本日11月3日、東京・テアトル新宿にて「
同作に出演している浅野は、親交の深い永瀬をこの場に迎えることができたうれしさから顔をほころばせる。今年6月に永瀬の主演作「あん」のヒット記念イベントで、監督の河瀬直美を交えた3人によるトークが行われたが、2人での登壇は初めてだということで、浅野も永瀬も終始照れ笑いを隠しきれないままイベントが進められていった。
黒沢清がメガホンを取った「岸辺の旅」は、深津絵里演じる主人公・瑞希が、浅野演じる不意に帰ってきた失踪中の夫・優介に導かれるまま、行く先も知らない旅へ出る物語。同作を鑑賞した永瀬が「“向こう”に行ってしまった友達とか、もう一度会いたい人を思いながら観ました。浅野に憧れてる若い俳優たちも、いっぱいいるんだろうなって。今回も素晴らしかったですよ」と褒めたたえると、浅野は恐縮しきりで「いやあ、うれしいですね」と返すのが精一杯。永瀬からの「彼はどこまでが芝居なのかわからない。若い頃は役作りしてなかったのに」というコメントには、無邪気に笑ってみせた。
そんな浅野は、司会者から永瀬の芝居について好きなポイントを尋ねられると熱く語り出す。「僕の好きな永瀬さんっていうのがあって。ちょっと素朴な面というか……『あん』のときの、どら焼き作ってる佇まいもそうでした。素朴な永瀬さんを観れると感動するんですよ。監督さんに『なんでこのポイント出さないんですか!?』って思いながら作品を観ることも」と熱弁する浅野が、「どうなんですか、そのへんは?」と急に永瀬本人に振って戸惑わせる場面も。永瀬は「田舎でのんびり育ったからかなあ」とほのぼのとした答えを返す。
また永瀬が黒沢作品への参加経験がないという話から、2人は黒沢の監督作に一緒に出るならどんな作品がいいかと想像を巡らせる。黒沢組への参加を熱望する永瀬は「なんでもやります。それに浅野とはしばらく映画でがっつり共演してないので、たくさんの人に観てもらえる作品をやりたい。それが黒沢さんだったら最高」と語り、浅野は「正義と悪の作品なんてどうですか」と提案。さらに話題が永瀬の主演した「KANO~1931海の向こうの甲子園~」におよぶと、永瀬の「台湾映画もいいよ。やろうよ」の誘いに、浅野は「付いて行きます!」と即答し、厚い信頼を感じさせた。
「岸辺の旅」は東京・テアトル新宿ほか全国で上映中。
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