「アズミ・ハルコは行方不明」は、「ここは退屈迎えに来て」でデビューした作家・山内マリコの同名小説を映画化したもの。とある郊外の街で独身OL・安曇春子が失踪したことをきっかけに起こる出来事を、彼女が消えるまでと消えたあとの2つの時間を交錯させながら描く。また本作は、“アラサー、ハタチ、女子高生”という世代の異なる女性たちを通して、“現代女子”の生き方を映し出す青春映画としての側面も持つ。
撮影は9月17日にスタートし、10月2日にクランクアップを迎えた。実写映画の単独主演は2008年公開の「百万円と苦虫女」以来となる蒼井は「30歳という節目を迎えるこの年に、初めての同い年の映画監督、松居大悟さんに出会い、彼の頭の中にあるもの、やりたいと思っていることを信じる仲間たちと全力を尽くして撮影期間を駆け抜けました」と撮影を終えた感想を。作品の出来については「観て下さる方によって、全然違う楽しみ方や感じ方をうみだすような、どの角度から観られても大丈夫な、強いものになっているはずです」と自信をのぞかせる。また松居は「自分とプロデューサーと蒼井優さんは同い年で今年30才です。アラサーのハルコを行方不明になんかさせません。最高に最高で自由な作品にします。編集がんばります!」とコメントを寄せた。
蒼井優 コメント
30歳という節目を迎えるこの年に、初めての同い年の映画監督、松居大悟さんに出会い、彼の頭の中にあるもの、やりたいと思っていることを信じる仲間たちと全力を尽くして撮影期間を駆け抜けました。スタッフ・キャスト、ひとりひとりが作品と向き合って、それぞれの思いを込めて作ったこの映画は、観て下さる方によって、全然違う楽しみ方や感じ方をうみだすような、どの角度から観られても大丈夫な、強いものになっているはずです。観客のみなさんとの間にいい化学反応が起きること期待しています。
松居大悟監督 コメント
こうして発表コメントを書いていることが幸せです。人の気持ちなしではここまで辿り着けませんでした。元々山内マリコさんの作品の匂いが大好きで、何冊も買って上京してきた人に勝手に配っていました。「アズミ・ハルコは行方不明」は、小さな地方都市の世代別ガールズムービーです。自分とプロデューサーと蒼井優さんは同い年で今年30才です。アラサーのハルコを行方不明になんかさせません。最高に最高で自由な作品にします。編集がんばります!
山内マリコ コメント
20代の終わりごろに強く感じた、停滞感や苛立ち、言い様のないさみしさを、一人の女の子に託して物語にしました。その女の子を蒼井優さんが演じると聞いたときは、「完璧すぎる!」と震えました。自分の作品が映画になる喜びにも増して、蒼井優の主演作を観られるのが本当に嬉しいです(大ファンなので)。
またこの小説は、できるだけ早く、自分の中にちょっとでも20代の気分が残っているうちに書かなくてはと思った作品でもあります。それだけに、29歳の松居大悟監督に撮ってもらえるのは、本当にラッキーでした。この2人の代表作になるといいなと願っています。とにかく映画の完成が楽しみ! いち観客として、首を長くして待ってます。
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