全編フランス語で撮影された本作は、1839年に発明された写真撮影法であるダゲレオタイプを主要なモチーフにしたホラーラブストーリー。ひょんなことから写真家ステファンの弟子となったジャンは、同家の娘マリーに心惹かれていく。そしてジャンは、長い時間器具に固定され写真の被写体の役を果たしているマリーが、屋敷で首を吊って自殺したステファンの妻ドゥニーズの二の舞にならないよう、屋敷の外へ連れだそうと試みる。
主人公のジャンを「預言者」「パリ、ただよう花」の
カンヌ国際映画祭など海外でも自作が高く評価されてきた黒沢は、「初めてフランスで映画を撮りました。日本と何か大きく違うことがあるんじゃないかと最初は心配しましたが、杞憂でした。映画はやはり世界共通言語のようです」と撮影を振り返る。また「日本の怪談にならったホラーとラブ・ストーリーを組み合わせた物語を、フランス人スタッフもキャストもたちどころに理解し、全ての作業がスムーズに進みました。そして、一本の見紛うことのないフランス映画ができあがりました」とコメントを寄せた。
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磯田勉 @isopie_
黒沢清によるフランス映画「ダゲレオタイプの女」、2016年秋に全国公開 - 映画ナタリー https://t.co/WrygoRgS2P