ぼくりり、“遺失物”や「星間飛行」カバー飛び出した日比谷野音ワンマン

10

550

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 118 414
  • 18 シェア

ぼくのりりっくのぼうよみが10月8日に東京・日比谷野外大音楽堂、本日15日に大阪・ユニバースでワンマンライブ「ぼくのりりっくのぼうよみ 遺失物取扱所」を開催した。この記事では東京公演の様子をレポートする。

「ぼくのりりっくのぼうよみ 遺失物取扱所」東京・日比谷野外大音楽堂公演の様子。(撮影:平田浩基)

「ぼくのりりっくのぼうよみ 遺失物取扱所」東京・日比谷野外大音楽堂公演の様子。(撮影:平田浩基)

大きなサイズで見る(全9件)

「ぼくのりりっくのぼうよみ 遺失物取扱所」東京・日比谷野外大音楽堂公演の様子。(撮影:平田浩基)

「ぼくのりりっくのぼうよみ 遺失物取扱所」東京・日比谷野外大音楽堂公演の様子。(撮影:平田浩基)[拡大]

“知らない間に忘れて失くしたものが捨てられた場所”というコンセプトで行われた「遺失物取扱所」。テレビ、ソファ、棚、柱、ランプ、ゴミ袋などが雑多に置かれたステージに、まずはバンドメンバーのタケウチカズタケ(Key)、HIRORON(DJ)、脇山広介(Dr)、高橋結子(Per)、須藤優(B)が登場し「after that」を軽やかに奏で始める。音に乗って姿を見せたぼくりりは胸に手を当ててお辞儀し、笑顔を浮かべながらバンドメンバーとユニゾンした。ステージが青いライトに包まれたエモーショナルな「sub/objective」に続いては、躍動感あふれるパフォーマンスで「CITI」が披露され場内に熱気が広がる。「collapse」ではダイナミックなサウンドとぼくりりの情感たっぷりの歌声が響いた。

ぼくのりりっくのぼうよみ(撮影:平田浩基)

ぼくのりりっくのぼうよみ(撮影:平田浩基)[拡大]

MCでぼくりりは「遺失物取扱所」のコンセプトについて「最近、自分の音楽の価値とか意味がわからなくなってしまったことがあって。今までライブをして、たくさん音楽を作ってきたので、それを振り返れたらいいなと思いました」とコメント。さらに「あっという間に夏が終わっちゃった気がして。夏の曲をカバーして思い出せたらと」と、ジャジーなキーボードの音色に乗せて真心ブラザーズの「サマーヌード」をカバーした。また彼は1月にリリースした最新アルバム「Noah's Ark」のリリースツアーにて、その収録曲を曲順通りに披露し同作のストーリーを表現したことを説明。「その『Noah's Ark』、曲をいくつかピックアップして順番を変えるとまた新しいストーリーが生まれるんです」と言葉を重ねると、「shadow」を皮切りに緊迫感のある雰囲気で全5曲を続けて届けていく。ラストの「Noah's Ark」では、映像と壮大なアンサンブルによって観客の目はステージに釘付けに。演奏後にはぼくりりが袖へとはけ、ステージのビジョンに「どうぞチルアウトください。遺失物取扱所」という文言が流れた。

「星間飛行」を歌うぼくのりりっくのぼうよみ。(撮影:平田浩基)

「星間飛行」を歌うぼくのりりっくのぼうよみ。(撮影:平田浩基)[拡大]

ひと息ついたぼくりりは、再登場するとみずみずしいサウンドの「SKY's the limit」を披露して会場の空気を一変させる。さらに「新しい曲を何曲か作ってきました。エッチな感じの新曲その1」という紹介から「playin'」で躍動感のあるパフォーマンスを見せた。「ああ、めっちゃ楽しい」と笑顔の彼は「マクロス(F)って観てました?」とフロアに投げかけ、ランカ・リー(中島愛)の「星間飛行」のカバーを披露。曲中には「キラッ☆」も決めつつ、原曲から大幅なアレンジを加えた同曲をしっとりと歌い上げた。「つきとさなぎ」「たのしいせいかつ」といった新曲などの演奏を経て、ラストナンバーを前に彼は「最初は1人でインターネットで曲を作ってたけど……月並みですが、メンバーやスタッフが力をくれてこういう場所を作ることができるんだな、来てくれてる人がいるから音楽ができるんだなって。みんなを引っ張ってくうえで、自分の曲に誇りを持ってることを再確認してこれから1歩踏み出していく所存。よろしくお願いします」とファンに約束し、大歓声を浴びる。最後は温かなアンサンブルに乗せ、観客と共に手を揺らしながら「Sunrise (re-build)」を届けた。

ぼくのりりっくのぼうよみ(撮影:平田浩基)

ぼくのりりっくのぼうよみ(撮影:平田浩基)[拡大]

アンコールではぼくりりに“インターネット先輩”と紹介された電波少女のハシシが登場。2人は電波少女の最新アルバム「HEALTH」より、ぼくりりとササノマリイが参加する「クビナワ」を歌い上げてファンを喜ばせた。「これからもぼくりりをよろしくお願いします!」とハシシが去ったあと、ぼくりりは「いろんな新曲が詰まった……なんか……あるじゃん……CDの……アレが出ます!」ともったいぶりながら新作アルバムがリリースされることを発表。そしてライブの最後にアルバムのオープニングナンバーを披露することを口にし「いやー、マジこの曲カッコいいんで。早くやりたい!……まだかな?」と無邪気にバンドメンバーの準備を急かして客席を和ませる。そしてホーンの音色が高らかに響く“エッチな感じの新曲その2”「罠」でフロアを沸かせて「ぼくのりりっくのぼうよみ 遺失物取扱所」を締めくくった。

「ぼくのりりっくのぼうよみ 遺失物取扱所」東京・日比谷野外大音楽堂公演の様子。(撮影:平田浩基)

「ぼくのりりっくのぼうよみ 遺失物取扱所」東京・日比谷野外大音楽堂公演の様子。(撮影:平田浩基)[拡大]

新作アルバムのタイトルは「Fruits Decaying」で、11月22日に発売される。なおライブで初披露された「たのしいせいかつ」と「罠」にはSOIL & "PIMP" SESSIONSが参加している。「罠 featuring SOIL & "PIMP" SESSIONS」は現在iTunes Store、レコチョク、mora、Apple Music、LINE MUSIC、Google Play Musicで配信中。

この記事の画像(全9件)

ぼくのりりっくのぼうよみ「ぼくのりりっくのぼうよみ 遺失物取扱所」2017年10月8日 日比谷野外大音楽堂 セットリスト

01. after that
02. sub/objective
03. CITI
04. collapse
05. サマーヌード
06. shadow
07. 在り処
08. Be Noble (re-build)
09. liar
10. Noah's Ark
11. SKY's the limit
12. playin'
13. 星間飛行
14. つきとさなぎ
15. たのしいせいかつ
16. Water boarding
17. 孤立恐怖症
18. Sunrise (re-build)
<アンコール>
19. クビナワ
20. 罠

ぼくのりりっくのぼうよみ「Fruits Decaying」収録内容

CD

01. 罠 featuring SOIL & "PIMP" SESSIONS
02. 朝焼けと熱帯魚
03. Butterfly came to an end
04. For the Babel
05. SKY’s the limit
06. playin'
07. つきとさなぎ
08. たのしいせいかつ featuring SOIL & "PIMP" SESSIONS

初回限定盤A付属CD

・久しぶりに歌ってみたCD(2tracks)

初回限定盤B付属CD

・久しぶりに歌ってみたCD(2tracks)

初回限定盤B付属DVD

・ぼくりり Live DVD 2017.05.21 @新木場STUDIO COAST(5tracks)

全文を表示

読者の反応

マシゲ フロンティア @masigefrontier

【ライブレポート】ぼくりり、“遺失物”や「星間飛行」カバー飛び出した日比谷野音ワンマン - 音楽ナタリー https://t.co/B4scf1ENal
#macross #マクロス #マクロスF #ぼくのりりっくのぼうよみ #星間飛行 #キラッ☆

コメントを読む(10件)

ぼくのりりっくのぼうよみの画像

関連商品

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 ぼくのりりっくのぼうよみ / 電波少女 / SOIL&"PIMP"SESSIONS の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。