「KIKKAWA KOJI 30th Anniversary Live "SINGLES+ RETURNS"」は今年春に行われたデビュー30周年記念ツアーから、4月16日の大阪・Zepp Namba公演の模様を収めたもの。吉川は2016年に公開される映画「さらば あぶない刑事」の役作りのためにバイクの運転を練習していた際に左足首を骨折しており、映像化された大阪公演を含む以降のツアーは左足を椅子に乗せて片足立ちでライブが行われていた。本来なら公演が中止になる状況ながら吉川は各地で熱いパフォーマンスを繰り広げ、骨折した左足でのシンバルキックも披露。今回のDVDとBlu-rayにはその熱気あふれるステージのほか、ツアーに密着したバックステージ映像も収録されている。
先行上映会終了後、吉川は大歓声を浴びながら舞台に登場。司会の荘口彰久から50歳になった感想を聞かれた彼は、特に実感はないと言いつつ「骨折は若い頃より治るのに時間がかかるようになってきた。今でも主治医には『普通より1カ月くらい治りが早い』って言われてるんですけど、1カ月じゃたいしたことないなって思って」と話していた。その後、吉川の誕生日を祝うべく彼の似顔絵とシンバルが描かれたケーキが運び込まれ、観客が手拍子とともに「Happy Birthday to You」を合唱。会場中の人々がクラッカーを鳴らして吉川の50才を祝った。
その後、骨折したときにバイクでどんな練習をしていたのかという吉川と荘口の会話の中で、骨折したあとも吉川がバイクアクションの練習を続けていたことが発覚。「普通はバイクの構造上、アクセルターンは時計回りではやらないんだけど、折れた左足は地面に付けられないから右足で回る練習をした。骨折をしたおかげでどっちにも回れるようになった」と吉川が語ると、観客は彼の超人ぶりに絶句していた。また彼は「ツアー中ずっと片足で立ってライブしてたから、足の太さが左右で変わった」といった裏話を披露した。
バンドメンバーやスタッフへの事前アンケートを公開するコーナーでは、ゲストとして菊地"EMMA"英昭(G /
「吉川晃司に関して気になっていること」というアンケートでは舞台監督から「曲の終わりにするヨガみたいなポーズは何?」という質問が届き、吉川はこれに対して「ライブをやりながらストレッチをして筋を伸ばしてる」と回答。「これまでのツアーの重大事件」では「大阪城ホールで照明のトラスによじ登っていました。35年間この仕事をやってますが、あそこに人が立ったというのはほかに聞いたことがありません」という音響スタッフの証言が紹介され、これについて吉川は「ものすごく高いし、ホントに揺れるし、降りれなくなっちゃった。最初は会場大盛り上がりだけど、いつまでも降りてこないから『これは事件だな……』って雰囲気になってた」と当時のことを説明した。
またツアーの思い出として、トレーナーが「骨折直後のライブが終わった後、医者に『一杯やってから病院に帰ります』と連絡していた」「骨折したばかりなのに『すぐに泳げるようにしてくれ!』と医者に詰め寄っていた」というエピソードを暴露。さらにトレーナーが「吉川晃司あるあるを教えて」という質問に「文章がサムライ調」と答えると、吉川は最初は身に覚えがないと否定していたものの、日常の中で自然に「するってえと」「お主」「やんす」といった言葉を使っていることが荘口や菊地との会話の中で発覚し、会場は笑いに包まれた。
最後に吉川は来場者への挨拶として「足を治す間は芝居をたくさんやります。で、足が治る頃にちょうどそれが終わるんで、それからレコーディングをやって、来年はツアーとニューアルバムを考えてます」とコメント。ファンの喜びの声が沸く中、吉川は舞台を後にした。
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吉川晃司50才の誕生日に裏話続々「城ホールの照明に登って降りられなくなった」 - 音楽ナタリー http://t.co/BZvPpzwFzr
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