左から小田さくら、RIKU、加賀楓。

THE RAMPAGE RIKUの「音楽大陸」 Vol.1(後編) [バックナンバー]

モーニング娘。'20小田さくら&加賀楓のコロナ禍の生活

筋トレ、ニューシングル、2021年以降のこと

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THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカル・RIKUさん初の連載「音楽大陸」Vol.1の後編には前編に引き続き、モーニング娘。'20の小田さくらさんと加賀楓さんが登場。お互いのトレーニング事情や“大人数グループあるある”、コロナの自粛期間に気付いたこと、今後のビジョンなどをお話してもらいました。また12月16日発売のモーニング娘。'20の両A面シングル「純情エビデンス / ギューされたいだけなのに」と12月9日発売のTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEのニューシングル「MY PRAYER」をお互いに聴いて感想を語り合いました。

取材・/ 清本千尋 撮影 / 曽我美芽

ベスト体重を探るマッスルトーク

RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE) 加賀さんは体作りに力を入れてると聞いたんですよ。

加賀楓(モーニング娘。'20) 自粛期間は体力が落ちるのが怖くてランニングや筋トレをいっぱいしましたね。朝5時に起きてランニングして、家に帰ってきてストレッチして筋トレしてごはん食べての繰り返しでした(笑)。

RIKU 僕もコロナの自粛期間は毎日10km走ってましたよ。

RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)

RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)

小田さくら(モーニング娘。'20)加賀 10km!?

RIKU いや、僕はずっとサッカーをやっていたので長時間走るのがそんなに苦じゃないんです。でもこんなに筋肉がついたのはTHE RAMPAGEになってからで、高校時代は175cmに対して60kgもないようなマッチ棒みたいな体型だったんですよ。2年半前ぐらいからトレーニングを始めて今は70kgに。

小田 え、筋肉でそんなに増量したんですか?

加賀 すごーい!

小田 確かにTHE RAMPAGEさんの脱ぐメンバーはみんな筋肉がすごいですよね。

RIKU あれはライブに向けて仕上げてるんですよ。筋肉を落とさずに脂肪だけ削るんです。とは言え減量しすぎると体力がもたなくなるので、ベスト体重を探ってライブには64.5kgがちょうどいいとわかったんです。その体重だと動けるし歌えるし、脱いだときに筋肉が映えるんですよね。

加賀 ストイックすぎます……。

RIKU 重たいもの持ち上げたりするんで手のひらもガサガサになっちゃうんですけどね。いつも手の豆をヤスリで削ってます。

加賀 あー、本当だ! 豆がすごい!

小田 がんばってる人の手だ!

RIKU 筋トレはがんばってますね。加賀さんはマシンを使って鍛えたりもします?

加賀 やりますね。私は背中のトレーニングが好きです。

RIKU あの引っ張るやつですね。僕は肩甲骨周りを鍛えるときは懸垂でやってます。

加賀 私、懸垂が全然できないんですよ。

RIKU いや、女性で懸垂できる人はなかなかいないんじゃないですか? やりすぎると体型もゴツくなっちゃいますし。

小田 懸垂なんてできないよ……というか、やっぱり女の子のアイドルで筋肉付きすぎはちょっと違うんじゃない?(笑)

加賀 でもある程度つけないとライブで体力がもたないですよ。私たちもRIKUさんみたいに筋肉と脂肪のいいバランスを見つけてベスト体重を決めたらどうでしょう?

小田 それ私もやらなきゃダメ?(笑)

加賀 コントロールできたらライブが楽にできるようになりますよ。

RIKU それはありますね。まあでもストイックにやりすぎると見た目にも筋肉感が出てきちゃうのでほどほどに……(笑)。

コロナの自粛期間に気付いたこと

RIKU コロナの自粛期間で活動が一度止まって、気付いたこととかありましたか?

小田 思ったよりも私、歌うまくないなって気付きました。

小田さくら(モーニング娘。'20)

小田さくら(モーニング娘。'20)

RIKU えー?

小田 というか、自分の理想がより高くなったことで、今までは満足できていた自分の歌に満足できなくなったというほうが正しいかもしれないです。耳がよくなったというか。昔のライブ映像とかを観返しながら、当時は納得していたのに今聴くと全然下手だなと思って。あのとき満足できていたのは私が上手だったからじゃなくて、理想が低かっただけなんだなと気付けた。あとはみんなに会えなくなって、改めてメンバーのことが大好きなんだなと思いました。

RIKU 会えなくなってようやく気付く的な。僕もメンバーに対して同じ気持ちになりましたね。

小田 私、メンバーのことをいつも「かわいいねえ」って言ってるんですけど、楓には素を出せるというか「ちょっとあれやってきてよ」みたいな感じなんです(笑)。

加賀 扱いが荒いんですよー(笑)。

小田 いやいや、そっちだってそうじゃん?

加賀 え?(笑)

小田 冗談(笑)。楓とはそんな感じのやり取りができちゃうんです。

RIKU プライベートでも遊んだりするんですか?

小田 うーん、あんまりそういうのはないかも。楽屋で好きなだけしゃべって帰りたくなったら勝手に帰るみたいな感じです。

加賀 密度が濃い会話をするんですよ。だから楽屋内でマシンガントークをして、気が済んだら帰るみたいな関係です(笑)。

小田 そうだね。あと自粛期間の話で言えば、私、歌だけじゃなくてダンスも好きなんだと踊らなくなって思いました。

加賀 私は意外と自分から話すのが好きなんだなと気付きましたね。1カ月ぶりくらいに先輩と連絡を取り合ったら、言いたいことが多すぎてフリック入力が尋常じゃないぐらい速かったんです(笑)。どちらかというと話を聞くほうが好きだなと思っていたんです。でも先輩と連絡を取り合う中で伝えたいことがあふれてきて、意外と私っておしゃべりかも?と思いましたね。

RIKU 僕ら毎週金曜にbayfmでラジオ番組「WEEKEND THE RAMPAGE」をやってるんですよ。そのおしゃべりを生かしてぜひ今度ゲストにも来てほしいです。

加賀 えー! 行きたいです。ぜひぜひ!

思春期全開な曲と歌詞がすごい曲

RIKU この取材にあたってモーニング娘。'20さんが12月にリリースする「純情エビデンス」をひと足先に聴かせてもらいました。ダンスミュージックっぽいところもあれば、ポップスっぽいところもあったり、いろんな音楽ジャンルが盛り込まれた曲ですよね。あまり聴いたことがないタイプの音楽で新しい音楽体験ができました。

小田 ここ最近の私たちっぽい曲ではあるんですよ。私はいつもボーカルレコーディングのときにコーラスも担当しているのですが、今回はかなり複雑なコーラスでしたね。コーラスパートを歌うのって楽器の気分になれるというか、ボーカルパートを歌うのとはまた違う感覚だなと思っているんです。定番の3度のハモリでいくとぶつかる音がオケに入っていたりして、コーラスも信じられないキーで入ってたりするんですよ。なのでコーラスに注目していただけると聴くたびに新しい発見があるかもしれないです。

RIKU コーラスは全部小田さんなんですね。聴いててだいぶ難しいコーラスだなと思っていました。

小田 コーラスパートは、レコーディングブースに入ってシンセメロを聴いてその場で覚えて歌うんですけど、どうなっちゃうんだろうと思いながら歌って重ねてみるとすごく心地よいハモリになって。心地よい不協和音みたいだなと私は思ってるんですけど、特に「純情エビデンス」ではそれを感じましたね。

RIKU トラックの面白さもありますけど、歌もフックがたくさんあるのに、ちゃんとまとまりがあって不思議だなと思いました。これがつんく♂さんマジックなんですね?

小田 そうなんですよ。すごいですよね。つんく♂さんは歌謡曲がベースにあるのでメロディアスなところもありながら、洋楽っぽいエッセンスもあるし、本当に面白い曲が多くて。ちゃんと音楽をやらせていただいているなといつも思います。あと今回のシングルは15期メンバーとして中学3年生と高校1年生が入ったからか、歌詞の世界観が若いんですよ。思春期っぽいというか。

加賀 普通の女の子がちょっと大人に見せてもいいでしょ?みたいな……思春期感満載です。

RIKU ちょっと背伸びしちゃうような?

加賀 そうそうそれです! 背伸びというワードがぴったりだと思います。思春期特有の背伸びしたくなる気持ちに寄り添って歌わせてもらいました。きっと中高生にはドンピシャだろうし、上の世代の人にはそのときの感情を思い出しながら聴いてもらいたいですね。

RIKU テレビで披露していたパフォーマンスの映像も観させてもらったんですけど、この人数であれだけ移動しながら歌うのは大変じゃないですか? 僕らは移動を2段階に分けたりとかいろいろやってるんですが。

小田 大人数ユニットの宿命ですよね。あれはもう必死(笑)。

加賀 うちは大人数であることに加えてメンバーの入れ替わりもあるので、かなりフォーメーションが変わるんですよ。

RIKU 完成がないんですね。

小田 立ち位置が変わる中で一番苦手なのはシンメ(シンメトリーポジション)が逆になること。

左からRIKU、小田さくら、加賀楓。

左からRIKU、小田さくら、加賀楓。

RIKU それは一番イヤなやつですね。THE RAMPAGEはメンバーが振りを作ってくれるんですけど、MV撮影で「構成上シンメの振り逆にしていいですか?」と言われるともう……というか、この話はきっと終わらない(笑)。

小田 ですね。ちなみに「純情エビデンス」は両A面シングルで、もう1つの表題曲「ギューされたいだけなのに」がまたすごい曲なんですよ。ぜひ両方聴いてほしい。とにかく歌詞がすごいことになってるので。

加賀 「ギューされたいだけなのに」はしょっぱなから歌詞がね……。

小田 パワーワード連発なので、RIKUさんにもファンの皆さんも楽しみにしていてほしいです。

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「MY PRAYER」はTHE RAMPAGEの挑戦の1つ

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