の挑戦プロジェクトの開催がアナウンスされたところで2時間コースの宴会のタイムリミットが。最後に再びアコースティックギターを手にした柴田と梅津、酒田、宴会参加者、さらにはつぼ八 新宿歌舞伎町店店長が「CからはじまるABC」と「忘れらんねえよ」をこの日一番の大声で熱唱したところで宴は終了。プロジェクトの主役・酒田の音頭による一本締めでその幕を閉じた。