黒沢清によるフランス映画「ダゲレオタイプの女」、2016年秋に全国公開

10

163

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 65 83
  • 15 シェア

黒沢清が監督を務めた初の海外作品「La Femme de la Plaque Argentique(原題)」の邦題が「ダゲレオタイプの女」に決定。あわせて2016年秋に全国公開されることが明らかになった。

「ダゲレオタイプの女」

「ダゲレオタイプの女」

大きなサイズで見る(全2件)

全編フランス語で撮影された本作は、1839年に発明された写真撮影法であるダゲレオタイプを主要なモチーフにしたホラーラブストーリー。ひょんなことから写真家ステファンの弟子となったジャンは、同家の娘マリーに心惹かれていく。そしてジャンは、長い時間器具に固定され写真の被写体の役を果たしているマリーが、屋敷で首を吊って自殺したステファンの妻ドゥニーズの二の舞にならないよう、屋敷の外へ連れだそうと試みる。

主人公のジャンを「預言者」「パリ、ただよう花」のタハール・ラヒムが、マリーを「すべてが許される」「女っ気なし」のコンスタンス・ルソーが演じる。またステファン役にはダルデンヌ兄弟の監督作に多数出演しているオリヴィエ・グルメ、ステファンの友人ヴァンサン役にはフランス映画のみならずハリウッド映画への出演も目立つマチュー・アマルリックがキャスティングされた。

カンヌ国際映画祭など海外でも自作が高く評価されてきた黒沢は、「初めてフランスで映画を撮りました。日本と何か大きく違うことがあるんじゃないかと最初は心配しましたが、杞憂でした。映画はやはり世界共通言語のようです」と撮影を振り返る。また「日本の怪談にならったホラーとラブ・ストーリーを組み合わせた物語を、フランス人スタッフもキャストもたちどころに理解し、全ての作業がスムーズに進みました。そして、一本の見紛うことのないフランス映画ができあがりました」とコメントを寄せた。

この記事の画像(全2件)

(c)FILM-IN-EVOLUTION - LES PRODUCTIONS BALTHAZAR - FRAKAS PRODUCTIONS - LFDLPA Japan Film Partners - ARTE France Cinema

読者の反応

磯田勉 @isopie_

黒沢清によるフランス映画「ダゲレオタイプの女」、2016年秋に全国公開 - 映画ナタリー https://t.co/WrygoRgS2P

コメントを読む(10件)

関連記事

関連商品

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 黒沢清 / タハール・ラヒム / コンスタンス・ルソー / オリヴィエ・グルメ / マチュー・アマルリック の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。