音楽メディアのスタッフが作る、2018年のプレイリスト Vol.6 [バックナンバー]

「BARFOUT!」「2YOU MAGAZINE」「ROCK AND READ」編

じっくり向き合って聴きたい音楽

2

112

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 33 58
  • 21 シェア

2019年を迎えたのに合わせて、音楽ナタリーは“2018年の音楽”を振り返る全6回の企画を毎日更新でお届けする。この企画は、さまざまなメディアで活躍する記者や編集者、番組スタッフなどに2018年の日本の音楽シーンを振り返ってもらい、プレイリストを制作してもらうという趣旨のもの。最終回は「BARFOUT!」編集部の松坂愛氏、「2YOU MAGAZINE」編集長の柴山順次氏、「ROCK AND READ」編集長の吉田幸司氏にプレイリストを作っていただいた。

編集・構成 / 酒匂里奈(音楽ナタリー編集部)

BARFOUT!編集部
松坂愛

「BARFOUT! 280号」表紙

「BARFOUT! 280号」表紙

松坂愛のプレイリスト(曲名 / アーティスト名)

01. 点と線 / Akeboshi
02. Footsteps / Ryu Matsuyama
03. Blurred / mabanua
04. Modry sen / UQiYO
05. Deadwood / Predawn
06. 手紙が届けてくれたもの / Schroeder-Headz
07. 遠郷タワー / MOROHA
08. なんにもいらない / 冬にわかれて
09. 最初のグー / ヒグチアイ
10. 虎 / ハンバート ハンバート
11. さよなら、ありがと / 大橋ちっぽけ
12. 忘れっぽい天使 / 中村佳穂

映画と音楽に触れる日々の中で出会った、何年先も聴いていたい12曲

映画と音楽に多く触れる毎日なので、物語が浮かんできやすい音楽を中心にセレクトしました。実際に、Akeboshiの「点と線」は映画「鈴木家の嘘」の主題歌に、Schroeder-Headzの「手紙が届けてくれたもの」は映画「ハローグッバイ」主題曲に、MOROHAの「遠郷タワー」は映画「アイスと雨音」の主題歌になっています。映画もまた素晴らしいものばかり。また、ヒグチアイの「最初のグー」は、少年マンガを題材に書かれたものなので、楽曲を聴くと、その中に存在する主人公を強く感じられます。聴いていて祈りにも近い感触を覚えるのが中村佳穂の「忘れっぽい天使」。なるべく静かな場所で、この曲だけに集中し、いろんなことを頭の中に巡らせたくなります。どの曲も、何年先も聴いていたい、きっと、聴いている、と思える12曲です。 

BARFOUT!

ブラウンズブックスが1992年より発行しているカルチャー誌。“表現活動を「批評」するのではなく、「応援」する”をコンセプトに、音楽、映画、ファッションなどのカルチャー情報を掲載している。同社では「BARFOUT!」のほか、雑誌「Movilist」「STEPPIN’ OUT!」も発行している。

BARFOUT!

2YOU MAGAZINE編集長
柴山順次

「2YOU MAGAZINE 68号」表紙

「2YOU MAGAZINE 68号」表紙

柴山順次のプレイリスト(曲名 / アーティスト名)

01. アゲンストザペイン / BiS1st
02. アゲンストザペイン / BiS2nd
03. さびしさ / 折坂悠太
04. Home Alone / カネコアヤノ
05. さよならが言えなくて / OLEDICKFOGGY
06. THE GREAT ESCAPE / ナードマグネット
07. My HERO / 04 Limited Sazabys
08. GOLD / Age Factory
09. 遠郷タワー / MOROHA
10. Paper plane / FRONTIER BACKYARD
11. 夜王子と月の姫 / セントチヒロ・チッチ
12. THIRTEEN / lynch.
13. GANG2 / GANG PARADE

ジャンルはバラバラでもじっくり聴いた大切な曲たち

2018年もたくさんの音楽に出会いましたが邦楽に関しては歌詞に感情移入できるものを好んで聴いていた気がします。その中でもアゲンストザペインの「感情よくたばれ」というフレーズには幾度となく救われました。ついイライラしてしまうときにこの言葉を呪文のように唱えると気持ちがスッと楽になるのでオススメです。折坂さんの「さびしさ」はひさしぶりに歌を聴いて震えました。この感覚、ここ数年ではアイナ・ジ・エンドさんか折坂悠太さんですね。そしてカネコアヤノさんも素晴らしかったです。彼女の音楽はやはりコーヒーを煎れてレコードで聴きたいです。音楽を聴く時間を作って聴く音楽。OLEDICKFOGGYの「さよならが言えなくて」やMOROHAの「遠郷タワー」を聴くと亡くなった母に会いたくなります。亡くなって時間は経つのですが駄目ですね。こうして並べてみるとバラバラですがどの曲も2018年にじっくり聴いた大切な曲ばかりです。

2YOU MAGAZINE

トランスACEが2007年より発行しているフリーマガジン。愛知県、三重県、岐阜県内のCDショップ、ライブハウス、スタジオなどを中心に配本されている。「2YOU MAGAZINE」はWebでも展開されており、インタビュー、ライブレポート、作品レビューなどを掲載している。

2YOU MAGAZINE

「ROCK AND READ」編集長
吉田幸司

「ROCK AND READ 81号」表紙

「ROCK AND READ 81号」表紙

吉田幸司のプレイリスト(曲名 / アーティスト名)

01. 沈黙 / DEZERT
02. insomnia / DEZERT
03. おやすみ/ DEZERT
04. TODAY / DEZERT
05. Ranunculus(Radio Edit Ver.) / DIR EN GREY
06. 光彩 / luz
07. 餞の唄 / ぞんび
08. A FOOL / lynch.
09. メルト DEMO / MUCC
10. ドンマイ / ゴールデンボンバー
11. 7 / 7 / BLACKNAZARENE

ヴィジュアル系の泣かせるメランコリックな10曲+1曲

ヴィジュアル系と聞くと激しいヘドバン曲を思い浮かべる人が多いかもしれないが、実はバラードやスローテンポの曲もニーズが高く、2018年はそうしたいわゆる“いい曲”が特に豊作の年だった。ここでは、ヴィジュアル系の2018年のストリーミング解禁曲から、泣かせるメランコリックな10曲+1曲をピックアップ。特にDEZERTのニューアルバム「TODAY」は、彼らの真骨頂だった刺々しい曲より聴かせる系の曲に比重を置いた名作なので、4曲入れた。このほかストリーミング解禁されていない中では、有村竜太朗「ザジ待ち」、Plastic Tree「遠国」、COALTAR OF THE DEEPERS「LANGSAM BLUT '13」、R指定「命日」、キズ「0」あたりもオススメ。11はヴィジュアル系好きにも聴いてほしいロック色の強いアイドルグループのセンチメンタル曲。

ROCK AND READ

2004年より発行されている音楽書籍。“読むロックマガジン“をコンセプトに、アーティストのロングインタビューを中心に掲載している。アイドルのパーソナリティにロングインタビューで迫る別冊シリーズ「IDOL AND READ」も展開中。

ROCK AND READ

バックナンバー

この記事の画像・動画(全7件)

読者の反応

  • 2

こぢけん ∞ Kennyy @Kenny_MELTRICK

#noted_artickle2018: 「BARFOUT!」「2YOU MAGAZINE」「ROCK AND READ」編 | 音楽メディアのスタッフが作る、2018年のプレイリスト Vol.6 - 音楽ナタリー

#マイナタリー https://t.co/FbXz8O4KqL

コメントを読む(2件)

Akeboshiのほかの記事

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 Akeboshi / Ryu Matsuyama / mabanua / UQiYO / Predawn / Schroeder-Headz / MOROHA / ヒグチアイ / ハンバート ハンバート / 大橋ちっぽけ の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。