このツアーはミニアルバム「wonderland」を携えて、東名阪のライブハウスを回るもの。初日の公演は「wonderland」収録曲を中心に、インディーズ時代の楽曲や初披露の新曲といった新旧織り交ぜたセットリストが用意され、会場に集まった大勢のオーディエンスを熱くさせた。
4人は笑顔でステージに登場し、開始早々フルスロットルで激しいパフォーマンスを見せつける。辻村有記(Vo, G)が「踊ろうぜ東京!」とフロアを煽り、オーディエンスは大歓声でそれに応える。辻村が「東京おひさしぶりHaKUですよろしく! “wonderland”へようこそ」と挨拶したのちに演奏が始まると、ステージ前方のモニターに駆け上がった藤木寛茂(G)と紅一点の三好春奈(B, Vo)がソロの掛け合いを繰り広げる。そこに長谷川真也(Dr)の激しいドラムフィルが重なり、その音圧がオーディエンスを圧倒していく。中盤には辻村と三好が息のあったハイトーンのコーラスアンサンブルを響かせる中でミラーボールの華やかな光が会場を包み込み、バンドは激しさと美しさが混在する楽曲を展開していった。
後半戦では辻村が「道に迷ってる人、落ち込んでる人がいると思うんですけど、光は必ずあります。その光に連れていってくれる人も必ずいます。もしいないんだったら、俺らの音楽で光のある場所に行きませんか? そんな気持ちをずっと忘れないように曲に残しました」と語り、バンドはアルバムから「優しいモノと複雑なモノ」をプレイ。情感あふれる楽曲を演奏し終えるとオーディエンスからは惜しみない拍手と声援が送られた。続けて未発表の新曲が披露され、キャッチーなメロディと力強い雄叫びがオーディエンスの気持ちを鼓舞するかの如く響き渡った。
ライブ終盤に彼らはレーザーが飛び交う美しいステージで「ショウガイレンサ」など攻撃的なナンバーを立て続けに熱演し、本編は終了。アンコールでは音源化されていない新曲「What' s with him」を演奏するなど、バンドは会場の熱気を最高潮に高めたまま初日を締めくくった。
なおツアーは今後愛知と大阪で実施されるほか、7月7日にはマレーシアでの追加公演の開催が決定した。さらに彼らはマレーシアで「wonderland(international edition)」を6月24日にリリース。この作品にはボーナストラック2曲を加えた全8曲が収められる。
HaKU“wonderland”Release Tour 2013
2013年6月16日(日)東京都 渋谷CLUB QUATTRO
2013年6月22日(土)愛知県 池下CLUB UP SET
2013年6月23日(日)大阪府 心斎橋Music Club JANUS
2013年7月7日(日)マレーシア The Venue, Pavilion KL
■HaKU / What's with him
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音楽ナタリー @natalie_mu
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