「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」の
一番表現したいと思っていたのは夫婦の愛情
第21回大阪アジアン映画祭の上映作の中で、最速でチケットが完売した本作。大きな拍手に迎えられ登場したジョナサン・リーは「こんなに情熱的な皆さんに集まっていただき、満員にしていただいてとてもうれしいです」と笑みをこぼす。同じく満員を喜んだチョウ・マンユーは「この作品は、表面的には私立探偵の話ですが、一番表現したいと思っていたのは夫婦の愛情です。世界中で“私立探偵もの”はたくさん作られていますが、犯罪に重きを置いているものが多い。夫婦の感情を描いたこの作品を日本の皆さんに受け入れていただけるとうれしいです」とアピール。そして「この映画の中には、男性が女性の浮気調査をする描写があります。『実体験ですか?』とよく聞かれるんですが、そうではないと言っておきますね(笑)」とちゃめっ気たっぷりに否定し、会場の笑いを誘った。
共同で監督を務めた現場を振り返り「毎日喧嘩してました(笑)」と明かすジョナサン・リー。「2人監督がいると、やはりそれぞれ考えがあります。互いに映画をもっとよくしたいと思っていたので、いいものを作ろうと決め、現場で話し合いながら撮影していきました」と思い返した。一方のチョウ・マンユーは「夫婦喧嘩を撮る際は、まず私たち2人でやってみるのですが、リーさんは必ずルイスの役をやるんです。私は奥さん役をやらされていました」と笑う。
もともと日本で撮影できないかと思っていた
マレーシアで資金援助を受けられたこともあり、本作は同地が舞台となった。ジョナサン・リーは「香港映画をもっと外に広げていきたいと思っていましたし、2人とも香港以外の場所で撮ってみたいという気持ちもあったんです」と説明する。チョウ・マンユーは「実はもともと日本で撮影できないかと思ってロケハンに来たこともあったんです。でも、日本の俳優さんに脚本を見ていただいたところ、『日本の警察に悪い人はいない』と言われて、あきらめました。そんな中、ルイス・クーさんから『マレーシアでどう?』という提案があったんです」と思い返し、「例えばジャッキー・チェンさんは、さまざまなアジアの国で映画を作ってきましたよね。私たちも同じように、いろんな場所で撮って、新しいマーケットを開拓しようと。それでマレーシアで撮影しました。でもマレーシアの警察も悪い人ばかりじゃないですよ!(笑)」としっかりフォロー。司会から「日本の警察もいい人ばかりじゃないです(笑)」と声が上がると、客席から笑い起こった。
ルイス・クーをいかに“負け犬”に見せるか
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みつたま @mitsu3t
“『日本の警察に悪い人はいない』と言われて、あきらめました。”
誰よ、そんなめでたいこと言った日本の俳優は(笑) https://t.co/ysRk0mrDL7