今もまだ趣味だと思っている
──メディアで大きく騒がれるようになったことで何か変わったりしましたか?
変わってないです。ありがたいことに、こうやってメディアに出ることは増えたんですけど、顔出しもしてないので、日常はずっと何も変わらない。もともと趣味で音楽をやっていたし、今も私はまだ趣味だと思っているので。TikTokをきっかけに「浮気」の曲を出して、そこから仕事になってきている部分もあるにはあるんですけれど。
──
うーん、仕事って思いたくないんです。音楽で食べていきたい気持ちは全然ないので。生きていられればいいし、楽しく音楽をやれたら一番いいと思うので。
──音楽で食べていきたいという気持ちがない?
締め切りが苦手なので。仕事となるとそれが多くなるじゃないですか。好きなことなのに、期限があると「これ、仕事なんだ」って思っちゃうから。今はそこが悩みです。
──SNSで活動している人の中には、例えばテレビには一切出ないという方針の方もいらっしゃいますが、りりあ。さんの場合はどうなんでしょう?
そもそも私、お母さんに全部管理してもらっているので、自分が何をやるのか全然把握してなくて。「明日は◯◯だ」って前日とかに急に言われるんですよ。前もって言ってくれないと困る!って思ってます(笑)。
──メジャーデビューやCDリリースの声もあるんじゃないかと思うんですが、そのあたりはどう考えていますか?
ありがたいことに、いろんなところからお声がけいただいているんですけど、メジャーデビューは考えていなくて。そもそもメジャーデビューがなんなのかわかってないので、今のところ考えていないです。CDをリリースしたいとも特に思わないし、今までと同じようにSNSで活動していければいいかなと思っています。
──りりあ。さんのような形で、顔出しもせず、自分のペースでフラットに活動をやっていけるというのは、同世代や下の世代からしたら「いいな」と思う人も多いかもしれないですね。
でも、私の周りは私と同じように活動している方が多いと思います。TikTokで弾き語りする方も多くなってきたし、SNSから始まるのが普通で、そこでやっていくのが当たり前というか。
もしもTikTokがなくなったら……
──TikTokで弾き語りのカバーをする人が多くなっている理由って、客観的に見てなぜだと思いますか?
なんでだろう? バンドの曲はもちろん、シンガーソングライターの方の曲でもカバーでしか表せない音源になるからですかね。私もほぼアレンジしちゃってますし。原曲と全然違うという意見もあるんですけど、「それがいい」というコメントもあるので、そういう理由で増えてきてるのかな。私が知りたいです(笑)。
──SNSでネガティブな体験はありましたか?
ここまでたくさん聴いてもらうとアンチというのも増えてくると思うんですけど、私の場合はアンチコメントも本当になくて。メディアで私を新しく知ってくださった方はいろんな意見があるとは思うんですけど、特にTikTokでは応援してくださる方のほうが多いです。
──TikTokはSNSの中でも好意的な人が多いんですね。
ありがたいことにそういう人たちばかりで。コメントを見て嫌な気持ちになることはないです。TikTokは10代がメインだからかな。Twitterだと年齢が上の方が多くて、Twitterのほうが怖いです。TikTokはみんな優しい。
──もしTikTokがなくなったらどうします?
ええ!? とりあえず病みます(笑)。TikTokがなくなったら、1年くらいは病んでる気がします。音楽もせずにずっと病んでて、全然違うことを始めるかもしれない。
──YouTubeやInstagramをメインに活動していこうとは思わないですか?
いや、今はメインがTikTokなので。本当になくなったらどうするんだろうって思います。「やってらんない」ってなって、精神崩壊しそう(笑)。それくらいの気持ちです。
──りりあ。さんにとって、SNSはどういう存在ですか?
うーん、なんだろう……SNSだけでやってきたので、なくてはならない存在です。ファンの方とやりとりするのもそうだし、ないと本当に困りますね。
りりあ。
女性シンガーソングライター。2019年秋にTikTokやYouTubeで顔出しなしで弾き語りのカバー動画を投稿し始めると、エモーショナルな歌声と豊かな表現力が瞬く間に話題に。5月に各配信サイトでリリースした初のオリジナル曲「浮気されたけどまだ好きって曲。」はLINE MUSICウイークリーランキング1位を獲得した。その後も配信フェス「a-nation online 2020」などのライブに出演するなど、活躍の場を広げている。2020年9月現在、TikTokのフォロワー数は100万人。
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うちの子りりあさん好きですね
10代って小学生も含みます
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