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鄭が自身の同名戯曲を映画化した本作は、日本の高度経済成長期を背景に焼肉店・焼肉ドラゴンを営む家族の姿を描いたドラマ。長女・静花を真木、次女・梨花を井上、三女・美花を桜庭、梨花の婚約者・哲男を大泉が演じたほか、美花と秘密の恋を繰り広げる男・長谷川豊に大谷、一家の1人息子・時生に大江が扮した。
「お芝居をしながらだんだんわかってきた」と本作の役作りを回想する真木。長女という立場のため感情を抑えるシーンが多く苦労もしたそうだが「現場では(劇中の)家族ととても仲良く過ごしました。1年前の撮影をこの前のことのように思い出せます」と笑顔で振り返る。また関西弁でまくしたてる場面が多かったという井上は、しゃべるのに苦労したフレーズとして「生活カツカツなんよ!」を挙げ笑いを誘う。
過去に演劇版が上演された際、北九州まで「焼肉ドラゴン」を鑑賞しに行ったという大泉。「評判がすさまじく。友人に勧められて、いても立ってもいられず飛行機で観に行きましたよ。とにかく感動して終わったあとはボーッと放心状態。こんな舞台あるのかと。拍手も遅れてしまいました」と述懐し、哲男を演じることになった感慨を語りつつ「本当は3姉妹のうちの誰かをやりたかったんですけど。哲男か……」と冗談を飛ばした。
静花たちの父である焼肉ドラゴンの亭主・龍吉を演じたキム・サンホの提案で、現場では家族役のキャストだけで食事をすることもあったという。この日、1人だけ一家の一員ではない豊役の大谷が「キム・サンホさんが家族の和をとても大事にされていて。この中だと僕だけ仲間に入れてもらえなかったんですよ」と嘆くと、大泉は「そんなことはないでしょ。早く帰っただけじゃないの?」とツッコむ。笑いながら否定する大谷に、大泉はさらに「あんた間男じゃないの!」と啖呵を切り会場を沸かせた。
キム・サンホが本作のプロモーションのため来日していた際には、一緒に酒を酌み交わした大泉。「私、酔っ払うと相撲を取ってしまうんです。よく覚えてないんですけど」と、キム・サンホと日韓相撲対決をしたことを述懐する。しかし、その場に同席していたという井上は大泉の発言を否定し「『ジャパニーズ相撲。ジャパニーズ受け身』って言いながら1人ではしゃいでただけですよ。アボジ(キム・サンホ)はまったく見てなかったです。ひっそり動画に撮ってますから(笑)」と打ち明け、大泉を驚かせた。
イベントでは、キム・サンホがキャストや日本の観客に向けて書いた手紙が読み上げられる場面も。手紙には撮影での思い出や、本作に参加できたことへの感謝が記されていた。また「この映画の物語は皆様の家族、友達、隣に住んでいる方、そして今どこかで生きている人々の話です。この映画の登場人物と一緒に笑ったり、泣いたり、怒ったり、一緒の時間をお過ごしください。それから私たち、私のようによい思い出を作ってお帰りになられたら幸いです」という言葉も。感想を求められた真木は「キム・サンホさんからそんないい言葉を聞いたのは初めてな気がする。ちょっと泣きそうになりました」と涙声で話しつつ、笑顔を見せた。
「焼肉ドラゴン」は全国でロードショー。
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- 映画「焼肉ドラゴン」公式サイト
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大泉洋は3姉妹を演じたかった?「焼肉ドラゴン」初日に真木よう子、井上真央ら(写真18枚) - 映画ナタリー https://t.co/ekdzFIJfsR
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