ベボベ武道館ライブに山口一郎、福岡晃子、呂布が飛び入り

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Base Ball Bearが、昨日1月3日に日本武道館公演「10th Anniversary tour (This Is The)Base Ball Bear part.2『Live 新呼吸』」を開催した。

昨日の武道館公演の模様は4月4日にDVD化されることが決定している。(撮影:古溪一道)

昨日の武道館公演の模様は4月4日にDVD化されることが決定している。(撮影:古溪一道)

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小出祐介(撮影:古溪一道)

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関根史織(撮影:古溪一道)

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湯浅将平(撮影:古溪一道)

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堀之内大介(撮影:古溪一道)

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以前ナタリーPower Pushのインタビューで、2009年に行った初武道館公演は消化不良な部分があったと告白していたフロントマンの小出祐介(Vo, G)。2度目の武道館公演となる今回は、笑顔にあふれ、現在のBase Ball Bearの魅力をあますことなく詰め込んだ充実の2時間半となった。

客電が灯る中、堀之内大介(Dr)がガッツポーズを決めながら登場したオープニングから会場は大盛り上がり。堀之内が刻むリズミカルなドラムにあわせて、北の客席エリアに座っていた小出、関根史織(B, Vo)、湯浅将平(G)にスポットライトが当てられると、どよめきにも近い声が沸き起こった。意表を突く登場シーンを経て、小出が「こんばんは。Base Ball Bearです」と挨拶。そのまま「夕方ジェネレーション」が始まり、落ち着いたアンサンブルと小出の伸びやかなボーカルが会場に広がる。続いて、ライブモード全開の「Stairway Generation」、盛大なoiコールと清涼感あるサウンドスケープが融合した「ELECTRIC SUMMER」が披露され、オーディエンスの熱狂を加速させていく。

「今日はBase Ball Bearの2011年の大晦日ってことで、僕ら2011年に感じたことを捨て去るつもりです」という小出の宣言のあとは、「yoakemae」「Fragile Baby」「short hair」といった最新ナンバーを連発。バラエティに富んだサウンドを4人で紡ぎ出し、改めてバンドの底力を証明してみせた。

演奏中は真剣な表情の4人だが、MCとなれば一瞬で素顔に。中盤のMCでは観客を座らせ、10年間のバンド生活の中で印象に残っている出来事を16位~20位まで紹介するコーナーを展開。湯浅が「(銭湯で見た)ホリくんの足が意外と長かった」と語れば、堀之内が長崎の眼鏡橋で小出のメガネをマネージャーが壊した事件を明かし、関根は以前男子トイレで用を足してしまった出来事を激白。珍事件の数々が武道館のステージで明かされ、会場は笑いであふれた。

ゆるい雰囲気を断ち切るかのように、小出が「あと10年くらいこのメンバーでがんばりたいと思います。50歳でBase Ball Bearってどうなんだろうとは思うんだけど……。今後とも引き続きBase Ball Bearをよろしくお願いします」とファンに約束したことをきっかけに後半戦がスタート。関根のキュートなボーカルが華やかな雰囲気を醸し出す「WINK SNIPER」、会場を沸かせた堀之内と小出の激しいセッションから流れた「転校生」と、新旧のナンバーが続く。このパートで最も盛り上がったのは「kimino-me」。この曲では、サカナクションの山口一郎が飛び入り参加し、スペシャルゲストの登場で会場は大歓声に包まれダンスフロアと化す。曲の終盤では小出と山口の、相性抜群のツインボーカルが響きわたった。

湯浅がセクシーな仕草を見せたり、ステージを駆け回ったりした「十字架YOU and I」に続き、「スイミング・ガール」「海になりたい」「海になりたい part.2」と「海」にちなんだ楽曲をメドレー形式で届けたパートのあとは、プラネタリウムのような演出とともに「新呼吸」が披露される。静寂の中で丁寧に奏でられる同曲には、新たな一歩を踏み出したBase Ball Bearの力強い意志がにじみ出ていた。小出が「ここからが始まり!」と宣誓したのに続き、本編は最終ブロックに突入。金テープが舞う中での「LOVE MATHEMATICS」、「武道館!」という小出の叫びが炸裂した「CRAZY FOR YOUの季節」と、ライブの定番曲が武道館を揺らした。

本編だけでも仕掛けは十分だったが、アンコールでもサプライズを用意したメンバーたち。小出の「僕のディーヴァacco! 僕のプライベートの友達、呂布!」という紹介で福岡晃子(チャットモンチー)と呂布が呼び込まれる。この6人で披露されるのは、もちろん異色コラボが話題を呼んだ「クチビル・ディテクティヴ」だ。小出とaccoが見つめ合いながら歌声を重ねたかと思えば、呂布と小出が肩を組みながら熱唱する。そんな友人同士ならではの和やかな空気は、自然とオーディエンスの笑顔を誘った。そして、ラストナンバーとして届けられた「祭りのあと」が終わると、この日一番の歓声と拍手が会場いっぱいを満たした。

「我々Base Ball Bearは全力で音楽を、バンドを楽しんでいきたいと思ってます」という力強い宣言でアンコールのMCを締めた小出。結成11周年に突入したバンドの動向に注目が集まるところだ。

「10th Anniversary tour (This Is The)Base Ball Bear part.2『Live 新呼吸』」@日本武道館 2012年1月3日 セットリスト

01. 夕方ジェネレーション
02. Stairway Generation
03. ELECTRIC SUMMER
04. yoakemae
05. Fragile Baby
06. short hair
07. GIRL FRIEND
08. BOYFRIEN℃
09. WINK SNIPER
10. 転校生
11. kimino-me
12. 十字架YOU and I
13. スイミング・ガール~海になりたい~海になりたい part.2
14. 新呼吸
15. changes
16. LOVE MATHEMATICS
17. CRAZY FOR YOUの季節
<アンコール>
18. クチビル・ディテクティヴ
19. Tabibito In The Dark
20. 祭りのあと

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