のっちはゲームがしたい! 第19回(前編) [バックナンバー]
集英社ゲームズってどんな会社?「都市伝説解体センター」開発画面に隠された秘密も見ちゃいました
メガネ姿の"あざみスタイル"でおしゃれオフィス訪問!
2025年12月22日 20:00 61
ゲームが大好きな
前編となるこの記事では、林プロデューサーに案内してもらいながら、集英社ゲームズのオフィスを見学。どんなことをしている会社なのかを教えてもらいつつ、「都市伝説解体センター」キャラクターデザインのラフや、開発画面なども見せてもらいました。
取材
今日は “あざみスタイル”で気合十分
ドット絵による独特なビジュアル、連続ドラマのように展開する謎解き、リアルで生々しいSNS描写などが話題を呼んだ「都市伝説解体センター」。2025年の話題作の1つとなったこのタイトルですが、少人数のチームによって制作されたゲームなんです。そして集英社ゲームズは現在たくさんの小規模開発のゲームをプロデュースしている会社。以前から「この連載でインディーゲームのような少人数のゲーム開発チームに会ってみたい」と話していたのっちさん、ついに念願が叶いました。
エレベーターを降りると目の前には集英社ゲームズのロゴが。周りの壁は最初は真っ白だったそうですが、国内外からいろいろなクリエイターが訪れるたびにサインを書いていくそう。書くところがないくらい埋まる日も遠くはなさそうです。
エントランスに入るとすぐに「都市伝説解体センター」のコーナーが。グッズの数々とともに、「日本ゲーム大賞2025」年間作品部門優秀賞のトロフィーも飾られています。小規模な開発チームがこのアワードを受賞したのは、間違いなく快挙です。
ちなみに授賞式の日はPerfumeの東京ドーム公演と丸かぶりだったため、スタッフの皆さんは会場に行けず、配信でライブを観てくれていたんだそう。「えーっ! ありがたい!」と、のっちさんは感謝の気持ちを隠せません。
テーブルの上にはトロフィーのほかに、小説やマンガも置かれていました。「え、『都市伝説解体センター』ってマンガとか小説とか、こんなにいろんな形で出てるんですか? すごい! これってお話オリジナルなんですか?」と興味津々ののっちさん。
林プロデューサーによると、ゲームの物語をそのままノベライズしたものだけでなく、ゲームでは大学生だった主人公の福来あざみが高校生の設定になっているマンガなど、少しずつ設定が異なるメディアミックスが展開されているそう。さらにスピンオフ小説「都市伝説解体センター 断篇集」にはゲームにない新しいストーリーが描かれており、一時期は書店でも手に入らないほどの人気だったといいます。「そうなんだ、知らなかった……またあの物語に入れると思ったら、絶対読みたいですもんね」と、のっちさんもファン心をくすぐられて読んでみたくなっていた様子です。
「今日はメガネも持ってきたんですよ」と言ってのっちさんが取り出したのは、主人公・福来あざみが念視をするときにかけているのとそっくりなメガネ。普段メガネをかけていないので、この撮影のために買ってきたんだとか。「せっかくだから、ちょっとあざみちゃんっぽい服にしようと思って。髪の毛もそれっぽくやってもらいました」と、気合十分の“あざみスタイル”を披露してくれました。
集英社ゲームズって、ほかにはどんなゲームを作ってるの?
エントランスにはほかにも、「ハイキュー!! 援!!」「僕のヒーローアカデミア YOUR BEST MEMORY」「テニスの王子様 あぁんって言うゲーム」「BLEACH 巻頭歌骨牌 SONGS OF THE SOUL」「DEATH NOTE人狼」といった集英社のIPのボードゲームや、「OPUS: Prism Peak」「unVEIL the world」といったデジタルゲームなど、これまで集英社ゲームズが手がけているさまざまなゲームタイトルのポスターが並びます。
林プロデューサーのお気に入りは「呪術廻戦 呪霊逃走 -渋谷事変-」。プレイヤーのうち1人が五条悟になり、ほかのプレイヤーが呪霊になって五条悟から逃げ回るというゲームです。7ターン逃げ切れば勝ちなんですが、五条悟が強すぎて祓われてしまうんだとか。のっちさんは「五条悟になれるだけじゃなくて、祓われるほうにもなれるって、発想が面白いです!」と興味を持っていました。
2026年リリース予定の「シュレディンガーズ・コール」も「都市伝説解体センター」と同じく少人数チームで制作されたアドベンチャーゲーム。また、中国のゲーム会社と集英社ゲームズが共同開発した「unVEIL the world」のように、台湾やマレーシアなどいろいろな国や地域のチームと共同で制作したゲームのポスターも飾られています。でも、ここに並んでいるのは一部なのだそう。会社が設立されてまだ3年目だと聞いたのっちさんは、「3年でこんなにいっぱい作ったんですか!?」と驚いていました。
のっちさんが気になったこのキャラクターは「ONI - 空と風の哀歌」の主人公。桃太郎に退治されてしまった鬼の子供が、仕返しをするために修業をするというゲームです。発売タイミングでマンガアプリ「少年ジャンプ+」にて、本当は鬼退治なんてしたくなかった桃太郎の視点で描かれたゲーム本編の前日譚マンガも公開されるという、集英社ゲームズならではの展開も行われました。このフィギュアはゲームが発売されたタイミングで、クリエイターにプレゼントするために特注したものだそう。
お仕事する場所なのにこんな雰囲気のところ、初めて来たかも
社内に3つある会議室は、遊び心がある「ほのお」「みず」「くさ」の属性が付いており、それぞれのテーマに沿った内装になっています。「みず」の会議室に入るってみると、のっちさんは「えっ! この風船みたいな照明めっちゃかわいい!」「いるだけで楽しいし、なんか落ち着く空間ですね」と、遊び心のあるデザインがお気に入りの様子。
社員用ロッカーにもユニークな仕掛けがありました。貼られているのは、社員全員のドット絵似顔絵マグネット。「シュレディンガーズ・コール」の開発チーム・Acrobatic Chirimenjakoのメンバー、achaboxさんが描いたというこの似顔絵は、ディティールを表現するのが難しいドット絵にもかかわらず、どれも特徴をよく捉えていてそっくりなんだとか。林さんのロッカーを見つけたのっちさんは、本人と見比べて「似てる!(笑) めっちゃかわいい!」と声を上げていました。
ワーキングスペースの入り口付近には、ソファが並んだちょっとしたステージのような場所も。ここでは社員全員で集まってミーティングやパーティをしたり、天井からスクリーンを下ろして大画面でゲームをしたり、仕事に疲れたらソファに寝転がってマンガを読んだりしているんだそうです。「楽しそう!……だけど、この場所めっちゃ目立ちますよね。寝るのはちょっとためらわれるかも」と笑うのっちさん。
個人の座席が決まっていないフリーアドレス制のワーキングスペースは、どこかカフェのようなリラックスしたムード。天井を見上げると、ゲームコントローラーのボタン(◯×□△)を模したユニークな照明が輝いています。流れているおしゃれなBGMに耳を傾けつつ、「お仕事する場所なのにこんな雰囲気のところ、初めて来たかも」と、のっちさんはその居心地のよさに感心していました。
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「のっちはゲームがしたい!」
第19回前編が公開!
今回は集英社ゲームスへ
オフィス訪問🏃🏻♀️
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