Eve「Under Blue」ツアー閉幕、Kアリーナで作った最高の夏の思い出

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Eve最大規模のアリーナツアー「Eve Arena Tour 2025『Under Blue』」の最終公演が8月24日に神奈川・Kアリーナ横浜で開催された。

Eve(Photo by Takeshi Yao)

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オーケストラとの共演

「Eve Arena Tour 2025『Under Blue』」最終公演より。(Photo by Takeshi Yao)

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このツアーはEveが昨年11月リリースの最新アルバム「Under Blue」を携え、今年7月より全国5都市10公演を回ったもの。「Under Blue」の収録曲を中心とした全22曲を没入感のある映像演出とともに届け、アルバムのテーマとなっているさまざまな青の世界観を描き出した。この記事ではツアーファイナルであり、Kアリーナ横浜2日目となる8月24日公演の模様をレポートする。

アコースティックギターを弾くEve。(Photo by Takeshi Yao)

アコースティックギターを弾くEve。(Photo by Takeshi Yao)[拡大]

SEとして「Under Blue」が流れる中、猫や青空をモチーフにしたオープニング映像が全長28mの巨大スクリーンで上映されたのち、ステージにはバンドメンバーのNuma(G)、中村昌史(B)、SUNNY(Key)、堀正輝(Dr)、ジョージ林(Sax)、てつ(Manipulator)、伊藤彩率いるストリングス隊が持ち場に着く。約2万人のファンの期待と興奮が渦巻くアリーナのステージに現れたEveはライブの幕開けとして「花星」を披露。迫力あふれるサウンドに乗せて、祈りを捧げるように歌声を放つ。希望の物語を紡いだ「冒険録」のあとには、空気を切り裂くような鋭利なギターサウンドをきっかけに「アウトサイダー」へ突入。Eveのダークサイドが炸裂し、観客が腕に着けている自動制御LEDライトがアッパーなビートに乗せて激しく揺れ動いた。

アルバムツアーができた喜び

「Eve Arena Tour 2025『Under Blue』」最終公演より。(Photo by Takeshi Yao)

「Eve Arena Tour 2025『Under Blue』」最終公演より。(Photo by Takeshi Yao)[拡大]

海底へと深く潜り込んでいくような映像を経て「Bubble」に移ると、Eveのパフォーマンスだけでなく、多彩な演出にも目を奪われる。銀河のようなアニメーションをバックにシャボン玉が宙を舞い、青や白のレーザーが光る幻想的な空間で、Eveの瑞々しい歌声は強い存在感を示した。また「ティーンエイジブルー」ではEveが過ぎ去った日々に思いを馳せるようにエモーショナルなギターを鳴らし、重低音の効いた「lazy cat」「さよならエンドロール」ではどこか鬱々としたムードをまといながら、心の内を吐き出すように歌った。

アリーナに再び熱気を呼び込んだのは「虎狼来」。巨大スクリーンと透過スクリーンに鮮やかなネオン街のアニメーションが映し出される中、Eveはリフトアップしたステージの上で生き生きとパフォーマンスし、高揚感をもたらした。Eveの目の前に広がるのは、アリーナを埋め尽くす約2万人の姿。「一番上の人、落ちないでくださいね。レベル7!」とスタンド席のオーディエンスを心配しつつ、「『Under Blue』の発売からけっこう時間が経っちゃったんですけど、この夏にアルバムツアーを回ることができてうれしいです」と喜びをあらわにした。

「全部出しきって帰ってくれ。OK?」

「Eve Arena Tour 2025『Under Blue』」最終公演より「デーモンダンストーキョー」のパフォーマンスシーン。(Photo by Takeshi Yao)

「Eve Arena Tour 2025『Under Blue』」最終公演より「デーモンダンストーキョー」のパフォーマンスシーン。(Photo by Takeshi Yao)[拡大]

ライブが折り返しを過ぎ、怒涛の勢いで楽曲を畳みかけるEve。ヘビーなロックサウンドの「デーモンダンストーキョー」ではステージをゆったりと歩きながらメガホンを手に挑発的にパフォーマンスし、初期からの人気曲「ドラマツルギー」ではエネルギッシュな歌声で会場をヒートアップさせていく。勢いのそのままに、熱情ほとばしるバンドセッションを経て投下されたのは社会現象を巻き起こした大ヒット曲「廻廻奇譚」。疾走感のあるサウンドとEveの突き抜けるような歌声が重なり、盛り上がりは絶頂に達した。

「ラストスパート、全部出しきって帰ってくれ。OK?」と声をかけたEveは「ぼくらの」や「心海」で再びオーケストラと共演。優しくも力強い歌声や壮大なサウンドが場内を満たし、オーディエンスの心に深い感動を呼び起こす。祝祭感に満ちた「花嵐」のあとには、Eveが聴く人にとってお守りになるよう願って制作した「夢に逢えたら」へ。アコースティックギターを弾きながら温もりのある歌声を届けるEveの姿を、観客のスマートフォンのライトが穏やかに照らした。

最高の夏の思い出

Eve(Photo by Takeshi Yao)

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アンコールでステージに再登場したEveは、キャッチーなラブソング「心予報」やミステリアスなムードの最新曲「ゴーストアベニュー」を披露。ファンやスタッフに感謝を述べながら「こんなに大きな会場でライブができて、最高の夏の思い出になりました」と言い、「なんだかんだ15年も活動しているんですよね。長かったようなあっという間だったような。Eveの音楽を通じて、みんなとこの場に集まって、それだけで奇跡みたいなもので。皆さんと出会えて幸せです」とあふれる思いを口にした。巨大なブルーのボールやカラフルなバルーンが観客の頭上に飛び交う中、アリーナツアーは「お気に召すまま」でにぎやかに閉幕。Eveは「これから各々の生活に戻っていくと思いますが、僕はこれからも音楽を作っていきますので、また次会うときまで元気でいてください」とファンと再会を誓ってステージをあとにした。

11月22日と23日にはEveの活動15周年を記念したワンマンライブ「Eve Anniversary Live『UNDERCOVER』」が行われる。

Eve X投稿

セットリスト

「Eve Arena Tour 2025『Under Blue』」2025年8月24日 Kアリーナ横浜

01. 花星
02. 冒険録
03. アウトサイダー
04. Bubble
05. ティーンエイジブルー
06. 群青讃歌
07. lazy cat
08. さよならエンドロール
09. 藍才
10. 虎狼来
11. Midnight Runway
12. ファイトソング
13. デーモンダンストーキョー
14. ドラマツルギー
15. 廻廻奇譚
16. ぼくらの
17. 心海
18. 花嵐
19. 夢に逢えたら
<アンコール>
20. 心予報
21. ゴーストアベニュー
22. お気に召すまま

公演情報

Eve Anniversary Live「UNDERCOVER」

2025年11月22日(土)兵庫県 GLION ARENA KOBE
2025年11月23日(日)兵庫県 GLION ARENA KOBE

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Eve「Under Blue」ツアー閉幕
Kアリーナで作った最高の夏の思い出🎐

「15年も活動しているんですが、
これからも音楽を作っていきます」

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