千葉・幕張海浜公園にて6月24日に大規模ビーチパーティ「BIG BEACH FESTIVAL '11」が開催され、砂浜を埋め尽くす約2万人のオーディエンスが開放感たっぷりのロケーションでダンスミュージックに酔いしれた。
FATBOY SLIMが地元ブライトンなどで行ってきた伝説の野外パーティ「Big Beach Boutique」の公式日本版としてスタートし、今回で3回目を迎える「BIG BEACH FESTIVAL」。今年はオリジナル版の企画者であるFATBOY SLIMがヘッドライナーを務め、会場は伝説のパーティを国内で再現したようなゴージャスな空間となった。
東日本大震災の影響により来日が中止されないか心配するファンも多かったFATBOY SLIMだが、そんな不安をよそに本人は笑顔で来日。「やっぱり日本は最高だね! 最初はこのような状況で大型パーティを行うかは正直迷ったけれど、チャリティTシャツを販売したり、収益の一部を寄付したりと、たくさんのチャリティが行われると聞いて、来ようって決めたんだ。みんなにも早く笑顔を取り戻してもらいたいしね!」と語った。
当日はひと足早く夏が到来したような、ビーチパーティにピッタリな気持ちのいい晴天に恵まれた。海岸の上空では2機の飛行機が旋回しながら煙幕で弧を描いたり、アクロバティックな低空飛行をしたりと、迫力あるフライトパフォーマンスで観客を魅了。また、昨年の世界選手権でダブルタイトルを獲得したF1が会場内を走るという、音楽フェス史上初の試みも行われた。
カール・コックスやスティーブ・ローラーといった大物のDJや、エンタテインメント性の高いラテンバンドTHE CUBAN BROTHERSのステージ、DJ YODA、
FATBOY SLIMのDJでは彼が自ら提案した企画「EYE PHONE」も実施。この企画は、彼のマッシュアップ曲「Bad Davis Saved My Life」でVJ用に使われている目の映像を、観客にあらかじめiPhone&携帯電話用アニメとして配布しておくというもので、DJプレイ中に同曲がかかると観客はそのアニメをステージに向って高く掲げた。
FATBOY SLIMが2時間のDJセットを終えると同時に大量の花火が打ち上げられ、歓喜の中でイベントは終了。ダンスミュージックファンを夢見心地にさせる豪華パーティは今年も大盛況のうちに幕を閉じた。
イベント終了後に「ダンスミュージックは永遠に消えないよ。どんなにシーンが変わっていっても、若者は人に出会いたいと思う。その出会いのBGMがダンスミュージックなんだ」と語ったFATBOY SLIM。また日本でDJプレイすることを堅く約束し、笑顔のまま次のツアー先へと旅立った。
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- BIG BEACH FESTIVAL'11
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音楽ナタリー @natalie_mu
初夏の砂浜に伝説のパーティ再現!BIG BEACHフェス大盛況 http://natalie.mu/music/news/50898