被災地での苦悩と無力感、吉川晃司の密着ドキュメント本発売

2011年の吉川晃司に密着した書籍「別冊カドカワの本 愚 日本一心 吉川晃司」が本日1月12日に発売された。

布袋寅泰とのユニット・COMPLEXの21年ぶりのライブなど、「日本一心」というテーマを掲げてエンタテインメントで精力的に東日本大震災の被災地復興支援を続けている吉川晃司。彼は地震発生後に素性を隠して被災地を訪れボランティア活動を行い、自然の脅威を目の当たりにして愕然とする。「仮面ライダーW」で子供たちのヒーローである「仮面ライダースカル」を演じた吉川だが、津波で父親を亡くした少年の「仮面ライダーは津波のときに助けに来なかったから嫌いだ……」という言葉にショックを受け、無力感に襲われながら石ノ森章太郎の故郷・石巻で「エンタテイメントにできることは何か」を自問自答する。

今回の本では、初めて明かされる吉川晃司の苦悩と葛藤、そして愚直なまでの行動の裏にある真摯な思いを正確に伝えるために、吉川本人の証言を交えて徹底的に掘り下げる。さらに書家・紫舟との対談、京都大学原子炉実験所助教・小出裕章との対談も収録。反原発を提唱する小出に対し、広島出身の吉川が原発の真実を問う。なお表紙には、紫舟が「吉川晃司を一字で表すと」という質問に対して答えた「愚」という文字が使用されている。

また、WOWOWプライムでは1月20日（金）22:00よりドキュメンタリー番組「ノンフィクションW 吉川晃司 ヒーローになれなかった日～新たなる挑戦・日本一心～」をオンエア。こちらは「ロックアーティスト・吉川晃司」の27年、そして「人間・吉川晃司」の46年を掘り下げたドキュメントで、ツアー先での姿も交えながら吉川の動きを追い、広島・修道高校時代の水球部のチームメイトを含む同級生たちの証言などで彼ののルーツを辿る。また、デビュー映画「すかんぴんウォーク」監督の大森一樹、吉川晃司をモデルにしたキャラクターが登場するマンガ「TO-Y」の作者・上條淳士、映画「レディ・ジョーカー」の監督・平山秀幸、書家・紫舟による証言もオンエアされる。

WOWOWプライム「ノンフィクションW 吉川晃司 ヒーローになれなかった日～新たなる挑戦・日本一心～」

2012年1月20日（金） 22:00～23:00
2012年1月22日（日） 11:00～12:00
2012年1月29日（日） 24:00～25:00