今回のツアーでスペアザは、11月下旬より全国各地のジャズクラブを回り、1日2公演ずつ実施中。各公演でセットリストを変え、その公演限りのセッションとトークを繰り広げている。東京公演はちょうどツアーの折り返し地点にあたり、メンバーもジャズクラブ独特の雰囲気になじんできた様子。初日の1stステージは「KOYA」からゆっくりと幕を開けた。4人は互いの音を確かめ合うようにリラックスしたセッションで、会場の緊張した空気を解きほぐしていく。そして又吉優也(B)の作り出す重いグルーヴに乗せて、めまぐるしく曲が展開する「The Guide」で最初のピークを迎えた。
「おいしいごはん、おいしいお酒を楽しんでますか?」という宮原良太(Dr)の言葉から始まったMCは、芹澤優真(Key)の「六本木にいる人は日焼けしてる」という先入観たっぷりの発言からいつしかメンバー同士の暴露大会に。柳下武史(G)はかつて日焼けサロンに通いグレーのカラーコンタクトを装着していたエピソードが、宮原は金髪だった過去などが明かされる。六本木のジャズクラブにはあまり似合わない放談に会場のあちこちから笑いが漏れていた。
和やかなMCでひとしきり盛り上がったあとは、「Uncle John」「PB」「STAY」というライブの定番曲が曲間にジャムセッションを織り交ぜつつプレイされる。「Uncle John」は柔らかく落ち着いた雰囲気にアレンジし、会場に似合う形にアップデート。大人なサウンドでオーディエンスの耳を魅了する。
アンコールはステージ後方のカーテンを開け、美しい六本木の夜景をバックにスタートした。芹澤は出てくるなり「こういうスタイルのライブ初めての人は?」「着てく服に迷った人は?」と次々と質問を観客に投げかけるも、望み通りの回答を得ると自己満足をして終了。又吉に「アンケートとってどうすんの?」と容赦なくツッコまれ、芹澤は統計好きのアンケートフェチという結論に落ち着く。又吉、柳下、宮原は「その性癖は理解してる」「受け入れるから」「アンケートとって興奮してるんでしょ?」と仲間の趣味に理解を示すも、当の本人は「性的快感は得てない!」などと反論。だんだん話は音楽から脱線し始め、埒が明かなくなった結果、演奏が始まるという流れに。MCではマイペースな4人だが、演奏が始まれば息はぴったり。窓の外に広がる景色もあいまって「AIMS」は、普段以上に高揚感たっぷりに響いていた。
なお「JAZZ箱Tour」はこのあと、横浜、広島、福岡にて実施。ツアーファイナルは12月23日の福岡・福岡Gate's7公演となる。
SPECIAL OTHERS「SPECIAL OTHERS QUTIMA Ver.16 ~JAZZ箱Tour~」
2013年12月5日 東京都 Billboard Live TOKYO 1stステージ セットリスト
01. KOYA
02. twilight
03. luster
04. The Guide
05. Uncle John
06. PB
07. STAY
<アンコール>
08. AIMS
SPECIAL OTHERS QUTIMA Ver.16 ~JAZZ箱Tour~
2013年12月14日(土)神奈川県 MOTION BLUE YOKOHAMA
【1st】OPEN 16:00 / START 17:00
【2nd】OPEN 18:45 / START 20:00
2013年12月15日(日)神奈川県 MOTION BLUE YOKOHAMA
【1st】OPEN 16:00 / START 17:00
【2nd】OPEN 18:45 / START 20:00
2013年12月20日(金)広島県 BLUE LIVE HIROSHIMA
【1st】OPEN 17:45 / START 18:30
【2nd】OPEN 20:15 / START 21:00
2013年12月22日(日)福岡県 福岡Gate's 7
【1st】OPEN 16:15 / START 17:00
【2nd】OPEN 19:15 / START 20:00
2013年12月23日(月・祝)福岡県 福岡Gate's 7
【1st】OPEN 16:15 / START 17:00
【2nd】OPEN 19:15 / START 20:00
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音楽ナタリー @natalie_mu
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