BillkinとPP Kritの演技は誰の心にも届く、タイ映画「紅い封筒」Pが日本公開に意欲

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Billkin(プッティポン・アッサラッタナクン)とPP Krit(クリット・アンムアイデーチャコーン)が主演を務めたタイ映画「紅い封筒」が第21回大阪アジアン映画祭(OAFF2025)で上映され、本日9月6日に大阪・ABCホールで行われたQ&Aにプロデューサーのバンジョン・ピサンタナクーンが登壇した。

Billkin(プッティポン・アッサラッタナクン)とPP Krit(クリット・アンムアイデーチャコーン)が主演を務めた「紅い封筒」場面写真

Billkin(プッティポン・アッサラッタナクン)とPP Krit(クリット・アンムアイデーチャコーン)が主演を務めた「紅い封筒」場面写真

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第21回大阪アジアン映画祭のキービジュアル

第21回大阪アジアン映画祭のキービジュアル[拡大]

本映画祭で日本初上映された本作は、台湾映画「僕と幽霊が家族になった件」をリメイクしたホラーコメディ。うっかり赤い封筒を拾ったばかりに幽霊と結婚することになった男性の姿が描かれる。警察官見習いをしているメンはある日、道端で赤い封筒を発見。それを拾ったところ、老女とその親戚一同に取り囲まれ、交通事故で亡くなった老女の孫ティーティーと冥婚の儀式をするように迫られる。当初は拒否していたメンだが、儀式を行わないと一生不運に見舞われると脅され、しぶしぶ参加。その後、彼の前に現れたティーティーから現世への心残りを聞いたメンは、魂を成仏させるため奮闘する。「About Sunset To The Moon~僕の愛を君の心で訳して」のBillkinがメン、PP Kritがティーティーを演じ、GDH 559が制作を担当した。

「紅い封筒」のプロデューサーであるバンジョン・ピサンタナクーン

「紅い封筒」のプロデューサーであるバンジョン・ピサンタナクーン[拡大]

バンジョン・ピサンタナクーンは「日本の観客の皆さんに、この作品を観ていただけてうれしいです」と喜び、「今日はこっそり後ろから映画を観ていたんですが、お客さんの鼻水をすする音や、涙を拭う音が聞こえて、とてもうれしかったです」と語る。

バンジョン・ピサンタナクーン

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2年前に香港で台湾映画「僕と幽霊が家族になった件」を鑑賞し、リメイクを決めたそうで「映画を観ながら、すぐにBillkinとPP Krit主演で撮りたいと思いました。2人がこの作品でどんな化学反応を起こすだろうと楽しみに思ったんです。私は2人をデビュー当時から知っていますが、インタビューを受ける際、お互い突っつき合ったり、ディスり合ったり、からかい合ったりして、とても面白い人たちなんです」と笑みをこぼす。また「私はチャヤノップ・ブンプラゴーブが作るコメディのファンなので、すぐに彼に監督してもらいたいと思いました。リメイクにあたってタイらしい文化を作品の中に落とし込んだらとてもユニークなものができあがると感じたんです。台湾版はコメディの要素もありますが、アクションの要素が強い。リメイクするにあたって、コメディの比率を上げ、タイらしいジョークを取り入れていきました」と明かした。

バンジョン・ピサンタナクーン

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エンドロールで流れる、NGシーンの話題になると「コメディシーンでは割と役者たちがアドリブで演技をしていたことがわかると思います。特に1番アドリブが多いのがBillkinです。彼は監督がリクエストしたことと全然別のことをすることもあって、到底使えないシーンもありました(笑)。それは監督をからかうためなんですが、彼のおかげで、笑い声が絶えない現場でした。Billkinの演技の幅はとても広く、なんでもやってくれるんです」とたたえる。そして「ときどき、Billkinは魔法のようなシーンを生み出します。1つ挙げると、警察署で音のない映像に彼が音を付けるシーンです。水をぶくぶくさせたり、サンダルをバシバシたたいていますが、誰も彼があそこまでできると思っていなかった。あの場面を見て、魔法のようなシーンができたと感じました」と思い返す。

日本での劇場公開に意欲を見せるバンジョン・ピサンタナクーン。「BillkinとPP Kritのファンはもちろんですが、それ以外の方にもこの映画を観ていただきたいと思います。この映画のユーモア、そしてBillkinとPP Kritの魅力、2人の素晴らしい演技はどんな人の心にも届くと思っています」「日本の配給会社の方に興味を持っていただけるよう、気に入ったら口コミで広げていただけるとうれしいです」と呼びかけた。

第21回大阪アジアン映画祭は、明日9月7日まで大阪・ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館、大阪市中央公会堂で開催。

タイ映画「紅い封筒」予告編

第21回大阪アジアン映画祭

2025年8月29日(金)~9月7日(日)
大阪府 ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館、大阪市中央公会堂

オープニング作品

  • 万博追跡(台湾)

コンペティション部門

  • ワン・ガール・インフィニット(アメリカ、シンガポール、ラトビア)※アジア初上映
  • 世界日の出の時(中国)※日本初上映
  • 退避(カザフスタン)※日本初上映
  • アイ、ザ・ソング(ブータン、フランス、ノルウェー、イタリア)※日本初上映
  • 紅い封筒(タイ)※日本初上映
  • シャンバラストーリー(日本、アメリカ、インド)※世界初上映
  • 寒いのが好き(韓国)※日本初上映
  • 浅浅歳月(香港)※日本初上映
  • 私たちの意外な勇気(台湾)※日本初上映
  • 最後の夏(中国)※海外初上映
  • サンシャイン(フィリピン)※日本初上映

特別注視部門

  • 橋(ブータン)※世界初上映
  • D-デイ、フライデイ(韓国)※日本初上映
  • 明日が来る前に(中国)※世界初上映
  • 初めての夏(韓国)※日本初上映
  • その間(インド)※世界初上映
  • MA-沈黙の叫び(ミャンマー、韓国、シンガポール、フランス、ノルウェー、カタール)※日本初上映
  • コンチェッタ、どこにいるの?(タイ)※海外初上映
  • トゥームウォッチャー(タイ)※日本初上映
  • ウィービング(韓国)※海外初上映
  • あなたを植える場所(韓国)※アジア初上映
  • クィアパノラマ(香港、アメリカ)※日本初上映

インディ・フォーラム部門

  • 生きているんだ友達なんだ(日本)
  • 結局珈琲(日本)※世界初上映
  • 白昼夢(日本)※世界初上映 / R15+指定作品
  • カミナンって、呼ぶな。(日本)※世界初上映
  • 夢と進路(日本)※世界初上映
  • 火の華(日本)※世界初上映
  • 息子の鑑(日本)※世界初上映
  • イマジナリーライン(日本)
  • 糸の輪(日本)
  • たぶん未来が呼んでいる(日本)※世界初上映
  • ミルクレディ(日本)※日本初上映
  • よそ者の会(2025)(日本)
  • 桃味の梨(日本)※世界初上映
  • わたのはらぞこ(日本)
  • 星野先生は今日も走る(日本)※世界初上映
  • 嘘もまことも(日本)※世界初上映
  • まっすぐな首(日本、中国)※日本初上映
  • もういちどみつめる(日本)※世界初上映

インディ・フォーラム部門<焦点監督・田中未来>

  • ブルー・アンバー(日本)※世界初上映
  • エミレット(日本)
  • ジンジャー・ボーイ(日本)

特集企画<台湾:電影ルネッサンス EXPO 2025>

  • 黒犬(台湾)※日本初上映
  • 洗(台湾)※日本初上映

小特集<台湾クラシックスとTFAIのレストア成果>

  • ドラゴン・スーパーマン(レストア版)(台湾、日本)※日本初上映
  • 進学を拒絶した人生(2Kレストア・ディレクターズカット版)(台湾)※日本初上映
  • さようなら十七歳(2Kレストア版)(台湾)※世界初上映
  • 寂寞十七歳(レストア版)(台湾)※アジア初上映
  • 私たちの意外な勇気 ※コンペティション部門にも入選

特集企画<Special Focus on Hong Kong EXPO 2025>

  • レッド・キス(香港)※海外初上映
  • フルムーン・イン・ニューヨーク(デジタル・リマスター版)(香港)
  • 上海ブルース(レストア版)(香港)※日本初上映
  • 浅浅歳月 ※コンペティション部門にも入選
  • クィアパノラマ ※特別注視部門にも入選
  • 私立探偵 ※日本初上映

特別招待作品部門

  • フレイムユニオン 最強殺し屋伝説国岡[私闘編](日本)※世界初上映

神戸女学院大学国際学部協賛上映

  • 晩秋(インド)※日本初上映

特別上映 《VIPO Film Awardの成果》

  • ポストハウス(フィリピン)※海外初上映

クロージング作品

  • 好い子(シンガポール)

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yuri🤍pp✨ @PPyurikoKrit

ぜひ‼️
日本で配給お願いいたします‼️
本当に面白くて、泣けて、気付きがある素晴らしいエンターテインメント映画です🥹✨
#紅い封筒
#TheRedEnvelope
#bkpp
#gdh https://t.co/PLkndFuveZ

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