9mm×ブンブン×SOILのカオティック競演に新木場激震

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9mm Parabellum Bulletが自称“9mmの日”に開催している恒例の自主企画イベント「カオスの百年」が、9月9日に新木場STUDIO COASTで行われた。

怒涛のフェスシーズンと自主企画イベントを終え、ひと段落した9mm Parabellum Bulletのメンバーたち。次回のライブは、10月24日にSHIBUYA-AXで行われるライブイベント「LESSTHAN*RIOT vol.2」の予定(写真:橋本塁)。

怒涛のフェスシーズンと自主企画イベントを終え、ひと段落した9mm Parabellum Bulletのメンバーたち。次回のライブは、10月24日にSHIBUYA-AXで行われるライブイベント「LESSTHAN*RIOT vol.2」の予定(写真:橋本塁)。

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写真は「カオスの百年 vol.7」の模様(写真:橋本塁)。

写真は「カオスの百年 vol.7」の模様(写真:橋本塁)。

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昨年の“9mmの日”には、日本武道館にてワンマンライブとして行われた同企画だが、今回は対バン形式で開催。SOIL & "PIMP" SESSIONSとBOOM BOOM SATELLITESの2組がゲスト出演し、それぞれの個性を発揮した熱演でフロアを揺らした。

開演と同時にステージに現れたのはSOIL & "PIMP" SESSIONS。社長(アジテーター)が「準備はいいか?」という叫びでイベントの幕を開けると、刺激的かつダイナミックなアンサンブルでオーディエンスの興奮を誘っていった。途中のMCで社長は「こんな素晴らしい組み合わせの中に呼んでもらえてうれしいです」と9mmへの感謝を述べ、「今日は3バンドでひとつのセットリストを作り上げるから!」と高らかに宣言。色彩豊かなナンバーを次々と披露し、ラストナンバー「SATSURIKUニューウェイブ」の前には「SOIL & PIMP」コールをオーディエンスとともに繰り広げ、フロアの一体感を高めた。

続いてのアクトはBOOM BOOM SATELLITES。転換中に巨大なロゴマークをあしらったバックドロップが掲げられると、歓声が沸き起こる。ライブは「DRAIN」で幕を開け、「BACK ON MY FEET」「MORNING AFTER」とライブ映えするアッパーチューンによって熱狂が加速していく。そして雄大なサウンドスケープを聴かせる「STAY」で会場の空気を変えた後は、ライブの定番「KICK IT OUT」とドライブ感のある「DRESS LIKE AN ANGEL」を間髪入れずに演奏。アッパーチューン2連発でフロアを再び沸騰させ、ステージを去っていった。

そしていよいよ9mm Parabellum Bulletのステージがスタート。SOIL & "PIMP" SESSIONSとBOOM BOOM SATELLITESが十二分にあたためたフロアに登場した4人は、演奏前から絶好調な様子。滝善充(G)は小走りでステージに駆け込み、中村和彦(B)は出てくるなりオーディエンスとコミュニケーションを取り始める。その様子から、メンバーがこのライブを存分に楽しもうとしていることがうかがえた。

「カオスの百年」は熱烈なファンが集うということもあり、セットリストや曲順はフェスや普段のイベントとはひと味違う内容に。ジャキジャキとしたギターがフロアを切り裂く「Wildpitch」でライブの口火が切られると、「Living Dying Message」「Discomunication」と激しいナンバーが間髪入れずに投下された。

フロアの熱気を受け、菅原卓郎(Vo,G)も上機嫌。「みんなすっかり沸騰しているようだね。今日は素晴らしいね」「異国のフェスにいるような素敵な夜になっていると思います」と語る。さらに「ライブDVD『actII』を観た人ならわかると思うけど、去年の9月9日に演奏した因縁のある曲を今からやります」と宣言するとMETALLICAの「Motorbreath」のイントロを奏で始めた。同曲は1年前の日本武道館公演でも披露されたが、高速ギターフレーズを弾いている間に滝の指がつるアクシデントが発生。そのときは他のメンバーのサポートもあり、演奏が中断されることはなかったが、メンバー自身はリベンジをしたかったようだ。今回は4人全員が完璧なプレイを見せ、オーディエンスの前で見事にリベンジを果たした。

滝が寝っ転がりながらギターをかき鳴らすなど、彼ららしい自由なプレイスタイルが光った「Finder」、赤と白の照明がドラマティックな曲を演出した「次の駅まで」の後、再び菅原が口を開く。「俺らの演奏に空間が沸騰してると、何でもうまくいく気がして。今日はそうなりそうで……ならなくて。でも皆がひとつの塊に瞬間があるかもしれない。そのためには、皆さんの体が沸騰しないといけないんだ」と丁寧な口調でオーディエンスを煽る。その言葉に続いたのは、スリリングな展開が印象的な「光の雨が降る夜に」。菅原の言葉によってフロアの一体感はさらに増し、オーディエンスのボルテージは最高潮に達した。

ライブのラストパートを飾ったのは、かみじょうちひろ(Dr)の叩き出す祭り囃子のようなリズムが会場を揺らした「Beautiful Target」、菅原の「思いどおりに暴れてくれよ!」というシャウトから始まった「The Revolutionary」、9mmサウンドが炸裂した「Love Call From the World」の3曲。演奏後は菅原がいつものようにうやうやしく一礼して、本編に終わりを告げた。

アンコールでは菅原が「また来年もよろしくお願いします」と、来年の“9mmの日”にもライブを行うことを約束。そして、本編に負けぬ破壊的なアンコールを展開すると、7回目の「カオスの百年」に幕を下ろした。

9mm Parabellum Bullet「カオスの百年vol.7」セットリスト

01. Wildpitch
02. Living Dying Message
03. Discomunication
04. Motorbreath
05. Finder
06. 次の駅まで
07. 光の雨が降る夜に
08. Beautiful Target
09. The Revolutionary
10. Love Call From the World

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音楽ナタリー @natalie_mu

9mm×ブンブン×SOILのカオティック競演に新木場激震 http://natalie.mu/music/news/37823

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