チャットモンチーのXmasライブにOKAMOTO'Sサンタ乱入

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チャットモンチーが12月18日、東京・中野サンプラザにてワンマンライブ「サンタが中野にキスをした」を開催した。

この日はアンプやドラムセットにも電飾が施され、クリスマス気分を盛り上げた。

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2011年4月からのツアーで、再び中野サンプラザでライブを行うチャットモンチー。

2011年4月からのツアーで、再び中野サンプラザでライブを行うチャットモンチー。

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「海から出た魚」を演奏するチャットモンチーの3人。

「海から出た魚」を演奏するチャットモンチーの3人。

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このライブはタイトルどおり、クリスマスシーズンに贈るスペシャルライブ。オープニングアクトには所属事務所の後輩でもあるOKAMOTO'Sが登場し、アグレッシブなパフォーマンスで場内を盛り上げた。

そしていよいよ主役のチャットモンチーが登場。鈴の音が鳴り響くステージ上には星空を模したイルミネーションが輝き、オーディエンスが感嘆の声を上げる。「ジングルベル」をBGMに登場した3人は「みなさんこんばんは、チャットモンチーです」という橋本絵莉子 (G,Vo)の挨拶に続き、クリスマスライブの幕を開けた。

1曲目は郷里・徳島で制作された最新ミニアルバム「Awa Come」から、阿波弁満載の歌詞で和ませる「青春の一番札所」。「それでは皆様 お手を拝借」と歌う橋本の声に続き、全員のハンドクラップがきれいに決まる。「親知らず」「Last Love Letter」と、徐々に会場のテンションを上げるような展開に続いては「Make Up! Make Up!」。可愛らしい歌詞の世界に福岡晃子(B,Cho)、高橋久美子(Dr,Cho)の鳴らすリズムが力強さを与え、チャットモンチーならではの空気を作り上げた。

「ひさしぶりのワンマンでクリスマスライブ、来ていただきありがとうございます!」と福岡が挨拶。トナカイの角をつけたスタッフを見ながら「トナカイがチューニングしとったね(笑)」と高橋が笑うと、福岡は「今日はこういう細かいプレゼントがたくさんあるので(笑)。最後まで楽しんでください」とファンの期待を煽った。

「ここだけの話」では橋本の軽やかな歌声と複雑に変化するバンドアンサンブルが絡み合い、オーディエンスの心をひきつける。そして「キャラメルプリン」は激情を感じさせるアレンジと夕焼け色のライティングで、会場の雰囲気を一変させた。青を基調とした鮮やかなLEDの演出と深みのある音像で、楽曲の世界をステージ上に展開したのは「海から出た魚」。チャットモンチーのさまざまな魅力を存分に味わえるパートとなった。

ここで高橋が「今日はめっちゃいい話があります」、福岡が「一番大きいプレゼントがあります」と前フリし、2011年3月のニューアルバムリリースと4月からの全国ツアー開催を発表。歓喜するファンを前に福岡は「まだ制作中なのに、出ることは決まっているという厳しい世の中ですよ(笑)」と苦笑い。そしてどんなアルバムになるか尋ねられ「今回は作り始める前から、暗い世の中でもこれを聴いたときに『ええかな』って思えるようなアルバムを作りたいと考えてたんです」と語る橋本に、高橋と福岡は「初めて聞いた!(笑)」と、アルバムに込められたリーダーの想いに驚いた表情を見せていた。

続いてはこのアルバムに収録されるという新曲を披露。冬にぴったりの、温かみを感じさせるミディアムバラードに、オーディエンスもうっとりと聴き入る。そして「チャット唯一のクリスマスの曲をやりたいと思います」という福岡の曲紹介に続き、「迷迷ひつじ」。切ない歌詞と軽やかな3人のサウンドがホールに響き渡った。

ここで福岡は「Twitterでみなさんからリクエストを募って、1位になった曲を今からやるんですけど……これ何かの陰謀だと思うんですけど(笑)、私たちがずっと避け続けてきた曲なんですよ! もう歌詞的にも27、8歳になって歌う曲じゃないし(笑)」と次の曲を紹介。そんな言葉に続いて披露されたのは2005年のメジャーデビュー作「chatmonchy has come」に収録された「夕日哀愁風車」。ストレートなビートに若々しい歌詞が乗った懐かしのナンバーが終わると、いよいよライブもラストへ。最後は「湯気」「風吹けば恋」を演奏し、福岡の「ありがとうございました! みなさんによいクリスマスを!」という挨拶で本編が締めくくられた。

アンコールの手拍子に応えるようにステージには再び明かりが灯る。トナカイの着ぐるみを着た人物が1名、サンタクロースに扮し付け髭をつけた人物が2名ステージに登場し、客席からは一瞬拍手が起こるが、その様子はやや挙動不審。トナカイのドラマーがバスドラを踏み始め、サンタのギタリストとベーシストが鳴らしたイントロは「シャングリラ」。そこへ同じくサンタクロースの衣装をまとい、OKAMOTO'Sのオカモトショウ(Vo)がステージに飛び込んできた。

ステージ上の怪しい人物たちは実はOKAMOTO’Sで、その正体に気づくと、会場は笑いに包まれる。ショウは普段のライブと同じく、ステージを縦横無尽に歩き回りながら「シャングリラ」を熱唱するが、そこへ「なんやなんや!」とチャットモンチーの3人が登場。OKAMOTO'Sから楽器を奪い返した3人は「人の畑荒らすな!」「これが本物や!」と言いながら“本物”の「シャングリラ」を披露。途中からはなぜかOKAMOTO'Sの4人がバックダンサーとして再び乱入し、橋本が笑いすぎて歌えなくなる一幕も見受けられた。

「茶番に付き合っていただきありがとうございます(笑)」と福岡が挨拶し、アンコールではさらなる新曲を披露。疾走感とさわやかさに満ちたこの曲に続き「ハナノユメ」を演奏した後は、ついに最後のナンバー「やさしさ」へ。しっとりと始まったイントロから重厚なアンサンブルへの流れでオーディエンスを釘づけにし、クリスマスライブのラストを凄みのあるパフォーマンスで飾った。

チャットモンチー「サンタが中野にキスをした」
2010年12月18日 中野サンプラザ セットリスト

01.青春の一番札所
02.親知らず
03.Last Love Letter
04.Make Up! Make Up!
05.ここだけの話
06.キャラメルプリン
07.My Sugar View
08.海から出た魚
09.新曲
10.迷迷ひつじ
11.東京ハチミツオーケストラ
12.夕日哀愁風車
13.湯気
14.風吹けば恋

EN-01.シャングリラ
EN-02.新曲
EN-03.ハナノユメ
EN-04.やさしさ

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shinmachi @shin23machida

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