音楽ナタリー

RADWIMPS、10周年当日の“胎盤”でスピッツと「スパイダー」コラボ

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RADWIMPS(撮影:植本一子)

RADWIMPS(撮影:植本一子)

RADWIMPSがメジャーデビュー10周年を迎えた11月23日に、神奈川・横浜アリーナで対バンツアー「10th ANNIVERSARY LIVE TOUR RADWIMPSの胎盤」の8日目公演を開催した。このツアーはRADWIMPSが10周年を記念し、リスペクトしているアーティストを招いて行っているもの。8日目公演にはスピッツが出演した。

スピッツは「運命の人」「バニーガール」を続けてオーディエンスを熱狂させる。ヘビーなベース音を合図に演奏された「けもの道」では、ステージからストロボが点滅。サビでは草野マサムネ(Vo, G)の伸びやかな歌声が場内に広がり、オーディエンスの体を揺らした。草野は「初めまして、僕たちスピッツというバンドです」と客席に向けて深々と頭を下げる。彼は続けて「今日は『胎盤』というタイトルで。僕らもライブハウスで対バン形式のライブによく出ていたときは必ず『スピッツと言います』と言っていたので、今日は初心に帰ってがんばろうと思います」と語る。そして「空も飛べるはず」が披露されると、観客から歓声が起こった。

草野は「ラッドのリハ観ちゃったからね。いいだろ? 羨ましいだろ?」と観客に自慢げに話し「俺らも負けてらんないね!」と声を上げる。すると三輪テツヤ(G)も「負けてらんないね! と言いつつ、スピッツは今日が今年最後のライブですけど。おじちゃんはどんどんちっちゃくなっていくんでね……」とユーモアたっぷりに話して観客の笑いを誘った。その後草野の「人前でやったことのない曲をやります」との声から、スピッツはRADWIMPS「叫べ」をカバー。オーディエンスから歓喜の声が上がる中、力強い演奏でフロアをさらに盛り上げた。草野の「楽しいです。今日皆さんに会えたことは、残りの人生の宝物にしたいと思います」という言葉のあと、4人は「魔法のコトバ」で温かいアンサンブルを紡ぎ、それぞれがピックやスティックをフロアに投げ込んでステージを降りた。

RADWIMPSはツインドラムの力強いビートに乗せて、アグレッシブなパフォーマンスを見せる。野田洋次郎(Vo, G)はステージを自由に跳ね回り、身ぶり手ぶりしながら歌唱して観客のテンションを引き上げていく。そして熱狂するオーディエンスの様子を見た野田も「いいなー! お前らー!」とうれしそうに声を上げた。その後もバンドはキラーチューンを連投しフロアの熱気をぐんぐんと高めていった。野田はスピッツに感謝を表したのち「女の子のこととか、好きっていう気持ちがまだわからなかった小5ぐらいのときに、スピッツの音楽を聴いたり、歌ったりしてました。でもあとから『あ、スピッツはこんなこと歌ってたのかな』ってわかることもあって。僕にとっての『愛してる』とか『好き』とか、その言葉の中には、どうしたってスピッツが何割かいるんです」と語り、スピッツ「チェリー」を弾き語りでワンコーラス歌い上げた。

その後披露された新曲「‘I’ Novel」で野田は、グルーヴィな演奏に乗せて、言葉をリズミカルに放っていく。サビでは桑原彰(G, Cho)が奏でるアルペジオが場内を包み込むように響いた。「10年後にこんなに多くの人の前でこの歌を歌うと思ってなかったです。精一杯歌います」という野田のMCから、バンドはデビュー10周年の記念すべき日にステージに立つ喜びを噛み締めるように、「25コ目の染色体」を届けた。

ファンによる「もしも」の大合唱に応え、アンコールを実施したRADWIMPS。ファンの「届いてる?」の声に、野田は「届いてる。全部届いてる! 俺らの思いは届いてますか?」とフロアに投げかけて大歓声を浴びた。そしてスピッツもステージに登場。草野は「バンドもお客さんもすごいやさしくて、法に触れない範囲で気持ちいい何かが入ってきてる感じがします」と語り、オーディエンスの笑いを誘う。そして2バンドはスピッツ「スパイダー」を一緒に演奏。曲中には田村明浩と武田祐介の2人のベーシストが向き合って楽しそうに演奏する姿も見られた。サビで野田と草野は美しいコーラスワークを響かせたり、同じマイクで歌唱したりして場内を大いに湧かせていた。

10th ANNIVERSARY LIVE TOUR RADWIMPSの胎盤(※終了分は割愛)

2015年11月28日(土)東京都 Zepp Tokyo(※追加公演)
<出演者>
RADWIMPS / Mr.Children

10th ANNIVERSARY LIVE TOUR FINAL RADWIMPSのはじまりはじまり

2015年12月23日(水・祝)千葉県 幕張メッセ国際展示場

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