「シャンバラストーリー」世界初上映、武田梨奈がモー・ズーイーとの撮影回想

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映画「シャンバラストーリー」が昨日8月30日に第21回大阪アジアン映画祭(OAFF2025)で世界初上映。大阪・ABCホールで行われた舞台挨拶に監督の関根俊夫、キャストの武田梨奈、プロデューサーであり、脚本を手がけた藤原環が登壇した。

「シャンバラストーリー」の舞台挨拶に出席した武田梨奈

「シャンバラストーリー」の舞台挨拶に出席した武田梨奈

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「シャンバラストーリー」場面写真 ©Samden Films Production

「シャンバラストーリー」場面写真 ©Samden Films Production[拡大]

本作は敬虔なチベット僧侶とある過去を抱える女性を軸に展開する物語。インドのダージリンから修行のために日本に来たチベット僧侶のタシはそこで偏屈な老人と彼の孫娘エミと出会う。彼は孤独を抱えるエミの精神的な支えになるが、距離が縮まるにつれ、戒律を裏切る禁断の感情が芽生えることに。「親愛なる君へ」などで知られるモー・ズーイー(莫子儀)がタシ、武田がエミを演じ、エミの祖父に火野正平が扮した。

「シャンバラストーリー」の舞台挨拶に出席した関根俊夫

「シャンバラストーリー」の舞台挨拶に出席した関根俊夫[拡大]

初上映までの道のりを問われた関根は「それを話すのは一晩かかってしまいます」と笑いつつ、「連続ドラマの仕事をしていてワーカーホリックになってしまったんです。それでふらっとチベットに旅に行ったところ、それがきっかけで現地の方と知り合いになりました。その後、チベット語を大学で習おうと思ったら、そこにいらっしゃる方がたまたま王族の方だった。そこからインドに通うようになって、いつかチベットの映画を作りたいと思うようになりました。この作品で願いが叶ったんです」と述懐。2017年にはシナリオが出来上がっていたが、寺での撮影許可がなかなか降りなかったそうで「ドキュメンタリーならOKですが俳優が修道僧の中に混じって演技をするのはとんでもないことだと。その許可取りに1年かかりました」と苦労を語った。

「シャンバラストーリー」の舞台挨拶に出席した武田梨奈

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武田は「本当に長い時間、温めていた作品です。キャスト・スタッフの思いが込もった映画を皆さんと一緒に観ることができて幸せです」と喜び、「これから育っていく作品なので、皆さんもこの作品の一員になった気持ちで、映画を広めてくださるとうれしいです」と呼びかける。また彼女はモー・ズーイーとの撮影を振り返り「日本サイドがモー・ズーイーさんのことをケアしなきゃいけないところなんですが、私は演じる役柄的にも余裕がなくて、周囲としゃべれない時間もあったんです。モー・ズーイーさんとは、ホテルが一緒だったんですが、ドアノブにジュースと『お疲れさま。明日がんばって』ってメッセージをかけてくださったりして。モー・ズーイーさんとタシはお守りのような存在でした」と伝えた。

モー・ズーイー(莫子儀)の手紙を代読する武田梨奈

モー・ズーイー(莫子儀)の手紙を代読する武田梨奈[拡大]

イベント中盤には、モー・ズーイーから預かった手紙を武田が代読する場面も。モー・ズーイーは「この映画の撮影は私にとって非常に特別な旅であり、台湾の俳優としてこの映画に参加できたことは大変光栄です。日本が大好きで、監督やチームのおかげで、インド・ダージリンや静岡で素晴らしい時間を過ごしました。大阪アジアン映画祭にも感謝し、この美しい映画が皆さまに楽しんでいただけることを願っています」とつづった。

「シャンバラストーリー」の舞台挨拶に出席した藤原環

「シャンバラストーリー」の舞台挨拶に出席した藤原環[拡大]

最後に藤原は「この映画はチベットの皆さんのご協力がなければ完成しないものでした。チベットの皆さんと触れ合うと、精神的に慰められました。ご協力に恥じないよう、一生懸命シナリオを書きました。欲を持ってはいけないですが、できれば賞を獲りたいです!」とアピール。関根は「この数年でコロナのパンデミックがあり、ウクライナやガザがああいう状態になっている。ダライ・ラマに何度かお会いしましたが、彼は『人間の努力と慈悲の心があれば解決できる』とおっしゃっているんです。この映画も解決に向けた一歩になればと願っています」と言葉に力を込める。そして武田は「人間の欲や将来のことなど、この作品には今触れるべきものが描かれていると思います。まだまだこの映画の長い旅は続くと思うので、皆さんとその旅をともにできたらうれしいです」と語りかけた。

第21回大阪アジアン映画祭は、9月7日まで大阪・ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館、大阪市中央公会堂で開催。「シャンバラストーリー」は9月4日にも上映される。

映画「シャンバラストーリー」予告

第21回大阪アジアン映画祭

2025年8月29日(金)~9月7日(日)
大阪府 ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館、大阪市中央公会堂

オープニング作品

万博追跡(台湾)

コンペティション部門

  • ワン・ガール・インフィニット(アメリカ、シンガポール、ラトビア)※アジア初上映
  • 世界日の出の時(中国)※日本初上映
  • 退避(カザフスタン)※日本初上映
  • アイ、ザ・ソング(ブータン、フランス、ノルウェー、イタリア)※日本初上映
  • 紅い封筒(タイ)※日本初上映
  • シャンバラストーリー(日本、アメリカ、インド)※世界初上映
  • 寒いのが好き(韓国)※日本初上映
  • 浅浅歳月(香港)※日本初上映
  • 私たちの意外な勇気(台湾)※日本初上映
  • 最後の夏(中国)※海外初上映
  • サンシャイン(フィリピン)※日本初上映

特別注視部門

  • 橋(ブータン)※世界初上映
  • D-デイ、フライデイ(韓国)※日本初上映
  • 明日が来る前に(中国)※世界初上映
  • 初めての夏(韓国)※日本初上映
  • その間(インド)※世界初上映
  • MA-沈黙の叫び(ミャンマー、韓国、シンガポール、フランス、ノルウェー、カタール)※日本初上映
  • コンチェッタ、どこにいるの?(タイ)※海外初上映
  • トゥームウォッチャー(タイ)※日本初上映
  • ウィービング(韓国)※海外初上映
  • あなたを植える場所(韓国)※アジア初上映
  • クィアパノラマ(香港、アメリカ)※日本初上映

インディ・フォーラム部門

  • 生きているんだ友達なんだ(日本)
  • 結局珈琲(日本)※世界初上映
  • 白昼夢(日本)※世界初上映 / R15+指定作品
  • カミナンって、呼ぶな。(日本)※世界初上映
  • 夢と進路(日本)※世界初上映
  • 火の華(日本)※世界初上映
  • 息子の鑑(日本)※世界初上映
  • イマジナリーライン(日本)
  • 糸の輪(日本)
  • たぶん未来が呼んでいる(日本)※世界初上映
  • ミルクレディ(日本)※日本初上映
  • よそ者の会(2025)(日本)
  • 桃味の梨(日本)※世界初上映
  • わたのはらぞこ(日本)
  • 星野先生は今日も走る(日本)※世界初上映
  • 嘘もまことも(日本)※世界初上映
  • まっすぐな首(日本、中国)※日本初上映

インディ・フォーラム部門<焦点監督・田中未来>

  • ブルー・アンバー(日本)※世界初上映
  • エミレット(日本)
  • ジンジャー・ボーイ(日本)

特集企画<台湾:電影ルネッサンス EXPO 2025>

  • 黒犬(台湾)※日本初上映
  • 洗(台湾)※日本初上映

小特集<台湾クラシックスとTFAIのレストア成果>

  • ドラゴン・スーパーマン(レストア版)(台湾、日本)※日本初上映
  • 進学を拒絶した人生(2Kレストア・ディレクターズカット版)(台湾)※日本初上映
  • さようなら十七歳(2Kレストア版)(台湾)※世界初上映
  • 寂寞十七歳(レストア版)(台湾)※アジア初上映
  • 私たちの意外な勇気 ※コンペティション部門にも入選

特集企画<Special Focus on Hong Kong EXPO 2025>

  • レッド・キス(香港)※海外初上映
  • フルムーン・イン・ニューヨーク(デジタル・リマスター版)(香港)
  • 上海ブルース(レストア版)(香港)※日本初上映
  • 浅浅歳月 ※コンペティション部門にも入選
  • クィアパノラマ ※特別注視部門にも入選

特別招待作品部門

フレイムユニオン 最強殺し屋伝説国岡[私闘編](日本)※世界初上映

神戸女学院大学国際学部協賛上映

晩秋(インド)※日本初上映

特別上映 《VIPO Film Awardの成果》

ポストハウス(フィリピン)※海外初上映

クロージング作品

好い子(シンガポール)

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百頭女 @kyonchin1213

福岡でもぜひ上映してほしい💧

【大阪アジアン映画祭レポート】「シャンバラストーリー」世界初上映、武田梨奈がモー・ズーイーとの撮影回想 https://t.co/vbmZeupj21

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