Creature Creature今年最後のライブで「来春に新作」宣言

Creature Creatureのライブツアー「PNEUMA TOUR」の大阪公演が11月24日、OSAKA MUSE HALLで行われた。

2011年を締めくくる今回のツアーは、東京・目黒鹿鳴館で3日間と大阪で1日の計4公演を実施。「供儀」「密殺」「昇天」とそれぞれサブタイトルが付けられた鹿鳴館3DAYS公演は、3日間ともセットリストが全く異なるという意欲的な内容で、連日異なる新曲が1曲ずつ披露されファンの間で話題を集めていた。

「死霊」と題されたツアーファイナルの大阪公演は、途中から演奏が激しくなるダークな「Mirrors」、ムーディな小楽曲「真空」という組曲的な流れでスタート。そしてバンドは「真空」の余韻をかき消すように、「Dream Caller」「Amor Fati」で会場の温度を一気に上昇させていく。

「Cluster」「星憑き」「Black Hole」といったライブの定番曲を経て、バンドは今回のツアーで初披露となった新曲を立て続けに演奏。Shinobu（G）が作曲した「楽園へ」ではHiro（G）とのツインリードソロも取り入れられ、Creature Creatureの新たな可能性を感じさせる仕上がりで大阪の観客を大いに盛り上げた。

その後、「秘苑」「天醜爛漫」といったミディアムテンポの楽曲で会場の空気を一変。エモーショナルな楽曲でファンの心を打った後に、上半身裸になったMorrie（Vo）は「ここから最後までいくんでよろしく！」と観客を煽る。人気ナンバー「Gone By Rain」「RED」で再び会場をヒートアップさせると、攻撃的なアッパーチューン「DEAD RIDER」「SWAN」で観客の盛り上がりは沸点へと到達。フロアが混沌とした空気に包まれた中、Morrieはひと呼吸置いてから本編ラストナンバー「春の機械」をゆったり歌い始めた。曲の合間では天井に備え付けられたミラーボールが回転し、メランコリックな曲調と相まって会場を別世界へと誘う。Hitoki（B）＆Sakura（Dr）のリズム隊が演奏をグイグイと引っ張り、Hiro＆Shinobuがきらびやかなギターサウンドで楽曲を徐々に盛り上げていき、最高潮の中ライブ本編は終了した。

観客の声援に応えてアンコールに現れた5人はまず、「Ataraxia」を披露する。そしてMorrieの「本編で新曲2曲やったけど、ツアーも今日で最後だし、Hitokiくんの曲もやろうかな」というMCの後に、パワフルなアレンジの新曲「Aurora」もプレイ。2度目のアンコールでは、Morrieの「皆さん、今日は死霊になれましたか？」という呼びかけに続いて新曲「Andoromeda」と「虚空人形Es」が演奏された。

ここでライブは終了と思われたが、客電が点いても観客はなかなかフロアを離れようとはしない。そして、熱狂的なファンの声に反応し、メンバーが三度目のアンコールのためにステージに再登場。まず「TELOS」を演奏してから、Morrieが「今年最後のライブに来てくれてありがとうございます」と観客に挨拶する。続けて「来年の具体的な予定って知らないよね？ 新曲も貯まってきたので、春くらいには3rdアルバムを出したい」と語ると、客席からは大歓声が沸き起こった。さらにMorrieは「今年はライブを20本くらいやったけど、来年は50本くらいやりたいってHiroくんも言ってるので（笑）」と、驚きの言葉をファンに投げかけた。

その後、2011年の締めくくりとして各メンバーが観客に向けて挨拶。それぞれ2012年へ向けたポジティブな思いを口にし、最後にMorrieが観客に「じゃあ、何やりましょうか？」とアンコールで演奏してほしい楽曲をファンから集う。いろいろな曲名が挙がる中、Morrieは「もう1回全部やるか！（笑）」と言ってほかのバンドメンバーや観客の笑いを誘う場面も。そして、「レコーディングの公開リハーサルです」という言葉とともに、新曲を中心に5曲立て続けに演奏するというサービスぶりで、会場に集まったファンを喜ばせた。

2度目の「SWAN」が終了するころには、ライブがスタートしてから約3時間が経過。最高の盛り上がりの中、Creature Creatureにとって2011年最後のライブは幕を閉じた。

Creature Creature PNEUMA TOUR 「死霊」
2011.11.24＠OSAKA MUSE HALL セットリスト

01. Mirrors
02. 真空
03. Dream Caller
04. Amor Fati
05. Cluster
06. 星憑き
07. Black Hole
08. Golden Age [新曲]
09. Psyche
10. 楽園へ [新曲]
11. 秘苑
12. 天醜爛漫
13. Cosmos Blackness
14. Gone By Rain
15. RED
16. DEAD RIDER
17. SWAN
18. 春の機械
＜アンコール＞
19. Ataraxia
20. Aurora [新曲]
＜ダブルアンコール＞
21. Andoromeda [新曲]
22. 虚空人形Es
＜トリプルアンコール＞
23. TELOS
24. 楽園へ [新曲]
25. Aurora [新曲]
26. 千の闇夜に
27. DEAD RIDER
28. SWAN