蒼井優、“深津イズム”発揮しぎっくり腰に!?「岸辺の旅」撮影振り返りしみじみ

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岸辺の旅」のトークイベントが10月11日、東京・テアトル新宿にて行われ、キャストの蒼井優、監督の黒沢清をはじめとするスタッフが登壇した。

「岸辺の旅」トークイベントの様子。左から黒沢清、蒼井優。

「岸辺の旅」トークイベントの様子。左から黒沢清、蒼井優。

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「岸辺の旅」は、湯本香樹実の同名小説を原作にしたラブストーリー。失踪後3年が経過してから突然帰宅した夫に「俺、死んだよ」と告げられた妻が、夫に誘われるまま彼の足跡をともにたどっていく。妻の瑞希を深津絵里が、夫の優介を浅野忠信が演じる。

「岸辺の旅」 (c)2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINEMAS

「岸辺の旅」 (c)2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINEMAS[拡大]

劇中で優介と深い関係にあった朋子に扮する蒼井は「今回の撮影は2時間くらいで、本当に短い出演なのにこういう場所に呼んでいただいて光栄です」と挨拶。台本を読んだときの感想を「すごい役がきてしまったなと思った」と語り、深津と対峙する場面に恐ろしさを覚えたことに触れながらも「黒沢監督とは1度『贖罪』という作品を一緒にやらせていただいて、その現場がすごく楽しかったので、またお仕事できるんだったら玉砕してもいいかと思ってやらせていだだきました」と述懐する。

「岸辺の旅」より、左から浅野忠信、深津絵里。(c)2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINEMAS

「岸辺の旅」より、左から浅野忠信、深津絵里。(c)2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINEMAS[拡大]

蒼井は撮影を振り返り、「現場では深津さんが机を挟んで目の前にいて、とてもじゃないけど世間話ができるような感じではないくらいの集中力を持たれた方なんだなと思いました」と初共演を果たした深津の印象を語る。また「深津さんのカッコよさにしびれた」という蒼井は「座り方がとてもきれいで、あの姿勢だけだったら真似してもばれないんじゃないかと、私の“深津イズム”が思って」と声を弾ませ、「別のドラマの現場に戻ってからそれをずっとやっていたんです。そしたらそのままぎっくり腰になっちゃって」と話し、会場を爆笑の渦に包んだ。

「岸辺の旅」撮影現場での黒沢清。(c)2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINEMAS

「岸辺の旅」撮影現場での黒沢清。(c)2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINEMAS[拡大]

本作で第68回カンヌ国際映画祭ある視点部門にて監督賞を獲得した黒沢は「僕にしては珍しいのですが、脚本を書いている途中から『朋子役は蒼井優さんがいいんだけど』と、強く言っていました」と制作時のエピソード明かす。また黒沢が、蒼井と深津が対峙する場面について「最初このシーンは、深津さんのアップで終わるはずでしたが、その後深津さんの後ろ姿になるので、蒼井さんのアップで終わればすごいものになるなと思って、編集でそのようにしました」と解説すると、蒼井は「ああ、怖いな。私こんな顔していたんだって思いました」としみじみコメントした。

「岸辺の旅」は東京・テアトル新宿ほか全国で公開中。

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