台湾映画「私たちの意外な勇気」ショーン・ユーがQ&Aに登壇、五月天の阿信と石頭に感謝

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台湾映画「私たちの意外な勇気」(原題:我們意外的勇氣)が第21回大阪アジアン映画祭(OAFF2025)で日本初上映され、9月4日に大阪・ABCホールで行われたQ&Aに監督のショーン・ユー(游紹翔)が登壇した。

台湾映画「私たちの意外な勇気」の監督ショーン・ユー(游紹翔)

台湾映画「私たちの意外な勇気」の監督ショーン・ユー(游紹翔)

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「私たちの意外な勇気」場面写真

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本作はショーン・ユーが実体験をもとに手がけた作品。敏腕芸能マネージャーのラーフーは、CMディレクターで歳の離れたボーエンと交際している。2人の関係は良好だが、歳の差もあって将来の約束を避けていた。しかしラーフーは45歳の誕生日に妊娠が発覚。人生の大きな決断を迫られる中、2人は葛藤し、衝突を経て、成長していく。レネ・リウ(劉若英)が支社長に昇進目前のラーフーを演じ、年下の恋人ボーエン役でシュエ・シーリン(薛仕凌)が出演。リー・ペイユー(李霈瑜)、ウー・ニエンシュエン(吳念軒)、ジョン・チェンハン(鍾承翰)もキャストに名を連ねた。

台湾映画「私たちの意外な勇気」の監督ショーン・ユー(游紹翔)

台湾映画「私たちの意外な勇気」の監督ショーン・ユー(游紹翔)[拡大]

映画祭では上映後に涙を拭う観客の姿も。キャスティングが素晴らしいという感想が飛ぶと、ショーン・ユーは「私は今まで、ミュージックビデオの監督をしていたので、歌手でもあるレネ・リウさんとシュエ・シーリンさんのことはよく知っていました。まず最初にリウさんにラーフーを演じてもらいたいと考え、彼女をイメージしながら脚本を書いたんです。ただ初めての長編作品ですし、いくら私が出演を望んでもOKしてくれるかはまったく自信がありませんでした。そんな中、プロデューサーのイェ・ルーフェン(葉如芬)さんが、リウさんに出演してもらいたいという私の気持ちを理解してくれて、リウさんと話をしてくれたんです。プロデューサーには心から感謝しています」と口にする。また「ボーエンはラーフーと10歳以上も歳が離れたキャラクター。誰が1番適任かを考えたとき、シュエ・シーリンさん以外いないだろうと。プロデューサーが彼と話をしてくれて、出演が決まりました。本当に2人にラーフーとボーエンを演じてもらってよかったです」と語った。

プロデューサーとしてバンド・Mayday(五月天)の阿信(アシン)が参加していることでも注目を集める本作。エンドロールでは、同グループの石頭(ストーン)に感謝が伝えられた。ショーン・ユーは「五月天は彼らが有名になる前からの知り合いで、石頭とは大学の先輩後輩のような関係なんです」と明かし、「今台湾で我々世代の1番のクリエイターは阿信だと思います。だからクリエイティブなことについて、彼に教わる必要があると考えました。ある日、彼のところに行って、この物語を伝えたところ、即座に『サポートするよ!』と言ってくれたんです。彼は台湾で非常に影響力がある人ですし、いろんな形で応援してもらいました。彼がいなかったら、おそらく映画は完成しなかったと思います」と感謝する。石頭は親友だそうで「あるとき彼とお酒を飲みながら雑談していたんです。ちょうどコロナ禍で、これから仕事があるのか、すごく心配していた時期でした。そしたら彼が『映画の脚本を書いたらどう?』と提案してくれたんです。それでちょっと書いてみようかなと思ったのが、この映画を作るきっかけになりました」と思い返した。

第21回大阪アジアン映画祭は、9月7日まで大阪・ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館、大阪市中央公会堂で開催。

台湾映画「私たちの意外な勇気」予告編

第21回大阪アジアン映画祭

2025年8月29日(金)~9月7日(日)
大阪府 ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館、大阪市中央公会堂

オープニング作品

  • 万博追跡(台湾)

コンペティション部門

  • ワン・ガール・インフィニット(アメリカ、シンガポール、ラトビア)※アジア初上映
  • 世界日の出の時(中国)※日本初上映
  • 退避(カザフスタン)※日本初上映
  • アイ、ザ・ソング(ブータン、フランス、ノルウェー、イタリア)※日本初上映
  • 紅い封筒(タイ)※日本初上映
  • シャンバラストーリー(日本、アメリカ、インド)※世界初上映
  • 寒いのが好き(韓国)※日本初上映
  • 浅浅歳月(香港)※日本初上映
  • 私たちの意外な勇気(台湾)※日本初上映
  • 最後の夏(中国)※海外初上映
  • サンシャイン(フィリピン)※日本初上映

特別注視部門

  • 橋(ブータン)※世界初上映
  • D-デイ、フライデイ(韓国)※日本初上映
  • 明日が来る前に(中国)※世界初上映
  • 初めての夏(韓国)※日本初上映
  • その間(インド)※世界初上映
  • MA-沈黙の叫び(ミャンマー、韓国、シンガポール、フランス、ノルウェー、カタール)※日本初上映
  • コンチェッタ、どこにいるの?(タイ)※海外初上映
  • トゥームウォッチャー(タイ)※日本初上映
  • ウィービング(韓国)※海外初上映
  • あなたを植える場所(韓国)※アジア初上映
  • クィアパノラマ(香港、アメリカ)※日本初上映

インディ・フォーラム部門

  • 生きているんだ友達なんだ(日本)
  • 結局珈琲(日本)※世界初上映
  • 白昼夢(日本)※世界初上映 / R15+指定作品
  • カミナンって、呼ぶな。(日本)※世界初上映
  • 夢と進路(日本)※世界初上映
  • 火の華(日本)※世界初上映
  • 息子の鑑(日本)※世界初上映
  • イマジナリーライン(日本)
  • 糸の輪(日本)
  • たぶん未来が呼んでいる(日本)※世界初上映
  • ミルクレディ(日本)※日本初上映
  • よそ者の会(2025)(日本)
  • 桃味の梨(日本)※世界初上映
  • わたのはらぞこ(日本)
  • 星野先生は今日も走る(日本)※世界初上映
  • 嘘もまことも(日本)※世界初上映
  • まっすぐな首(日本、中国)※日本初上映
  • もういちどみつめる(日本)※世界初上映

インディ・フォーラム部門<焦点監督・田中未来>

  • ブルー・アンバー(日本)※世界初上映
  • エミレット(日本)
  • ジンジャー・ボーイ(日本)

特集企画<台湾:電影ルネッサンス EXPO 2025>

  • 黒犬(台湾)※日本初上映
  • 洗(台湾)※日本初上映

小特集<台湾クラシックスとTFAIのレストア成果>

  • ドラゴン・スーパーマン(レストア版)(台湾、日本)※日本初上映
  • 進学を拒絶した人生(2Kレストア・ディレクターズカット版)(台湾)※日本初上映
  • さようなら十七歳(2Kレストア版)(台湾)※世界初上映
  • 寂寞十七歳(レストア版)(台湾)※アジア初上映
  • 私たちの意外な勇気 ※コンペティション部門にも入選

特集企画<Special Focus on Hong Kong EXPO 2025>

  • レッド・キス(香港)※海外初上映
  • フルムーン・イン・ニューヨーク(デジタル・リマスター版)(香港)
  • 上海ブルース(レストア版)(香港)※日本初上映
  • 浅浅歳月 ※コンペティション部門にも入選
  • クィアパノラマ ※特別注視部門にも入選
  • 私立探偵 ※日本初上映

特別招待作品部門

  • フレイムユニオン 最強殺し屋伝説国岡[私闘編](日本)※世界初上映

神戸女学院大学国際学部協賛上映

  • 晩秋(インド)※日本初上映

特別上映 《VIPO Film Awardの成果》

  • ポストハウス(フィリピン)※海外初上映

クロージング作品

  • 好い子(シンガポール)

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