氣志團完全復活！硬派な武道館GIGで1万2000人を魅了
2009年4月27日 15:47 1
晴天にめぐまれた26日の公演では会場前のグッズ販売所に長い行列ができ、コスプレに身を包んだKISSES同士が写真撮影を繰り返す。今回の公演は武道館のアリーナ中央に円形ステージを設置したセンターステージ形式。果たしてどんなGIGが展開されるのか、いやがうえにも期待は高まる。
開演予定時刻を20分ほど過ぎて場内の照明が落とされると、すさまじいほどの歓声が響き渡る。壮大なストリングスが流れる中、ステージ上方のスクリーンにはメンバー6人の名前が次々と映し出され、ラストの「rose & tears Show Ayanocozey」のクレジットにはひときわ大きな歓声と拍手が沸き起こった。
「行こうぜ、ピリオドの向こうへ。」の文字と共に、場内にはCOMPLEXの「BE MY BABY」が大音量で鳴り響き、それに負けないほどの音量で手拍子が続く。ステージにメンバー6人が姿を現し、西園寺瞳（G）、星グランマニエ（G）、白鳥松竹梅（B）、白鳥雪之丞（Dr）が奏でる1曲目「房総スカイライン・ファントム」の重厚なイントロに合わせて、ライトが点される。黒のシンプルな学ラン姿の6人が、久々にその雄姿を披露した瞬間だった。
続いて「黒い太陽」「雷電」「勇気」と、おなじみのナンバーが次々と披露される。「雷電」ではステージ中央に大きな炎が上がり、「勇気」ではステージの四方へ綾小路翔（Vo,G）と早乙女光（Dance,Scream）が走り出て客席を煽る。1万2000人全員が綾小路、光と同じ振り付けで華麗に踊り、GIG序盤とは思えない熱気が武道館に充満する。
MCに入り、綾小路は客席とのコール＆レスポンスを繰り返すが、盛り上がり具合に機嫌を損ねたのか「全然つまんなーい！やっと会えたのに！こんなもんじゃねえだろ、もっと愛を確かめ合おうぜ！久しぶりなんだからもっとちやほやして！」とダダをこねて笑わせる。「待たせてごめん。この3年間みんな何やってた？俺たちのこと待っててくれたの？」という問いかけにKISSESが大歓声で応えると、「ありがとう、でもプライベートでそれやったら重いからね、気をつけてね（笑）」と彼らしく返し、「俺たちにはお前らしかいない、お前らにも俺たちしかいないだろ？俺たちがお前らの運命の相手、氣志團です！」と宣言して大きな拍手を浴びた。
続く「ゴッド・スピード・ユー！」では円形のステージが回転し、バックステージ側にいた観客からは黄色い歓声が起こる。「朝焼けBANZAI」はステージの方向を180°回転させ、光のタクトに合わせてメンバー5人が圧巻の演奏を繰り広げた。開演時とは逆側を向いた綾小路は「北側に座った人、席に着いた瞬間に『……なめんなよ？』って思ったかもしれないけどそんなことないぞっ。みんなの顔はちゃんと見えてるからな、メールやってるやつとかちゃんと顔覚えてるぞ！」と呼びかけた。
中盤には活動再開までの彼らの様子を追ったショートムービーを上映。その後再びステージに戻ってきた6人は、白の上着に黒いパンツの新型学ランで後半戦を展開していく。新曲「木更津サリー」は氣志團らしさを十分に味わえるストレートなギターロック。新曲とは思えないほどの一体感でKISSESが踊り、続く「You & Me Song」では光がステージ中央に置かれた2台のフロアタムを叩いて会場を沸かせる。綾小路の「準備はいいか！」というかけ声で始まったキラーチューン「One Night Carnival」では1万2000人が大合唱を響かせ、この日最高潮の盛り上がりを見せた。
最後のMCで綾小路はこの日のGIGに賭けた思いを語った。「俺たち勝手にいなくなったり勝手に帰ってきたりしちゃって……いろんなものが見たい、いろんなことがしたいっていつも思ってたんだ。でももう大丈夫だよ、もうどこにも行かねえよ！」「今回センターステージにしたんだけど、ステージの後ろっていうのは俺らにとっては秘密の世界なんだよね。でも今日は真後ろからでも真横からでも全部見てくれよっていう気持ちなんだ。何のギミックもないGIGをやるのはすげえおっかないし、俺らにとっては最初で最後かもしれないけど、俺たちも男の子だから（笑）、今日ぐらいは思いっきりやんないとって思って。なんだかマジ告りしてる感じだよ（笑）」。凝った演出や笑いの要素を減らし、2年8カ月ぶりのGIGをストレートなパフォーマンスのみで本気でやり遂げようとしている彼らの意気込みに、会場から温かい拍手が沸き起こった。
本編ラストを飾ったのは「鉄のハート」「夢みる頃を過ぎても」「國道127號線の白き稲妻」。最後では昔と同じように光が綾小路を肩車し、ステージ全方向を駆け巡って挨拶。1万2000人に見送られ、6人は花道から去っていった。
この日は綾小路の誕生日とあって、アンコールの代わりに武道館に響いたのは「Happy Birthday」の合唱。その声に呼び出されるように再びステージに現れた6人は、おなじみのライン入りの学ラン姿。会場の大合唱に対し、綾小路は「誕生日の日にGIGやるって時点であざといんだけどさ、絶妙なタイミングだったのよ。ねー、キモいでしょー（笑）。まあ俺、永遠の16歳って言い出してから12年以上経ちましたが（笑）、関係ねえから。俺は永遠に16歳で、お前らは永遠に俺の2コ下だからな！（笑）」と照れくさそうに挨拶した。
アンコールで披露された曲は「友よ」「恋人」「愛羅武勇」。最後の「愛羅武勇」で武道館の照明が一斉に点り、1万2000人の笑顔を見つめながら綾小路は歌い続ける。メンバーそれぞれも感慨深そうな表情で武道館の客席を見渡していた。曲が終わると綾小路は「愛してるぜ！またすぐに会おうぜ！」と叫び、颯爽とステージを後にした。
終演後すぐ、スクリーンでは夏の全国ツアー「氣志團現象2009 MIDSUMMER CARAVAN TOUR 『ON THE STREET』」の開催を発表。このツアーは7月4日のZepp Fukuokaから8月6日・7日のZepp Tokyoまで、7会場11公演を開催する。会場では1万枚限定のドキュメントDVDも販売される。
氣志團現象2009 GIG AT THE BUDOKAN「鼓動」
2009年4月27日 日本武道館 セットリスト
01.房総スカイライン・ファントム
02.黒い太陽
03.雷電
04.勇気
05.ゴッド・スピード・ユー！
06.キラ キラ！
07.あばよ クレージュ・タクト、Baby・・・
08.朝焼けBANZAI
09.BOYS BRAVO！
10.俺たちには土曜日しかない
11.木更津サリー（新曲）
12.You & Me Song
13.One Night Carnival
14.鉄のハート
15.夢みる頃を過ぎても
16.國道127號線の白き稲妻
EN-01.友よ
EN-02.恋人
EN-03.愛羅武勇
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- MIDNIGHT SPECIAL THE KNIGHTS KISHIDAN FROM ROUTE 127 OF FAIRIES.
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音楽ナタリー @natalie_mu
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