佐々木蔵之介主演「幕末ヒポクラテスたち」来年初夏に公開、大森一樹の企画を映画化

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佐々木蔵之介が主演を務める映画「幕末ヒポクラテスたち」が、ギャガ配給のもと2026年初夏に全国で公開される。同作は、2022年11月12日に死去した「ヒポクラテスたち」「ゴジラVSビオランテ」の監督・大森一樹が生前最後に遺した企画だ。

映画「幕末ヒポクラテスたち」のキャストたち。上段左から佐々木蔵之介、内藤剛志、藤原季節。下段左から藤野涼子、室井滋、真木よう子、柄本明

映画「幕末ヒポクラテスたち」のキャストたち。上段左から佐々木蔵之介、内藤剛志、藤原季節。下段左から藤野涼子、室井滋、真木よう子、柄本明

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1960年公開の映画「ふんどし医者」を原案とする「幕末ヒポクラテスたち」では、旧来の漢方医と西洋医学を学んだ蘭方医が混在した時代・幕末を舞台に、村医者の大倉太吉(おおくらたきち)が奮闘する様子が描かれる。貧富や立場の区別なく市井の人々を救う太吉を佐々木が演じる。また“どんな病も葛根湯”の漢方医・荒川玄斎(あらかわげんさい)役で内藤剛志、大けがを負ったところを太吉に助けられた気性の荒い青年・相良新左(さがらしんざ)役で藤原季節、新左の妹・峰(みね)役で藤野涼子、太吉の妻・フミ役で真木よう子、謎の侍・弾蔵(だんぞう)役で柄本明が出演。ナレーションを室井滋が担当する。

監督を務めるのは、「独立少年合唱団」「いつか読書する日」「のんちゃんのり弁」などで知られ、かつて大森に助監督としてついていた緒方明。1970年代から大森を知る西岡琢也が脚本を手がけた。

緒方明 コメント

私にとって大森一樹は師であり、兄貴であり、大学で映画を教える講師仲間であり、映画を肴に痛飲する友人だった。そんな大森さんが還らぬ人となったのはコロナの猛威がほんの少し落ち着いたかに見えた2022年の秋。私はただただ呆然とするしかなく深い喪失感に包まれた。

そして、大森一樹は巨大な宿題を遺していった。「幕末ヒポクラテスたち」と題された一冊の脚本。西岡琢也さんと作り上げたそのホン。生前下北沢の飲み屋で「これが俺の遺作やな!」とよく語っていた企画だった。その映画を完成させないか? 森重(晃)プロデューサーから話があった。私は震えた。とんでもない「置き土産」だった。世の中には「断れない依頼」というものが存在する。大森さんの不在をなかなか受け止められない私は大森さんの遺作になるはずだった作品を監督することにした。

この歳になって初めてのことばかりだった。初めての時代劇。初めての京都太秦撮影所。スタッフルームには大森さんのニッコリ笑った写真を置き毎朝手を合わせてから現場に向かった。

頼もしい東京、京都混成チームのスタッフや豊かな俳優陣と共に濃密で幸福な時間が流れ作品は完成した。映画は暗闇で観るもの。でも映画を作る私たちはいつだって「暗くなるまで待てない!」でいる。

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©「幕末ヒポクラテスたち」製作委員会

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