ルイス・クー主演「私立探偵」のロケ地候補は日本だった、監督2人が裏話を明かす

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ルイス・クーをいかに“負け犬”に見せるか

ジョナサン・リー(李子俊)

ジョナサン・リー(李子俊)[拡大]

イベント終盤には、ルイス・クーとリウ・グァンティンのキャスティング経緯に話が及ぶ場面も。ジョナサン・リーは「主人公は“負け犬”にしようと思っていました。もともとアウヨンはすごく仕事ができる探偵でしたが、マレーシアに移住してきて以降、人探しや犬探しなど、小さな案件しか依頼が来なくなった。さらに奥さんと20年、結婚生活を送っているけれど、会話ができていないキャラクターです。そんな人物設定を見たルイスは『なかなか面白そうだからやってみよう!』『かっこいいイメージを取り払って、ルーザーな感じのキャラにしよう』と言ってくれました」と明かし、「最初にルイスがマレーシアを歩く場面がありますが、誰もルイス・クーだと気付かなかったんです。大成功だと思いました!」と胸を張る。

チョウ・マンユー(周汶儒)

チョウ・マンユー(周汶儒)[拡大]

チョウ・マンユーは「ルイス・クーの最近の出演作といえば『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』ですが、本当にかっこよくて、強いというイメージが出来上がっている。そんなルイスが奥さんに裏切られる負け犬なんて、誰も想像できないんじゃないかと思っていました。そこをどう解決しようかと考えて、パーマを当てて、メガネを掛けてもらったんです。町でルイスだと気付かれず大成功でした」と語った。

リウ・グァンティンはときどき爆発するような表現ができる

殺人事件を追う刑事を演じたリウ・グァンティンは、「1秒先の彼女」や「オールド・フォックス 11歳の選択」などで知られる台湾の俳優だ。チョウ・マンユーは「まずマレーシアで撮影することになったとき、香港人俳優だけを起用しないと決めました。そうでないと、なぜマレーシアが舞台なのかがわからなくなってしまう。またマレーシアは、さまざまな文化があり、さまざまな人が住んでいる多元的な場所です。マレーシアでは、私が英語で話しかけると、相手はマレー語で返してきて、今度はマレー語で話すと、相手が普通話で返してくることが実際にあります。そんな場所で撮影する際、誰をキャスティングすべきなのか考えていたところ、プロデューサーのソイ・チェンがリウ・グァンティンを提案してきました。彼は見た目は優しくて、ちょっと弱い印象を受けるけれど、内心は複雑なものを抱えていて、ときどき爆発するような表現ができる俳優だと思いました」と言及した。

第21回大阪アジアン映画祭は、9月7日まで大阪・ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館、大阪市中央公会堂で開催。本作は9月7日にも上映される。

ルイス・クー主演映画「私立探偵」予告編

第21回大阪アジアン映画祭情報

2025年8月29日(金)~9月7日(日)
大阪府 ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館、大阪市中央公会堂

オープニング作品

  • 万博追跡(台湾)

コンペティション部門

  • ワン・ガール・インフィニット(アメリカ、シンガポール、ラトビア)※アジア初上映
  • 世界日の出の時(中国)※日本初上映
  • 退避(カザフスタン)※日本初上映
  • アイ、ザ・ソング(ブータン、フランス、ノルウェー、イタリア)※日本初上映
  • 紅い封筒(タイ)※日本初上映
  • シャンバラストーリー(日本、アメリカ、インド)※世界初上映
  • 寒いのが好き(韓国)※日本初上映
  • 浅浅歳月(香港)※日本初上映
  • 私たちの意外な勇気(台湾)※日本初上映
  • 最後の夏(中国)※海外初上映
  • サンシャイン(フィリピン)※日本初上映

特別注視部門

  • 橋(ブータン)※世界初上映
  • D-デイ、フライデイ(韓国)※日本初上映
  • 明日が来る前に(中国)※世界初上映
  • 初めての夏(韓国)※日本初上映
  • その間(インド)※世界初上映
  • MA-沈黙の叫び(ミャンマー、韓国、シンガポール、フランス、ノルウェー、カタール)※日本初上映
  • コンチェッタ、どこにいるの?(タイ)※海外初上映
  • トゥームウォッチャー(タイ)※日本初上映
  • ウィービング(韓国)※海外初上映
  • あなたを植える場所(韓国)※アジア初上映
  • クィアパノラマ(香港、アメリカ)※日本初上映

インディ・フォーラム部門

  • 生きているんだ友達なんだ(日本)
  • 結局珈琲(日本)※世界初上映
  • 白昼夢(日本)※世界初上映 / R15+指定作品
  • カミナンって、呼ぶな。(日本)※世界初上映
  • 夢と進路(日本)※世界初上映
  • 火の華(日本)※世界初上映
  • 息子の鑑(日本)※世界初上映
  • イマジナリーライン(日本)
  • 糸の輪(日本)
  • たぶん未来が呼んでいる(日本)※世界初上映
  • ミルクレディ(日本)※日本初上映
  • よそ者の会(2025)(日本)
  • 桃味の梨(日本)※世界初上映
  • わたのはらぞこ(日本)
  • 星野先生は今日も走る(日本)※世界初上映
  • 嘘もまことも(日本)※世界初上映
  • まっすぐな首(日本、中国)※日本初上映
  • もういちどみつめる(日本)※世界初上映

インディ・フォーラム部門<焦点監督・田中未来>

  • ブルー・アンバー(日本)※世界初上映
  • エミレット(日本)
  • ジンジャー・ボーイ(日本)

特集企画<台湾:電影ルネッサンス EXPO 2025>

  • 黒犬(台湾)※日本初上映
  • 洗(台湾)※日本初上映

小特集<台湾クラシックスとTFAIのレストア成果>

  • ドラゴン・スーパーマン(レストア版)(台湾、日本)※日本初上映
  • 進学を拒絶した人生(2Kレストア・ディレクターズカット版)(台湾)※日本初上映
  • さようなら十七歳(2Kレストア版)(台湾)※世界初上映
  • 寂寞十七歳(レストア版)(台湾)※アジア初上映
  • 私たちの意外な勇気 ※コンペティション部門にも入選

特集企画<Special Focus on Hong Kong EXPO 2025>

  • レッド・キス(香港)※海外初上映
  • フルムーン・イン・ニューヨーク(デジタル・リマスター版)(香港)
  • 上海ブルース(レストア版)(香港)※日本初上映
  • 浅浅歳月 ※コンペティション部門にも入選
  • クィアパノラマ ※特別注視部門にも入選
  • 私立探偵 ※日本初上映

特別招待作品部門

  • フレイムユニオン 最強殺し屋伝説国岡[私闘編](日本)※世界初上映

神戸女学院大学国際学部協賛上映

  • 晩秋(インド)※日本初上映

特別上映 《VIPO Film Awardの成果》

  • ポストハウス(フィリピン)※海外初上映

クロージング作品

  • 好い子(シンガポール)

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読者の反応

🌱もとはし🍎☔️ @funkin4hk

面白く読んだ。日本にも悪徳警察はいるんだから、日本でロケしてもよかったんじゃなーい。香港以外の街での探偵ものといえばアーロンのABC+探偵シリーズを思い出すけど、もちろん趣は違うだろうな。みーぱんだ♪ https://t.co/9a4fBgN4ER

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