ライブ会場となったニュージャパンは、新宿歌舞伎町にあるキャバレー跡地。昭和の香りが残るギラギラした内装にあわせて、メンバーは黒いスーツ、胸のはだけたシャツ、黒サングラスというホスト風の衣装でステージに現れた。この日のライブは「石」からスタート。「こころに脂肪がついちゃった」で、前野健太はギターを激しくかき鳴らしながら叫ぶような歌声を響かせる。
バンド編成でのライブは、吉田悠樹(二胡, G)が作曲した「スプリング」や、「酸いも甘いも」「看護婦たちは」といった新曲を交えつつ展開されていく。その後バンドメンバーが一旦退場し、前野はステージから長く伸びる花道を歩きながら、アコースティックギターの弾き語りでAKB48のカバー「ヘビーローテーション」などを熱唱した。
そして前野がステージに戻って「マン・ション」を弾き語りで披露していると、会場の後方から
再びDAVID BOWIEたちがステージに上がり、前野以外のメンバーと石橋英子で、観客から寄せられた「青パパイヤ」「歌舞伎町」というお題を元にした即興演奏を披露する。「国歌コーラン節」では前野のガイドで会場中の観客が大合唱し、石橋英子がステージから降りると、前野は再び荒々しいバンド演奏にあわせて「豆腐」「コーヒーブルース」などを振り絞るように力いっぱい熱唱。「東京2011」の胸を打つような迫真のパフォーマンスでライブ本編はラストを迎えた。
アンコールでは前野とともにアナログフィッシュの3人が登場。「トーキョードリフター」や、アナログフィッシュの楽曲「UNKNOWN」、前野健太の楽曲「ダンス」を前野&アナログフィッシュの特別編成で披露した。さらにこの後バンドメンバーをDAVID BOWIEたちに入れ替えて「鴨川」「天気予報」が演奏され、最後にこの日の出演者が全員で「東京の空」を合唱した。
鳴り止まない拍手に応えて前野はもう一度ステージに上がり、花道を歩きながらマイクなしでアコースティックギターの弾き語りを行った。今度は会場にいる全員で「18の夏」「あたらしい朝」を歌い、最高の盛り上がりの中でワンマンツアーは大団円を迎えた。
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- 前野健太 | オフィシャルサイト | maenokenta.com
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音楽ナタリー @natalie_mu
前野健太ツアー最終公演、キャバレー跡地に豪華ゲスト登場 http://t.co/ay0FLu3x