「今日が一番楽しい」ムック全国ツアーNHKホールで完結

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昨年12月の「MUCC Tour 2012“Shangri-La”」に続き開催されてきた、全国ツアー「MUCC Tour 2013 "Shangri-La"」が、3月31日に東京・NHKホールにてファイナルを迎えた。

「MUCC Tour 2013 "Shangri-La"」NHKホール公演の様子。(撮影:緒車寿一)

「MUCC Tour 2013 "Shangri-La"」NHKホール公演の様子。(撮影:緒車寿一)

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逹瑯(Vo)(撮影:緒車寿一)

逹瑯(Vo)(撮影:緒車寿一)

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ミヤ(G)(撮影:緒車寿一)

ミヤ(G)(撮影:緒車寿一)

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YUKKE(B)(撮影:緒車寿一)

YUKKE(B)(撮影:緒車寿一)

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SATOち(Dr)(撮影:緒車寿一)

SATOち(Dr)(撮影:緒車寿一)

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最新アルバム「シャングリラ」を携えて東京・LIQUIDROOM ebisu公演からスタートし、全18公演が行われた今回のツアー。ライブハウス公演では4人の演奏と照明のみのシンプルな形でステージが展開されたが、NHKホール公演ではホール会場ならではのダイナミックな装置や演出を取り入れたパフォーマンスが繰り広げられた。

開演時刻を迎えると、怒号のような歓声が沸き起こる中でメンバーが順番に姿を見せる。そして最後に現れた逹瑯(Vo)は3階まで見渡すと「Are youe fucki'n ready?」と絶叫。それをきっかけに、SATOち(Dr)、YUKKE(B)、ミヤ(G)によるヘビーなイントロとともに「Mr. Liar」が始まった。

「シャングリラ」の曲を中心としたセットリストは昨年12月に行われた「MUCC Tour 2012 "Shangri-La"」の内容からほぼ変更はなかったが、4人の奏でるアンサンブルは強固なものになり、可動式のLEDスクリーンなど多彩な演出とともにより深みを持って観客に届けられた。「G.G.」ではSATOちのマーチングドラムにあわせてスクリーンに行進する映像が上映され、逹瑯の艶のあるボーカルが響く「アルカディア featuring DAISHI DANCE」では巨大なミラーボールの光が場内を彩る。逹瑯が「"Shangri-La"ツアーファイナルへようこそ。明日のことなんかなんにも考えなくていいから」と言い放つと、観客はその言葉に歓声で応え、会場の熱をさらに上げた。

続いてのブロックでは、美しいハンドクラップに乗せて、逹瑯とミヤが挑発するような声を絡ませた「ハニー」、明滅するライトが刺激的な空気を醸し出した「ネガティブダンサー」など、アグレッシブなロックチューンが連続投下される。一転してノスタルジックなムードが漂う「終着の鐘」では夕闇の情景がスクリーンを彩り、ミヤのカッティングから「夜空のクレパス」が始まると映像は満天の星空へと変わる。曲にあわせて次々と変化する演出にオーディエンスは見入ったが、特に彼らを驚かせたのは「狂乱狂唱~21st Century Baby~」の演出だった。LEDスクリーンの上に作られたステージの上に逹瑯が現れると、どよめきが沸き、その声は興奮した歓声へと変わっていく。逹瑯は足元の照明を手にとると、歌いながらそれを高く掲げ、観客を煽る仕草をみせる。その度肝を抜く演出に大きな喝采が贈られた。

「娼婦」でファンを喜ばせたあと、逹瑯は「15周年はもう少しで終わりますが、16年目のムックに期待しててください」と宣言。そこから4人はラストに向けて「ファズ」を皮切りに「YOU & I」や「蘭鋳」など新旧のナンバーを間髪入れずに披露していく。本編を締めくくった「シャングリラ」ではまばゆい光がステージを覆い、4人のシルエットだけが轟音の中で浮かび上がる。さらにラストは結成からこれまでの軌跡をたどる映像が高速で流れ、ムックの15年の足跡をオーディエンスに刻み付けた。

威勢のいいoiコールとハンドクラップに導かれ観客の前に現れた4人は、Tシャツ姿のラフな格好。逹瑯が伸び伸びした表情で「今日は飲んじゃうよ! もう歌わなくていいし!」とが語ると、観客は笑い声をあげた。その流れで始まったMCではYUKKEが「楽しい感じがどんどん加速していった結果、今日が一番楽しいライブです」とツアーを振り返り、ミヤは「誰かがデカイ動きもせず続けてこれてよかったね」「ムック15年やってて足の裏の皮が厚くなった」と明かす。SATOちも破顔で観客に挨拶し、充実したライブであることを伺わせた。

アンコール1曲目の「Marry You」は、逹瑯が描いたイラストがスクリーンに投影されたり、ブーケトスが行われたりとハッピーなムードが漂う。途中で逹瑯がうっかりマイクを落とすハプニングも発生したが、曲の雰囲気と相まって和やかな空気が会場を包み込んだ。軽やかなリズムに会場全体が踊った「前へ」、逹瑯のグロウルとスクリーンを埋め尽くす眼球の映像がマッチした「MAD YACK」と続き、ツアーのラストナンバーとなったのは「MOTHER」。「これが『Shangri-La』ツアーファイナルです! ありがとう!」と叫んだ逹瑯の顔には、万感の表情が浮かぶ。そして壮大なサウンドと、万華鏡のようなカラフルな映像が場内を満たし、ライブを大団円へと導いた。

なおムックは6月7日に沖縄で「MUCC Tour 2013 "Shangri-La" ウラファイナル」と題したライブを開催。さらに「MUCC Tour 2013 "Shangri-La"」の模様を収めた映像作品を秋にリリースするほか、今年2回目となる全国ツアー「MUCC 2DAYS CIRCUIT 2013 "Hypnos & Thanatos"」を10月から行う。

ムック「MUCC Tour 2013 "Shangri-La"」
2013年3月31日 東京都 NHKホール公演セットリスト

01. Mr. Liar
02. 塗り潰すなら臙脂
03. G.G.
04. アルカディア featuring DAISHI DANCE
05. ニルヴァーナ
06. ハニー
07. ネガティブダンサー
08. ピュアブラック
09. 終着の鐘
10. 夜空のクレパス
11. 狂乱狂唱~21st Century Baby~
12. 娼婦
13. ファズ
14. 風と太陽
15. YOU & I
16. 蘭鋳
17. シャングリラ
<アンコール>
18. Marry You
19. 前へ
20. MAD YACK
21. MOTHER

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