氣志團×吉川晃司、2度目の対バンで直球カバー勝負

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氣志團の結成15周年およびメジャーデビュー10周年を記念した対バンライブシリーズ「極東ロックンロール・ハイスクール」の第26弾「~さよならは11月のララバイ~ 氣志團 vs 吉川晃司」が、11月29日に東京・SHIBUYA-AXで行われた。

アンコールで手を繋いで挨拶する吉川晃司と氣志團(撮影:小川舞)。

アンコールで手を繋いで挨拶する吉川晃司と氣志團(撮影:小川舞)。

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長ランとサングラス姿でオープニングを飾った吉川晃司(撮影:小川舞)。

長ランとサングラス姿でオープニングを飾った吉川晃司(撮影:小川舞)。

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黒子に支えられてシンバルキックを披露する綾小路翔(撮影:小川舞)。

黒子に支えられてシンバルキックを披露する綾小路翔(撮影:小川舞)。

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吉川に銅鑼キックをお願いする綾小路(撮影:小川舞)。

吉川に銅鑼キックをお願いする綾小路(撮影:小川舞)。

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綾小路のリクエストを受け、あっさりと蹴りあげる吉川(撮影:小川舞)。

綾小路のリクエストを受け、あっさりと蹴りあげる吉川(撮影:小川舞)。

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氣志團と吉川が対バンを行うのは、2009年9月以来約2年ぶり2回目。前回とは異なり、この日は吉川が先攻を、氣志團が後攻を務めた。

最初に始まった吉川のライブでは、オープニングSEとしてCOMPLEX「BE MY BABY」が鳴り響く。吉川と氣志團、双方のファンが大歓声を上げる中でイントロがブレイクすると「俺んとこ来ないか?」という吉川のセリフが。そのままステージ上のバンドメンバーは氣志團の「One Night Carnival」を奏で始め、吉川は黒の長ラン姿でステージに現れた。満員のオーディエンスが仰天する中、吉川は低めの渋い声でおなじみの名曲を熱唱し、場内の熱気を早くもピークに持っていった。

そして吉川が長ランを脱ぎ捨てると「1990」のイントロが始まり、またしてもフロアからは大歓声が起こる。間奏では吉川が華麗なギターソロを聴かせ、あらゆる角度からオーディエンスを魅了していく。その後もCOMPLEXのナンバーばかりを連続で4曲披露し、「恋をとめないで」では観客全員がサビを大合唱。吉川は歌詞を「氣志團との夜さ!」と替えて歌いあげ、ラストは恒例の見事なシンバルキックで締めくくった。

MCに入ると、吉川は「氣志團の皆さんとライブをやらせてもらうのは今回が2回目で。このクソつまんねえ世の中を元気にするためにも、今日はみんなに楽しんでもらわなきゃと思ってます」と気合を見せる。後半戦では「ジェラシーを微笑みにかえて」「LA VIE EN ROSE」など、自身の楽曲を5曲連続で熱唱。「ジェラシーを微笑みにかえて」ではステージに膝をつき、最前列のファンに向かって「I Love You!」と歌いかけるなどファンサービスも万全。最後のナンバーが終わると再び力強いシンバルキックを決め、フロアから大きな拍手を浴びる。そして「次はヤツらに任せるぜ!」と後輩にバトンを渡し、さっそうとステージを去って行った。

続いての氣志團のライブは、いつもどおりオープニングSEの「BE MY BABY」からスタート。オーディエンスの手拍子に迎えられてステージに登場した6人は、そのまま生演奏での「BE MY BABY」に入り、吉川に続いて観客を驚かせる演出を見せつける。曲の最後には早乙女光(Dance & Scream)がシンバルスタンドを運び入れ、綾小路翔(Vo)が吉川に負けじと強力な蹴りを決める。吉川より若干低い位置ながら見事にキックが入り、フロアからは歓声が沸き起こった。

綾小路はMCで先輩・吉川のライブを振り返り「持ってる人が持ってない人と同じことやっちゃダメでしょう! 学ラン着ちゃダメ! 『One Night Carnival』やっちゃダメ!」と、反則気味のネタの数々に抗議。舞台裏で学ラン姿の吉川に遭遇し「あっ、サプライズです」と言われたことを明かし「やることないですよ私!」と逆ギレする。しかし「それでもやるしかないんだぜ! 持たざる者が本気になったところを見せてやる!」と発奮し、オーディエンスを盛り上げた。

「木更津サリー」「恋人」の後、綾小路は吉川との2度目の対バンについての思いを語る。「『One Night Carnival』の掛け声はCOMPLEXの『Pretty Doll』を意識して作ったんです。……ひょっとして10年間伝わってなかった?(笑) そんな俺たちが吉川さんと対バンって、超ニセモノがホンモノと一緒にやってるわけですよ」。感慨深そうに話した後、ライブは後半戦へ。「One Night Carnival」のイントロでは再びシンバルスタンドが登場するが、先ほどとは異なり非常に高い位置。綾小路はスローモーションでシンバルに走り寄り、高々とキックを決めるが、左右から2人の黒子が支えて持ち上げていたというオチをつけて曲に入った。双方のファンが一体となって同じ振り付けで踊り、大サビでは大合唱が起こる。しかし今回も綾小路が歌っていない観客にケチをつけ「腹いせに何をやってもおかしくない! 吉川さんの家のポストに弱ったハトを2羽入れるぞ!」と脅すが、「……で、いつもだったらその人が悲しんで音楽を止めてしまってそれはお前らのせいだぞ、だから歌えってなるんだけど……吉川さん、特に気にせずにハト食べるんじゃないか? 『俺が歩いてるところはどこでも無人島だぜ』みたいな感じ?」と不安そうな表情を見せ、会場を爆笑させていた。

氣志團のラストナンバーは「MY WAY」。曲の終わりには天井からバンドロゴをあしらった銅鑼が降りてきて、綾小路が“銅鑼キック”を披露し、見事なハイキックで本編を締めくくった。

アンコールでは綾小路が「今日がこのシリーズ26本目のライブなんですが、一番緊張しました……吉川さんのステージ観なきゃよかった(笑)」と語る。そしてステージに迎え入れた吉川から、緊張した表情や仕草に突っ込まれる綾小路に対しフロアから「かわいい!」という声が飛ぶと、吉川は「かわいいって言われるのいいよね。俺言われたことないもん(笑)」と返し、笑いを誘っていた。

2組のセッションで披露されたアンコールのナンバーは、吉川の「せつなさを殺せない」。曲終わりで再び銅鑼が降りてくると、綾小路は吉川にラストのキックを勧める。さきほど綾小路が決死のジャンプで蹴った高さを、吉川は跳びもせずに脚を振り上げてあっさりキック。綾小路が衝撃のあまり崩れ落ちる中、2組の2度目の対バンが幕を閉じた。

氣志團 Presents 極東ロックンロール・ハイスクール

~星と屑達のステージ~ 氣志團 vs 藤井フミヤ
2011年12月7日(水)東京都 Zepp Tokyo
OPEN 18:00 / START 19:00

~三人の若者と六人のおじさんのすべて~ 氣志團 vs フジファブリック
2011年12月13日(火)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00

~大きなフィートの木の下で~ 氣志團 vs 10-FEET
2011年12月14日(水)東京都 LIQUIDROOM ebisu
OPEN 18:00 / START 19:00

~おれがあいつであいつがおれで~ 氣志團 vs DJ OZMA
2011年12月21日(水)東京都 Zepp Tokyo
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年12月3日(土)

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